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ガールズロックバンド FullMooN 約10年ぶりフルアルバム「Dear…」3月29日リリース メンバーによる全曲紹介コメントを公開

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今年4月に結成11周年を迎えるガールズロックバンド FullMooNが、約10年ぶりにフルアルバム「Dear…」を2023年3月29日にリリース。メンバーによる『Dear…』の全曲解説コメントが公開された。


FullMooN
アルバム「Dear…」

4月に結成11周年を迎えるガールズロックバンドのFullMooNが、約10年ぶりにフルアルバム『Dear…』を、2023年3月29日にリリースする。

これまでもフルアルバムを制作する機会はあったが、メンバーの脱退など、そのたびに理想通りにバンド活動を進めてゆくのが困難な時期を長く続けてきた彼女達。

現在のメンバーとなったのは、約2年前。ここまでの日々の中、「このメンバーなら一生、FullMooNとして共に歩んでいける」と、4人は確信。

その決意と、今後も長く続くFullMooNの未来へ向けアルバム制作を決意。完成したのが、フルアルバムの『Dear…』とのこと。

Website
https://www.tatenaga.net/

リリース情報

  • タイトル
    「Dear…」
  • アーティスト
    FullMooN
  • リリース日
    2023年3月29日
  • リリース形態
    CD
  • 価格
    3,300円(税込)
  • レーベル 
    ジリオンモードプロダクション

※ディスクユニオン特典
サイン入り生写真(各メンバーランダム全4種)
※タワーレコード特典
特製着せ替えジャケット

収録曲

  1. Dear…
  2. 花火
  3. Time limit
  4. 日常
  5. イデア
  6. shut out
  7. オレンジビーチ
  8. OMY
  9. GoGo
  10. 存在証明論
  11. alive

「Dear…」タイアップ

メンバーによる全曲解説

Dear…

メンバーである私たちが最初に聞いたときから、涙が零れるほどの感動を覚えていた曲だからね。

ねね  歌詞を読んだら、詰め込んだ思いはわかっていただけると思いますけど。わたし自身は、遠くへ旅立った大切な人へ向けての思いとして書きました。

しかも、変にオブラートに包むことなく、思い浮かんだ気持ちを、そのまま歌詞にぶつけています。冒頭にセリフを入れたのも、どうしても思いを語りきりたくて、その形を取りました。結果的に、切ない曲にはなりましたけど。

ファンの方々から「今までの曲の中で一番好き」という声もいただけているように、とても満足しています。

今でも、ライブで歌っていると涙が零れそうになるんですけど。大切な人への思いをこうやって形にすることで、ずっと忘れないじゃないですか。しかも音源にすることで、一生消えずに残していける。だから形にしたのも理由としてありましたね。

 メンバーである私たちが最初に聞いたときから、涙が零れるほどの感動を覚えていた曲だからね。

『Dear…』自体は、大切な人へ向けた思いを形にはしているんだけど。アルバムタイトルを『Dear…』にしたのは、「この作品をみんなに向けて届けたい」思いから名付けています。

花火

マジで青春曲です。しかも、高校生の頃の恋愛模様のような…

ねね  『花火』は、マジで青春曲です。しかもキュンキュンする、高校生の頃の恋愛模様のような…。これは体験談ではなく、わたし自身、少女漫画が大好きなことから、ああいう世界観を歌詞にしたくて書いてみました。

えれん  だから、ウキウキ飛び跳ねているような曲調なんです。FullMooN自体、ジャンルレスな音楽性を打ち出してきたし、そこの意識は今後も持っていたいことから、こういうポップな表情もアルバムに入れておきたかったんですよね。

Time limit

「承認欲求のお化け」など、自暴自棄になれば、自分やまわりをディスる面も出ています。

葵 / Drums

 『Time limit』は、わたしがFullMooNに加入して初めて書いた曲。自分の作る楽曲の場合、「歌メロが難しくて表現しきれない」と言われることが多いんですけど。でも、「ねねなら大丈夫」という思いから挑戦してもらったところ、理想以上に表現してくれました。

