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ハイダンシークドロシー・インタビュー!配信シングル+9月20日リリース・1stアルバム「ヒトリランド」+初のワンマンライブについて

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キャッチフレーズ「おぼえていますか? あなたのわたしを」を掲げ、2020年8月5日に1stシングル「メーズ」を、9月5日には2ndシングル「ページェント」をデジタル配信リリースしたハイダンシークドロシー。

9月20日にはアルバムのリリース、そして初のワンマン・ライブ開催を控える彼らのインタビューを今回は紹介する。


ハイダンシークドロシーとは

英語表記がhide-and-seek Dorothyの為、「ハイデンシークドロシー」などでも検索をされている彼ら。正式なバンド名は「ハイダンシークドロシー」。

大人のヴィジュアル系  新バンドと名乗る「ハイダンシークドロシー」は、女装モデルやタレントとしても各種メディアで多方面に活躍しているハイトーンVo.谷琢磨、昨年結成25周年を機に犬神サアカス團から脱退したGt.情次2号とBa.ジン、さらにヴィジュアル系シーンにおいて長年第一線で活躍してきたex.KraのDr.靖乃の4人が集結し、2020年7月17日に結成された。

Website
https://hsd.tokyo/

ハイダンシークドロシー
メンバー

Vo.谷琢磨

Gt.情次2号

Ba.ジン

Dr.靖乃

デジタル配信リリース

1st digital single 「メーズ」2020.8.5 配信リリース

2nd digital single「ページェント」2020.9.5 配信リリース

ハイダンシークドロシー
インタビュー

インタビュー:長澤智典

「メーズ」と「ページェント」

8月上旬に1stデジタルシングル「メーズ」を、9月頭には2ndデジタルシングル「ページェント」を立て続けにリリース。9月20日には、1stフルアルバム「ヒトリランド」のCD販売/デジタル配信も控えています。

アルバム収録曲も、根底には「メーズ」や「ページェント」と連なるものを感じるし、2曲の世界観をより広げた物語がアルバムに描き出されている印象も受けました。

靖乃  バンドを結成した時点から、アルバムを作りあげ、それをライブで披露するという最初のゴールを決め、まずは、そこを当面の目標に作り始めた流れがあったからね。

情次2号  アルバムのテーマ性は、楽曲を作っている時点では正直意識していなかった。むしろ、そこは谷くんが歌詞を通して世界観を構築してくれたからね。

先にデジタルシングルとしてリリースした「メーズ」と「ページェント」は、制作の初期段階で生まれた数曲の中、シングルに相応しそうだなと選び出した2曲なんですよ。

アルバムのリリースへ向かっていく中、デジタルシングルを先行でリリースしようという話にもなっていたから、僕自身も「シングルにするなら、どっちかだな」と思い、ある程度のアレンジを作りあげたんだけど。結果、「両方ともシングルにして出しましょう」という話になって。

ジン  「メーズ」「ページェント」ともに、異なるベクトルの良さが際立っていた。要は、どっちかに選べなかったから、プロデューサーのアイデアのもと両方出そうということへ落ち着いたんですよ。

靖乃  あえてタイミングをずらして出すことで、ライブへ向けての組み立ても綺麗に作れる良さもありましたしね。結果、良い形でリリースの流れは作れました。

最初に、気持ちの内側を描き出した「メーズ」を持ってきたことで、続く「ページェント」が華やかに見えました。その流れも良かったなと感じたことなんです。

靖乃  そこも、メンバーでいろいろ話したことでした。バンドが始動音源を提示する場合、最初に出す曲調で、そのバンドの印象や先入観って決まるじゃないですか。当時から、谷くんが歌詞や歌い方など「メーズ」へ時間を費やしていたこともあって、結果的に「メーズ」を先に持ってきました。

谷琢磨  当時「メーズ」を聞いたときに、インパクトを持って表現しやすいなと思ったんですよね。

情次2号  逆の順番だったら、バンドの印象も違ったんだろうね。

暗い表情はこれまでも得意としてやってきたからこそ…

「メーズ」では気持ちの内側へ向いていた表情を描いていたことから、最初、ハイダンシークドロシーを心の闇と病みを映し出す哀愁ロックオペラバンドという印象で受け止めていました。

でも、続く「ページェント」は、哀愁な匂いは共通しながらも、とても解放感を持った弾む曲調じゃないですか。「メーズ」とは対極にある表情を持ってきたことに嬉しい裏切りを覚えました。

情次2号  「メーズ」もそうだったけど、ハイダンシークドロシーとしては跳ねたリズムの楽曲を表現したい意識が僕の中で強かったんでしょうね。

アルバムにも、跳ねた曲は多く入っています。それも、このバンドに似合う楽曲をイメージしての結果。それこそ、谷くんに歌ってもらうのに最初から8ビートの青春パンクは違うじゃない。

