日本が世界に誇るサーフ・バンド THE SURF COASTERS(ザ・サーフコースターズ)が、2020年リリースした デビュー25周年記念コンピレーションアルバム「EXTRAS(エクストラズ)」に続く第2弾「EXTRAS II(エクストラズ 2)」を、2023年6月28日 CDにてリリース。同日リリース・パーティーを新中野 Live Café 弁天にて開催する。今回、中シゲヲのコメントも併せて公開された。
Contents
THE SURF COASTERS
EXTRAS II
2023年6月28日 CDにてリリースする「エクストラズ 2」は、2020年 デビュー25周年を記念し、制作されたコンピレーションアルバム「エクストラズ」に続く第2弾。
2020年7月22日リリース「エクストラズ」
前作「エクストラズ」が 2000年~2012年という区切りでの選曲だったのに対して、「エクストラズ 2」は 1995年~2000年という初期アルバムから選曲。
1995年リリースのデビュー・アルバム「Surf Panic ’95」から2000年リリースの「Surf is Dead」まで、ミニ・アルバムを含めた 10枚のアルバムからの楽曲を収録している。
この時期のサーフコースターズの楽曲には2つの機軸があった。
1つは純粋なサーフ・ミュージック。そしてもう1つはプレイステーションのゲーム『RUNABOUT』のシリーズとして、もっとハードロック的であったり、他のスタイルを採り入れたりすること。
グランジやハードロックのテイストをサーフ・ミュージックに注入したミクスチャー感覚、振り幅の広さが、現在にも繋がるサーフコースターズの個性を形作ったと言えるだろう。
「エクストラズ 2」には、オリジナル・アルバムではメドレー収録されていた「Skater on 10th Avenue」は、冒頭のドラムをエディットしたヴァージョンを収録。
さらにPS2用ゲーム『Surfroid』のサウンド・トラック「Brain Storm」と「Asian Volcano」が初のCD化となる。
パンキッシュなバンド・サウンドのドライヴ感、中シゲヲのスーパー・テクニック・ギターを堪能できる楽曲を、レーベルの枠を超えて収録したサーフコースターズの初期のベスト・アルバムとなっている。
中シゲヲ コメント
デビューから最初の5年間、試行錯誤していた時代です。
中シゲヲ
サーフコースターズ として、どんなことが出来るんだろうか? また、一人のギタリストとしては、どんなことが出来るんだろうか? ずっと揺れ動いていました。
メンバーの入れ替わりも多かったですし‥。今でこそサーフコースターズはベンチャーズ系の人からも、ガレージ系の人からも聴いてもらえていますが、デビューした当時は、登場したきっかけがTV番組だったこともあってイロモノ的に見られていました。
だから、そうじゃないんだと証明するためにも、サーフコースターズ としての独自の道を作らなければならなかったんです。
この頃のサーフコースターズには2つの機軸があって、1つは純粋なサーフ・ミュージックをやること。
そしてもう1つはRUNABOUTのシリーズとして、もっとハードロック的であったり、他のスタイルを採り入れたりすること。
では、どうすればそれらをミックスできるのだろうか? と悩みました。
そういったことがだんだんと整理されて、近年のサーフコースターズ ではいわゆるサーフ的なことを中心にやっています。
前作『EXTRAS』に続いて、選曲は音楽評論家の近藤正義さんにお任せです。
完全に、近藤さんの趣味ですね(笑)。大好きな曲ばかりなんですが、僕が選曲したら選ばない曲ばかりで、そこが面白い。
これらの曲を改めて聴くと、この時はあんなことを考えていたなあ、こんなことを考えていたなあ、と思い出します。
自分の歴史の初期がクローズアップされていて、懐かしいですね。
リリース情報
- タイトル
エクストラズ 2 / EXTRAS II - アーティスト
THE SURF COASTERS - リリース日
2023年6月28日 - リリース形態
CD - 品番
STPR039 - 価格
2,750円(税込み) - 発売
ステップス・レコーズ - 詳細
https://stepsllc1218.com/thesurfcoasters/STPR018.html
Track List
「Skater on 10th Avenue」は、冒頭のドラムをエディットしたヴァージョンを収録。★印の「Brain Storm」「Asian Volcano」は初のCD化。全曲に最新マスタリングを施している。
編曲は全て、ザ・サーフコースターズ。選曲は前作「エクストラズ」に続き音楽評論家の近藤正義が担当。
- Thunder Wave
曲:中シゲヲ - Wild Cherry
(Real Drum Mix)
曲:中シゲヲ - Neon Lights
曲:Karl Bartos/Ralf Hatter/Esleben Schneider - Spit Fire
曲:中シゲヲ - Bulldog
曲:栗田ノブヒロ/中シゲヲ - FLY UP
曲:佐藤トモ - Beach Monster
曲:佐藤トモ - Aruhi Nagisani
曲:弾 厚作 - Theme from “RUNABOUT”
曲:中シゲヲ - Funny Corn
曲:中シゲヲ - Skater on 10th Avenue
(Drum Edit Ver.)
