1982年結成。ギタリスト 芳野藤丸を始め、豊富なキャリアを持つツワモノぞろいのバンド AB’S(エイビーズ)。バンド第2期にライヴ会場と通販で限定販売されていた5曲収録マキシ・シングル「A5B3S」(2004年)と、3曲収録マキシ・シングル「Single」を1枚にカップリングした『A5B3S & Single』が、2022年4月20日高音質CDであるUHQCD仕様にて、タワーレコード限定でリリースされる。
AB’S(エイビーズ)
2022年、キャリア50年を迎えるギタリスト 芳野藤丸。
その芳野藤丸の初めてのソロ・アルバム『YOSHINO FUJIMAL』のレコーディング・メンバーで、1982年に結成されたバンドが AB’S。
顔ぶれは、芳野藤丸(G)、松下 誠(G)、岡本郭男(Ds)、渡辺直樹(B)、安藤芳彦(Key/作詞)。全員がヴォーカル、コーラスワークもこなす。
コンスタントにアルバム・リリースを重ね、精力的に活動していた彼らだが、1988年で一旦活動を停止。
その後 2003年に、AB’Sはライヴから再活動を開始する。
今回リリースされるのは、その第2期AB’Sにとって導入ストーリーとなる5曲収録マキシ・シングル「A5B3S」(2004年)と、3曲収録マキシ・シングル「Single」(2005年)のカップリング・アルバムだ。
ボーナス・トラックには「Light the Night」(クロスオーバー・ジャパン2005:ライヴ・バージョン)が収録されている。
ステップス・レコーズ AB’S ページ
https://stepsllc1218.com/abs/
リリース情報
- タイトル
「A5B3S & Single」 - アーティスト
AB’S(エイビーズ) - リリース日
2022年4月20日 - リリース形態
CD アルバム
UHQCD ※高音質CD - 品番
STPR031 - 価格
2,640円(本体 2,400円) - 販売
タワーレコード限定 - 企画・販売
タワーレコード - 企画・監修
近藤正義(Free Ride Edition) - 発売
ステップス・レコーズ
※UHQCD仕様のCDは、すべてのCDプレーヤーで聴取可能。
https://onigirimedia.com/2022/02/03/shogun_alive/
https://onigirimedia.com/2021/09/08/abs_new_bue/
アルバム解説
近藤正義(音楽ライター:Free Ride Edition/本タイトル企画監修者)
本作はライヴ会場と通販で限定販売されていた『A5B3S』(2004年作品)と『Single』(2005年作品)をCD1枚にカップリング。
そしてボーナス・トラックには「Light the Night」(クロスオーバー・ジャパン2005:ライヴ・バージョン)を収録。AB’Sの第1期から第2期への過渡期が記録された本作は、AB’Sを語るには欠かすことのできない極めて重要な音源である。2003年、AB’Sは約19年振りにオリジナル・メンバーで復活した。
80年代に活動を休止したものの、その後も様々なレコーディング現場で顔を合わせていたメンバーで、全員の意見の一致により活動を再開。
手始めにブルースアレイで行なったライヴも大好評で、その勢いで1人1曲ずつ曲を持ち寄り制作したのが2004年3月にリリースされた5曲収録の『A5B3S』。
活動休止後もメンバー全員が現役で活躍していただけに、久しぶりでも集まればAB’Sの音になることは分かっていたという。
看板である芳野藤丸&松下誠のツイン・ヴォーカル、ツイン・ギター、そしてバンドの鉄壁のコンビネーションは健在だ。その上でサウンドが骨太なAORへと変化しつつあり、スケールアップされたバンドとしての充実度が感じられる。
その直後、安藤芳彦が歌詞やアレンジのみに関わるという形で演奏から退き、キーボードの後任としてスタジオの現場でもメンバーとは顔見知りだった山田秀俊が加入。これが2期AB’Sへの助走と言ってよいだろう。
そのタイミングでクロスオーバー・ジャパン2005への出演も決まり、それに合わせて作られたのが3曲収録の『Single』である。
そして本格的に始動した第2期AB’Sは、いよいよフル・アルバムを制作する。それが昨年タワーレコード限定で再発売された『NEW』(2005年作品:5th)と『Blue』(2007年作品:6th)である。
パワーアップしたキーボード演奏が新生AB’Sを印象づけており、オリジナル・メンバーである渡辺直樹の曲作りやコーラスにおける存在感も大きい。この『A5B3S & Single』のリイシューにより、80年代の第1期AB’Sと2000年代の第2期AB’Sの間の空白が埋まる。
近藤正義
そして現時点の最新作である第3期AB’Sによる『AB’S-7』(2020年作品)へと繋がるバンドの歴史の中で欠けていたピースが揃った。
芳野藤丸のデビュー50周年という節目に、AB’Sのさらなる再評価が巻き起こることは間違いない。