先に自分の印象として、ジャズやクラシックの要素もどっかに入れたいなという気持ちがあって、靖乃くん自身も跳ねたメルヘン調の楽曲が得意だと聞いていたので、自然と跳ねた曲を求めた傾向もありましたね。

哀愁味を持ちながらも、「ページェント」にメルヘンでポップなアプローチを組み込んだことで、ますます心惹かれました。

情次2号  確かに「ページェント」はポップだよなぁ。

ジン  いわゆる、一般受けしそうな感触を「ページェント」は持っているからね。

谷琢磨  アルバム「ヒトリランド」の中には、さらにポップな曲調がいくつも並んでいますけどね(笑)。

情次2号  意外と明るい曲がアルバムには出揃いそうだね。

ジン  このメンバー、4人中3人が暗い表情が得意なように、そういう曲調はすぐに出来てしまう。

だからこそ、「そこは今、置いておこう」ということで明るい楽曲を求めた傾向もあったからね。

靖乃  取材時点ではまだ制作途中なので、完全なる完成形が見えているわけではない。とはいえ、「光が差しこむ」明るく勢いのある楽曲が意外と多くなりそうな気はしてる。

その表情だって、深い闇を熟知している人たちが手掛けているからこそ「どこか影も背負ってる」というか、ただ闇雲に光差しこんでいるわけではないのは聞いてもらえたら伝わるはず。

情次2号  それをわかっている人たちが、ここには集まっているからね。だからこそ、ド暗いアルバムにはしたくなかった。

その意識も持っていたせいか、マイナー調の楽曲でも、最後はメジャーコードで終わらせるアプローチもよく用いたね。

谷琢磨  暗い表情はこれまでも得意としてやってきたからこそ、ハイダンシークドロシーに関してはそこだけにしたくはなかったんですよね。

1stアルバム「ヒトリランド」

着実に完成へ近づいている1stアルバム「ヒトリランド」。谷さん自身、どういう想いを持って歌詞の世界観を作りあげたのでしょうか。

谷琢磨  そもそも暗い曲ばかりを歌ってきた人のように、明るい楽曲へ言葉を乗せること自体が自分の中では挑戦でした。

だからこそ、まずは「アルバムを統一するテーマを一つ絞ろう」と思いました。

ハイダンシークドロシーのメンバーはみんな、相応に経験も、年齢も重ねてきた人たち。一緒に話をしていても、「あっ、あのときこういうことあったね」と共感できることもいろいろとあります。

それくらい過去を見返し、共感を覚えることが多いのなら、そういう思い出の風景を綴るのも良いかなと思いました。アルバムを聞いていただければ、老若男女誰もが「おっ」と思える感情や風景が映し出されると思います。

その狙いを明確に記したのが資料用に作成した「アルバムのコンセプト」だったので、そのまま読ませていただきますね。

大人が描く、子供の世界。

あの頃の自分を抱きしめてあげられる包容力が、今のわたしには、ある。

幼かったあの日、笑ったり傷ついたり、行き止まりでもそれでもここまで進んでこれた道のり。

この作品には当時の記憶を呼び起こす事が出来るようなオトトコトバが遊園地のように散りばめられています。

今、目の前にある「どうすればいい?」を導く鍵を、あの頃の自分が持っていたはず。

おぼえていますか?

あなたの、わたしを。

「おぼえていますか?あなたの、わたしを」という言葉は、「メーズ」のときにも示していたように、もしや…。

谷琢磨  すべては、そこから繋がっています。ただし、歌詞の世界観をすべて谷ワールドで書いてしまうと、「普段の活動と何が違うの」となってしまいますし、何よりこのバンドは「みんなで世界観を共有」しながら歌詞も作りたかった。

なので、収録中9曲はメンバーそれぞれに3曲ずつ歌詞のモチーフを担当していただき、そこで書いてもらった言葉や物語の粗筋などをモチーフに仕上げています。

中には、いただいた言葉を散りばめた曲もあれば、もらったイメージをモチーフに新たに解釈を加えて書いた歌もあるように、用いた形はさまざまですが、「このメンバーだからこそ描けた物語」たちに仕上げられたなとは思っています。

「ヒトリランド」という造語

アルバムのタイトルへ記した「ヒトリランド」の意味も気になります。

谷琢磨 今までに歩んできた心の居場所と言いますか、心の遊び場を今回はアルバムのテーマに据えて楽曲制作を進めています。

ここには、子供の頃のさまざまな経験や感情、記憶、それらの思い出を呼び起こすきっかけとなる表現を多く散りばめています。

それらを、多彩な音楽として形作ったのが「ヒトリランド」というアルバムです。タイトルの「ヒトリ」には自分を見つめ直す時間という想いを、「ランド」には「それを記す場所」という意味を投影し、「ヒトリランド」という造語にして作りあげました。