ねねちゃんは、たまに変な恰好でライブをするときがあるんですね。そういうときほど「認めたくないこんな自分」と書いた『Time limit』を歌いたがるんですよ。その自虐的なところもポイントです。この曲はギターソロと2番のAメロのベースが恰好いいので、ぜひ注目してください。

ねね  「承認欲求のお化け」など、自暴自棄になれば、自分やまわりをディスる面も出ています。まぁ、わたしの場合、ディスる歌詞も得意なので(笑)。

日常

『日常』も、キュンキュンする恋愛の歌。『花火』に出てきた女の子が、大人になった感じだよね。

りん  『日常』も、キュンキュンする恋愛の歌。『花火』に出てきた女の子が、大人になった感じだよね。聴いてて心があったかくなる。こちらは大人の恋愛であり、女性の恋心って内容。最後に楽器の音が全部消えて、ねねの「大好きだよ」の言葉だけになるんですね。あの部分を聴いたら、絶対に自分に向けて言われてる気持ちになれます。

ねね  ふわーっとした柔らかい曲調だったことから、幸せな気分になれる歌詞にしたくて、「一緒に暮らそうか」「えっ?!」みたいな感じで、同棲したての恋人どうしの姿を書きました。ちなみに、わたしの経験談ではないです。本当に少女漫画大好きっ子だから、思いきり妄想しながら書きました。ディスる曲のような経験はあっても、恋愛曲のような経験がまったくないので(笑)。ライブでは、誰かピンポイントで一人だけを指さして、「大好きだよ」と歌っちゃおうかな。

イデア

『イデア』は,亡くなった父との思い出を記しています。

えれん  今までのFullMooNにはない曲をと意識して作ったゴシックやクラシック感のある楽曲。結果的には、私らしさも出ています。煽りも入っているように、ライブで生きるシンフォニックメタル寄りの曲になりました。

ねね  『イデア』には、幼かった頃のわたしと亡くなった父との思い出を書きました。一緒にプラネタリウムを観に行った思い出や、窓の外に落としてしまった大切にしている人形を、父親が雨の中、外まで深夜に拾いに行ってくれたこと。

オレンジの小さな明かりは、寝るときの豆電球のこと。動き出す人形たちは、子供の頃に見た怖い夢の記憶。父親が亡くなったのはもう10年以上前になりますけど。忘れたくない子供の頃の思い出を、ここに書き記しました。確かに曲調は激しいからライブでも生きる曲だけど、激しさじゃない感情で、この曲を受け止めています。

shut out

いろんなバンドさんが好きではなく、何時だってFullMooNが一番好きであってほしい。

えれん  「誰かと比べるのはやめて」という歌詞もいいよね。

ねね  世の中には、「一番じゃなくていい」という風潮があるじゃないですか。わたし、誰かと比べられるのはすごく嫌なんですよ。いろんなバンドさんが好きではなく、何時だってFullMooNが一番好きであってほしいです。

 その会場の雰囲気がどうであろうと、『shut out』を演奏すると、かならずフロアが盛り上がって一体化した空気を作ってくれる。初見の人でも、すぐに拳を振り上げて騒いでくれる。だから、ライブでは欠かさずにやっています。

オレンジビーチ

伊東市の温泉街の目の前に広がる「伊東オレンジビーチ」を舞台にした、めっちゃ青春している歌詞になっています。

りん 『オレンジビーチ』は、ファンの人たちも巻き込みながら、みんなで合唱できる楽しい曲が欲しいなと思って、夏が似合う雰囲気もイメージして作りました。

結果、伊東市の温泉街の目の前に広がる「伊東オレンジビーチ」を舞台にした、めっちゃ青春している歌になりました。だいぶ、オレンジビーチと連呼しているけどね(笑)。

えれん この曲を制作している当時、伊東市で立ち上がった「オレンジビーチプロジェクト」にFullMooNも関わることになり、そのプロジェクトのテーマソングを依頼されました。

