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ライブレポート:TRANSIST(トランジスト)at the event Musique de frontière vol.2 / 2019.12.07

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2019年12月7日西永福JAMにて開催されたイベント「Musique de frontière vol.2」。

元MUTE BEATの増井朗人氏が率いるCodex Barbès、元PE’Zのトランペット大山渉氏とマヌーシュギター第一人者・手島大輔氏を中心にしたBim Bom Bam楽団と共に、三味線を中心としたユニークな楽器編成のプロジェクト TRANSISTも出演した。

今回はそのTRANSISTのライブ・レポートをお届けする。


Musique de frontière / 辺境の音楽

「Musique de frontière」は、元MUTE BEATの増井朗人氏が率いるCodex Barbèsが主宰するイベントで、今回が2回目の開催となる。

意味は「辺境の音楽」。辺境とは「中央から遠く離れた国ざかい、または地域」を指す言葉だが、イベント名に違わぬユニークなバンドが出演した。

Codex Barbès
Codex Barbès https://codexbarbes.com/
Photo by 三浦麻旅子
Bim Bom Bam楽団
Bim Bom Bam楽団 https://www.bbbgakudan.tokyo/
Photo by 三浦麻旅子

TRANSIST (トランジスト)

TRANSIST
TRANSIST https://www.transist.site/music
Photo by Tomohide Ono

ツイン三味線、エレキギター、ドラム、ウッドベース、スティールタンドラム&カホンという楽器構成の6人組の音楽集団「TRANSIST(トランジスト)」。

旅をテーマに、各メンバーが世界を巡ってきた経験をもとに創り出される彼らの楽曲と音楽スタイルは「ワールド・アシッド・ミュージック」と定義されており、11月21日には初のアルバム「Trip to Nowhere」を配信リリースしたばかりだ。

https://onigirimedia.com/2019/11/22/transist-triptonowhere/

彼らの音楽&世界観は、正しく「Musique de frontière / 辺境の音楽」に相応しいと言えるだろう。

12月7日当日は、残念ながらドラムのKYOHEIと三味線のYUJIの都合が合わず、三味線・JACK、ギター・MOB、ベース・DAISUKE、 スティールタングドラム&カホン・KENJIの4人編成、彼らの言葉で表すと4人旅人シフトでのライブとなった。

三味線によるイントロダクションから演奏は始まった…

フロアは半分程度埋まっていただろうか?後に控えるツワモノな2バンドのファンと思しき人がほとんどで、TRANSISITにとってはアウェイ感満載だっただろう。西永福JAMも彼らは演奏するのは初との事。

そんな空気感をものともせずに、JACKの奏でる三味線のイントロダクションに続いて演奏されたのは、アルバム1曲目を飾る勢いのある楽曲「OUWA」だった。

この曲は、TRANSISTのブログに掲載されているギターMOBによる楽曲解説によると、欧州とアジアの出会いをイメージした曲との事。

オーディエンスも、いきなりガツンとかましてきた彼らの演奏を、身体でリズムをとったり、手拍子をしたりして温かく迎え入れた。

TRANSIST
Photo by 三浦麻旅子

少し緊張気味に話し始めたJACKのMCに続いては、アルバムでも人気の高い曲「南国逃避行」が演奏された。

そして3曲目はゴダイゴのカバーで、堺正章氏主演のテレビドラマ「西遊記」のテーマ曲「MONKEY MAGIC」。確かに辺境の1つのイメージには「西遊記」的なモノもあるだろう。

少しリラックスしてきたのか、明るい曲調に合わせてステージ上のメンバーの表情も和らぎ、笑顔がのぞく。

多くの人が知る楽曲で、フロアもステージ上も温まったところで披露されたのは、三味線奏者JACKの真骨頂「津軽じょんがら節」。

しかし、コレが単なる三味線ソロの「津軽じょんがら節」ではなかった。カホンのKENJIとの正に一騎打ちの様な激しく、気迫のある演奏にフロアの観客は全員引き込まれた。