情次2号  「一人=個」へ「ランド=場」という逆説的な表現を重ねたところは、メンバーながらワクワクしますね。

靖乃  多彩な楽曲がアルバムには並んでいるように、それぞれがアトラクションだとするなら、1曲1曲(一つ一つ)のアトラクションでも存分に楽しめる。それらをまとめあげたのが、アルバムというランド(遊園地)なんですよ。

ジン  アルバムを遊園地でたとえるなら、中にはメリーゴーランドやコーヒーカップからジェットコースターまで、いろんな曲調の楽しいアトラクションが用意してある。

そのランド(空間)を一人一人楽しんでもらいたい。むしろ、アルバムを聞いた印象から、一人一人の心の中にヒトリランドを建設していただけたらなと思ってる。

おじさんたちの中にある子供心

9月20日(日)には、集客/配信両方の形を取りながら、ついに初ライブを、しかもワンマンで行ないます。

情次2号  正直、当日までどんな環境でライブが出来るのかは自分たちでもわからない。お客さんを入れたとしても人数は限られるし、声を出せない環境である可能性が非常に高い。

ただ、「シーク」公演に関しては配信も行うことから、会場に足を運べない人たちにも観てもらえるチャンスにもなる。とにかくこの日は、想いや世界観を伝えるライブに徹していこうと思ってる。

谷琢磨  会場の設備や規模を活かしたうえでの世界観も作りながら、演奏+αの楽しさも届けられたらなとも構想していますからね。

靖乃  我々なりにイメージしているハイダンシークドロシーの世界観があるので、現状のような環境の中、それを何処まで形作っていけるのか。今は、そこを指針にライブ面でもアイデアを練っている状況です。

ジン  個人的に配信ライブは何度か体験したけど、何が正解なのか今も探っている状態。そこも、しっかり見いだそうと思ってる。

谷琢磨  ライブも、アルバムも、そう。まずは、「おじさんたちの中にある子供心を存分に遊ばせながら作品を作ったように、ライブでも、存分に楽しませてください。」それが伝わったらなと思います。

リリース & ライブ

1st FULL ALBUM「ヒトリランド」

  • リリース日:
    配信盤:2020年9月19日
    CD:2020年9月20日
  • 品番:HSD-003
  • 価格(all tax in)
    配信盤:2,037円(配信サイトにより価格が若干違います)
    CD通常盤:3,500円+送料400円
    デラックスエディションパック:15,000円+送料1,000円

デラックスエディションパックは以下リンク、アットワークスストアのみでの取扱いになります。また、CD通常盤・デラックスエディションの予約は2020年9月10日より、アットワークスストアにて開始となります。
詳細は以下リンクにてご確認下さいませ。

トラックリスト

  1. メーズ
  2. ページェント
  3. トランプゲーム
  4. ブランコ
  5. ウタカタワルツ
  6. ヒナギク
  7. バラバラモノガタリ
  8. モルフォ
  9. ストロベリーバブル
  10. ヒトリランド
  11. アオゾラ☆カーテンコール
  12. アヴェ・マリア(CDのみ収録)

ライブ: 1st PREMIUM ONEMAN LIVE「ハイド」アンド「シーク」

開催日:2020年9月20日(日)
会場:赤羽ReNY alpha

  • 1st PREMIUM ONEMAN プレ公演
    「ハイド」
    (配信なし/有観客公演のみ/60min)
  • 時間:OPEN 16:30 / START 17:00
  • チケット:
    S席指定9,800円 (前方2列/限定17席/限定Tシャツ付)
    A席指定4,800円(3列目〜/限定33席)

※1Drink代別途
※有観客公演の実施が状況により開催困難となった場合は「中止」となる場合があります。

  • 1st PREMIUM ONEMAN 本公演
    「シーク」
    (配信あり/有観客/90min)
  • 時間:OPEN 19:00 / START 19:30
  • チケット:
    S席指定8,800円(前方2列/限定17席/限定チェキ付)
    A席指定4,200円(3列目〜/限定33席)
    ※1Drink代別途
  • 配信チケット(ツイキャス プレミア) ¥3,000
    ※2020年9月6日〜発売中
    https://twitcasting.tv/hsdorothy2020/shopcart/24332

※有観客公演の実施が状況により開催困難となった場合は「配信のみ」となる場合があります。

チケット

  • アットワークスサイト内公演予約特設ページ予約フォームより受付
    http://at-works-project.com/dorothy-0920
    ※座席番号はランダム割付となります。(2名申込みの場合は連番割付)
    ※定員数に達した場合は抽選となります。
    ※先行受付で定員に達した場合は2次予約受付及び当日券はありません。

詳細は以下リンクにてご確認下さいませ。
https://at-works-project.com/dorothy-0920

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おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/