その時期にりんが作っていたこの曲なら「みんなで一緒に歌えるし、プロジェクトにもピッタリじゃないか」という話になり、歌詞にもオレンジビーチとたくさん言葉を詰め込んだ、この曲が生まれました。

えれん / Guitar

OMY

ギターソロになると、大室山からおじさんが降臨して渋いギターソロを弾けば、弾き終わると、また大室山に帰っていくんですよ

ねね きっかけは、伊東市でオレンジビーチプロレスというプロジェクトが立ち上がり、そこからオオムロ・ヤーマンというマスクマンプロレスラーが誕生しました。

そのテーマソングの依頼を受けたことから作ったのが、『OMY』になります。歌詞にも力良い表現を心がけつつ、スコリアや大室山、ジオパーク、イワナガヒメなど、伊東市にまつわる題材をたくさん詰め込んだご当地ソング風にも仕上げています。

 「入場テーマになる曲を」という依頼を受け、まさに、リングへ向かって登場し、歩きだすシーンをイメージして作りました。

ゴリゴリのメタルサウンドながら、なぜかギターソロになると、大室山からおじさんが降臨して渋いギターソロを弾けば、弾き終わると、また大室山に帰っていくんですよ。

GoGo

えれんは、『GoGo』のプレイのためだけに新しい光線銃を購入。ライブでも、この曲専用で使っています。

ねね 『GoGo』は、お客さんたちを巻き込んでフロアでぐちゃぐちゃにまみれてゆく、明るく楽しく騒げる『ドキドキ夏休み』の第二弾ソングとして誕生。実際にフロアにいる人たちを巻き込み、一緒になって騒いでいるように、まさにライブ曲です。 

  最後のほうに、光線銃を使ったギターの音を入れているところも、えれんらしいプレイ。えれんは、『GoGo』のプレイのためだけに新しい光線銃を購入。

ライブでも、この曲専用で使っています。ベースではオクターブ奏法を用いています。FullMooNの曲の中で、初めてりんがオクターブ奏法を使った曲になったので、そこにも注目してください。

存在証明論

「本能で衝動で感情で幻想で根性で」と、お経のように言葉を連呼しているお経メタルナンバー。

りん / Bass

りん  スラップを多用した楽曲で、冒頭はベースとドラムの絡みから始まるように、とくにリズム隊の演奏が目立つ曲です。かなり攻めた激しい楽曲だし、ベースの旋律が、この曲を際立たせる肝になっているから、そこへ注目してほしいです。

ねね  「本能で衝動で感情で幻想で根性で」とか「同情も尊敬も後悔も欲望も全て」など、お経のように言葉を連呼しているお経メタルナンバー。早口で言葉を詰め込むのが好きだから、それにチャレンジもしています。

『絆』は、私たち4人のことを歌った楽曲と言っても過言ではないです。

ねね  『絆』は、私たち4人のことを歌った楽曲と言っても過言ではないです。『shut out』と同じく、『絆』もライブには欠かせない曲。

大サビの「前だけ見て歌えるのは いつだって隣で君が支えてくれるから」の部分を、ライブでは、いつもメンバー 1人1人を指差しながら。そのうえで、お客さんたちも巻き込んで歌っています。本当の絆というのは、そんな簡単に作れるものじゃないです。その意味も感じてください。

りん  『絆』のMVは、伊東市の廃校になった小学校を舞台にしています。黒板や窓の位置も低いし、椅子や机も小さいしと、小学生の頃って、こんなにも小さかったんだと懐かしい驚きもあったからね。



りん  ちなみに、なんでFullMooNと伊豆の関係が深いのかと言うとですね。

えれん  きっかけは、伊豆の観光協会の方が、伊豆で同じイベントをしようと、東京はお台場で開催していたとあるイベントへ視察に来ていたんですね。

そこへ、たまたまFullMooNが出演していて、そのライブを気に入ってもらえたことがきっかけです。そこから、伊豆のご当地ヒーロー【イズカイザー】のテーマ曲『イズカイザーのテーマ』を作れば、『affection』や『エール』のMVの撮影で、いろんな伊豆の名所での撮影をコーディネイトしていただきました。