津軽じょんがら節
Photo by 三浦麻旅子

5曲目はベースのイントロダクションが印象的な「CURRY」。続く6曲目にはスティールタングドラムの音色が美しい「Only the Brave」が演奏された。

TRANSIST
Photo by 三浦麻旅子

一陣の清涼な風が吹いた様な「Only the Brave」 のあと、JACKが今日の出演に至るいきさつなどを交えながらメンバーを紹介。そしてTRANSISTのステージ最後の曲「流星群」へと流れ込む。

正しく流星が降りそそぐ様な、三味線とスティールタングドラムの掛け合いが印象的な楽曲に、観客の身体も自然に動きだし、JACKの掛け声にあわせて手拍子も沸き起こった。

4人旅人シフト、そして初の会場での最初のステージではあったが、会場を沸かせたTRANSIST。ぜひ6人全員の旅人がそろったステージも観ていたいと思わせる内容だった。

SET LIST

1曲目)三味線イントロ ~ OUWA
2曲目)南国逃避行
3曲目)MONKEY MAGIC(ゴダイゴカバー)
4曲目)津軽じょんがら節(JACK&KENJI)
5曲目)CURRY
6曲目)Only the Brave
7曲目)流星群

Codex Barbès with JACK from TRANSIST and Ohyama “B.M.W” Wataru from Bim Bom Bam楽団

TRANSISTの後は、元PE’Zのトランペット大山渉氏とマヌーシュギター第一人者・手島大輔氏を中心にしたBim Bom Bam楽団、そしてイベントを主催するCodex Barbèsのステージが披露された。

Bim Bom Bam楽団
Bim Bom Bam楽団
Photo by 三浦麻旅子

流石のツワモノ・バンド。2バンドとも外の寒さを忘れさせ、ここが日本である事も忘れさせるような熱いステージを披露した。

Codex Barbès
Codex Barbès
Photo by 三浦麻旅子
Codex Barbès with JACK from TRANSIST and Ohyama “B.M.W” Wataru from Bim Bom Bam楽団
Codex Barbès with JACK from TRANSIST
and Ohyama “B.M.W” Wataru from Bim Bom Bam楽団
Photo by 三浦麻旅子

そしてイベント最後には、Codex Barbèsの増井氏の呼びかけにより、TRANSISTからJACK、Bim Bom Bam楽団からは大山氏がステージに登場し、ホットなパフォーマンスをCodex Barbèsのメンバーと一緒に繰り広げた。

Codex Barbès with JACK from TRANSIST and Ohyama “B.M.W” Wataru from Bim Bom Bam楽団
Codex Barbès with JACK from TRANSIST
and Ohyama “B.M.W” Wataru from Bim Bom Bam楽団
Photo by 三浦麻旅子
Codex Barbès with JACK from TRANSIST and Ohyama “B.M.W” Wataru from Bim Bom Bam楽団
Codex Barbès with JACK from TRANSIST
and Ohyama “B.M.W” Wataru from Bim Bom Bam楽団
Photo by 三浦麻旅子

なお、イベント「Musique de frontière vol.3」は、来年2020年春頃開催との事。詳しくは、Codex BarbèsのTwitter等にて確認して欲しい。

TRANSIST 12/13 ライブ出演

TRANSISTは、12月13日にTRANSISTを率いるJACKの35回目の誕生日を祝うライブ「JACK PARTY」に、フルメンバーにて出演する。

チケットの購入方法や出演者等、ライブ詳細はJACK PARTYのTwitterにて随時発表との事。ぜひチェックして欲しい。

【 JACK PARTY 】
開催日:2019年12月13日(金)
時間:18時~22時30分を予定
会場:吉祥寺Planet K http://inter-planets.net/
チケット:前売り 3,500円・当日 3,900円

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おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/