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vortEks-15・Bass Spoken Words Duo performed at Club Asia on April 7th, 2024

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ソロベーシスト/ボーカリストとして活動する 燐-Lin- と、The Beat Generation のギター/ボーカル 及び ソロにて弾き語り等の活動をする佐伯憲陽(サエキケンヨウ)によるvortEks-15が、2024年4月7日 渋谷Club Asiaで行ったライブの様子をフォトレポにてお届けする。併せてライブのダイジェスト動画もご紹介。(特集)


vortEks-15 とは

ソロベーシスト/ボーカリストとして活動する 燐-Lin- と、The Beat Generation のギター/ボーカル 及び ソロにて弾き語り等の活動をする佐伯憲陽(サエキケンヨウ)によるBass Spoken Words Duo・vortEks-15(ヴォルテクスイチゴー)。

photo by Kazuki Nakata

2022年12月よりライブ活動を開始した彼らが、1年半弱の活動で生み出した楽曲の中から、厳選した5曲を収録したEP「回転する二つの正十字」を、1st Music Work として2024年3月8日CDリリース。

4月8日には、同EPをデジタル配信リリースした。CDは現在ライブ会場限定にて発売中。

vortEks-15・SNS リンクリスト
https://lit.link/vorteks15

Naturalin High!!!

All photos by Kazuki Nakata
Text by Tomoko Davies-Tanaka

2024年4月7日 渋谷Club Asiaでは入場無料・昼12時からオープン、もらすとしずむ と 燐-Lin- によるライブを主軸に、クリエイターによる出展やフード出店、ライブペイント、ダンサーなども交えたクロスカルチャーイベント「らいぶとらいぶ」を開催。

当日は、海外からの観光客と花見客でごった返す街の喧騒を横目に、chillな音楽とユニークなアートが楽しめる空間として、非常に和やか かつ 居心地の良い空気が会場内に流れていた。

らいぶとらいぶ」の音楽パートでもある「Naturalin High!!!」は16時からスタート。

燐-Lin-によるステージ、vortEks-15 ライブ、18時からはvortEks-15のライブにも登場した bonstar のDJが行われ、19時からは もらすとしずむ のライブと言う構成で行われた。

All photos by Kazuki Nakata

燐-Lin-によるステージでは、チェロ奏者 しおりん と コントラバス奏者 うのしょうじ も交えて、彼女のソロ・ワークから5曲が演奏された。

Fodera 特注の黄色いベースを抱え、歌いながらも、時折 中空を見つめる燐-Lin-の瞳には 一体どんな景色が見えていたのか。

それは彼女にしかわからない事だが、会場の観客は彼女が生み出す心地よいサウンドに、ゆったりと身体を揺らし聞き入っていた。

燐-Lin- ソロステージ
Set List

  1. 暮らそう / 燐-Lin- Solo performance
  2. 一握の砂 / 燐-Lin- Solo performance
  3. 光の果て / 燐-Lin- Solo performance
  4. 深淵 / 燐-Lin-, しおりん, うのしょうじ
  5. Beyond / 燐-Lin-, しおりん, うのしょうじ

https://www.tunecore.co.jp/artists/Lin_Japan

vortEks-15 Live

All photos by Kazuki Nakata

vortEks-15 は、燐-Lin- と 佐伯憲陽 の2人によるプロジェクトだが、ライブでは その時々の状況に併せて様々なミュージシャンが参加し、正に一期一会な音世界を繰り広げている。

4月7日のライブでは、燐-Lin- のソロステージにも参加したチェロ・しおりん 、コントラバス・うのしょうじ に加えて、ターンテーブル・bonstar、ドラムス・大西英雄、トロンボーン・NAPPI が出演。

vortEks-15の曲に、鮮やかな彩を添えた。

とは言え vortEks-15のライブは、先ずはコアとなる2人の演奏による「アンギンゴーの静けさ」からスタートした。

続く「水琴窟節」から燐-Lin- は、ソロのステージとは異なり Fender Precision Bassで演奏。

全くのオリジナル曲でありながら、どこか聴き馴染みのある民謡的な節回しと、佐伯の激しいカッティングが印象的なこの曲には、チェロ・しおりん と、コントラバス・うのしょうじ が参加した。