だからFullMooNには、伊豆を舞台にしたMVが多いんです。


りん  だから伊東市のオレンジビーチや「オレンジビーチプロジェクト」、オオムロ・ヤーマンのテーマ曲も作ったわけだからね。

  伊豆には、よくイベントでも行ってるからか、この間も伊東市にあるカフェのおじさんに、「FullMooNは伊豆出身のバンドと言ってもいいじゃないの?!」と言われるくらい、今じゃ第二の故郷になっています。

alive

たとえ遠く離れていても、優しい音でいつも繋がっているよ。FullMooNの音楽で何時だって繋がりあえているから。

ねね  バラードの『alive』は、このアルバムを締め括るために作った楽曲です。歌詞は、『Dear..』に込めた思いと根底で繋がりを持っています。

『Dear..』も『alive』も、たとえ遠く離れていても、優しい音でいつも繋がっているよ。FullMooNの音楽で何時だって繋がりあえているからという思いを歌詞に書きました。

それが、「みんなへ」という思いにも重なったことから、アルバムのタイトルも『Dear..』にしたわけです。

りん  アルバムの最初と最後を同じ思いを込めた歌で挟むことで、フルアルバム自体がドラマチックになったなと思います。しかも『alive』はと、切ない雰囲気の曲調だけど、しっかりと前を見つめているから、これからのFullMooNという意志もここには生きています。

10年ぶりのアルバム
そして4月以降について

全曲解説以外にも、Vocalのねねは、フルアルバムの『Dear..』についてコメントしてくれた。

​ねね / Vocal

ねね 間もなく活動11周年を迎えれば、10年ぶりのフルアルバムということで、リリースまでにだいぶ期間はかかりましたけど。本当に納得のいくアルバムを作れたから、すごく嬉しいんです。

どの曲にも、これまで以上に自分の素直な感情をぶつけられたのも嬉しかった。素直な気持ちから、ディスる系、妄想満載の恋愛曲まで。まぁ、8割が妄想ですけど(笑)。そんな妄想した感情がめっちゃ爆発した最強のアルバムになりました。


さらにFullMooNは、2023年4月22日渋谷GUILTYにて「ねね生誕祭イベント」と「『Dear..』発売記念ワンマンライブ」を、1日2本立てで行う。それについても以下の様に語っている。

ねね  FullMooNの周年と自分の誕生日が近いことから、いつもは合同でやってきました。

ファンの方々から「ねね生誕祭」と「FullMooNの周年ワンマン」は、出来れば別々にやってほしいという声をいただいてきた中、今回ついに「生誕祭」と「周年ワンマン」を別々に。しかも、同じ日にやることになりました。

「ねね生誕祭」には、わたしが懇意にしている仲間のバンドさんたちに集まっていただきました。そして、夜の11周年ワンマン公演では、この4人で描くFullMooNの世界観をたっぷりとお見せします。

今後のFullMooNですが、今はなんの心配事もなく音楽制作へ夢中になっている環境。だからこそアルバムも生まれたように、この勢いを持って、年内にまた新しい作品をリリースします。

この4人になってから、本当に音楽のみへ集中していけるからこそ、今も新曲を作り続けていれば、またレコーディングも始めようと思っています。今後のFullMooNの動きも楽しみにしていてください。まずは、4月1日のエイプリルフールに何かをメッセージしますから。

Website
https://www.tatenaga.net/

2023年4月22日
ライブ情報

昼夜通しチケット(5,000円)ライブ会場物販で発売中。

昼:ねね生誕祭
ねねっ子どうぶつ大集合!!

夜:FullMooN11周年記念
ワンマンライブ「Dear…」

ABOUT ME
おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/