しかし、3曲目の「MUSIC MURDER」と4曲目の「Before the Goldrush」は、再び 燐-Lin-と佐伯の2人のみによる演奏で披露された。

佐伯の叩きつけるような言葉とギター、燐-Lin-の滑らかなベースと歌声。異なる2つの要素が生み出す独特なサウンド。

観客は、このユニークなステージに魅せられ聴き入ってはいるが、どの様に反応したら良いのか少し戸惑いもある様な、不思議な反応を示していた。

そんな会場の空気を一変させたのが、ターンテーブル・bonstar によるパフォーマンスだった。

ターンテーブル・bonstar

ロンドンのクラブを想わせる様な、荒々しくもエレガントなビートとジャジーなサウンドに、観客の身体も自然に揺れ始める。

その緩やかな波に乗る様に、流れを止めない様に「Trigger」と「vortEks-15」が bonstarとのコラボで演奏された。

この客席とステージが生み出すうねりを、しおりんが弾くチェロが加わった「暗夜光路」が、さらに大きな波にする。

五感を揺さぶる様々な音、声、グルーヴに、会場が熱くなっていく…。

それに追い打ちをかけたのが、佐伯の掛け声『on drums 大西英雄』で始まった、短めとは言え圧巻のドラム・ソロだった。

大西が演奏するドラムからパワーを受けた、燐-Lin-の力強い歌声が会場に響き渡り「burn&tame」が始まった。

気がつけばステージ上には、今回のvortEks-15のライブに参加した全てのミュージシャンが登場していた。1人1人を燐-Lin- が紹介していく。

トロンボーン・NAPPI 

ドラムス・大西英雄

コントラバス・うのしょうじ 

チェロ・しおりん

最後に燐-Lin-は自身の事を佐伯に紹介してもらおうとしたが、彼は、なかなか言い出さなかった挙句、トロンボーン・NAPPI に燐-Lin- の紹介を振る始末(苦笑)

いきなり紹介を頼まれたNAPPIは、戸惑いながらも「赤コーナー!お燐~!!」と大きな声で言ってみたが、「あのさぁ、今日2人共 衣装が赤なんだよ」と突っ込まれ、会場は爆笑となった。

その笑いに包まれながら、佐伯は過去にClub Asiaで演奏を行った、2人のミュージシャン仲間であり友人でもあった、2017年に早逝したギタリスト 亮弦についても言及。

様々な想いを抱えながら、今日のステージで演奏している…と言うことを、佐伯流の憎まれ口混じりに語った。

ライブ終了後、改めてこの件について質問したところ、彼は以下の様に語ってくれた。

亮弦や、今日ターンテーブルで参加してくれたbonstarの相方だったセメダインの死を経て、そっから、新しい命の誕生に直面して生まれたのが「五月雨、水月、海月」という歌。

その前に全員で演奏した「7keys」は覚悟と決着。あの曲は「巨大な船での、引き潮の中、航海に似てる」と、思うんですよね

 佐伯憲陽

佐伯のコメントにもある様に、参加したミュージシャン全員で演奏した「7keys」そして「五月雨、水月、海月」は、低音ストリングス2人の奏でる心地よい響き、bonstarの刻むクールなビート、大西が叩く熱いリズム、そしてNAPPIによるトロンボーンの柔らかなサウンドが、佐伯の力強い言葉とギター、燐-Lin-の滑らかな歌声とべースに混じり合い、正に「その時、その場でしか聴けない」音となって会場を揺らした。

vortEks-15 Set List

  1. アンギンゴーの静けさ★
  2. 水琴窟節 / Performed with しおりん、うのしょうじ
  3. MUSIC MURDER
  4. Before the Goldrush
    • bonstar’s beat make
  5. Trigger★ / Performed with bonstar
  6. vortEks-15★ / Performed with bonstar
  7. 暗夜光路 / Performed with しおりん
    • Drum Solo by 大西英雄
  8. burn&tame★ / Performed with 大西英雄
  9. 7keys / Performed with しおりん、うのしょうじ、NAPPI、大西英雄、bonstar
  10. 五月雨、水月、海月★ / Performed with しおりん、うのしょうじ、NAPPI、大西英雄、bonstar

★はEP「回転する二つの正十字」収録楽曲

All photos by Kazuki Nakata

燐-Lin- & vortEks-15
ライブ・ダイジェスト動画

2024年4月7日 Club Asia で行われた燐-Lin-のソロステージと、vortEks-15のライブの様子を収めたダイジェスト動画が公開された。

こう言ってしまってはライブ・レポートの書き手として失格なのかも知れないが、特に vortEks-15 のサウンドは、なかなか形容し難い。

なぜなら、彼らのサウンドは1つのジャンルや枠に収まりきらないからだ。

叩きつける様な熱いロック的な側面もありつつ、いわゆる日本の民謡的なメロディーもあり、ヨーロッパの街角から聴こえてきそうなバスキング感や、浮遊感のある楽曲では癒される様な感覚もある。

そんな ジャンルレスであり、ボーダーレスでもある vortEks-15 のライブを、このダイジェスト動画からも感じ取って頂ければ幸いだ。

なお vortEks-15 は、4月7日のライブから彼らがセレクトしたパフォーマンスの動画を、YouTubeにて順次公開予定とのこと。

また、2024年4月14日 新宿 紅布、4月21日 東高円寺 二万電圧、4月30日 阿佐ヶ谷mogumogu で vortEks-15 はライブを実施予定。

ライブの詳細及び最新情報は vortEks-15 Instagram @vortEks15.jp にてご確認下さい。

vortEks-15・SNS リンクリスト
https://lit.link/vorteks15 

ABOUT ME
おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/