曲:中シゲヲ - Death Rage 2000
曲:佐藤トモ - Brain Storm ★
曲:ザ・サーフコースターズ - Flash Point
曲:中シゲヲ - Space Spade
曲:中シゲヲ - Asian Volcano ★
曲:中シゲヲ - Surf is Blue
曲:中シゲヲ - Joe Montana
曲:佐野日出夫 - Big Buzz
曲:中シゲヲ - No Exit (17)
曲:中シゲヲ - UP & DOWN
曲:中シゲヲ
EXTRAS 2
Release Party
アルバム「エクストラズ 2」がリリースされる6月28日、新中野 Live Café 弁天にてリリース・パーティーも開催される。
出演は 現メンバーの中シゲヲ、栗田伸広、伊藤こずえに加え、八木マキ(ex THE SURF COASTERS 1994~1996) が、スペシャルゲストとして登場。
さらに、当日会場にて新譜「エクストラズ 2」を販売。会場限定の購入者特典も予定しているとの事。
- 開催日
2023年6月28日(水) - 時間
開場 18:30 開演 19:30 - 会場
新中野 Live Café 弁天 - チケット
4,400円+1d(¥600) - チケット受付
info@fabulous-guitars.com
https://twitter.com/fabulousguitars/status/1662780568529145857
THE SURF COASTERS
プロフィール
Website
http://www.surfcoasters.com/
Facebook
https://www.facebook.com/thesurfcoasters/
1993年、地元である横須賀のバンド仲間だった佐藤トモ、中重雄、花岡昭和、菊池明によって遊び半分で結成したベンチャーズ・コピー・バンド「中重雄とサンセット・イン」がサーフコースターズの母体。
1994年に八木麻紀が加入し「ザ☆サーフコースターズ」を正式に発足、デモ・テープを作成し、積極的にライヴ活動を行う。その後、番組『えびす温泉』に出演し、デビューのきっかけを得る事となる。
1995年3月 ミニ・アルバム『サーフ・パニック’95』でデビュー。シングル「チェイシング・シャドウ」「イントルーダー」や、アルバム『サーフサイド・ヴィレッジ』をリリース。
当時珍しかったエレキ/サーフ・インストの新たな担い手となるものの、年末のライヴを最後に佐藤が脱退。
1996年、サポート・ミュージシャンを迎えて『サーフェイス・インプレッション』を制作するが、リリース直後に花岡と八木が脱退、しばらくは中ひとりで活動する事となる。
石野卓球やケン・イシイなどが参加したリミックス・アルバム『サーフデリシャス』や、プレイ・ステーション・ゲーム『ランナバウト』のサントラを経て、ライヴでサポート・メンバーとして参加していた栗田伸広、みやけこういち、酒井昌史が1998年に正式加入。
レコード会社をファンハウスに移籍し『サーフデリック』を、99年に『ザ・サーフコースターズ』、インディーズにて『スーパー・ランナバウト』をリリース。また中は、小西康陽プロデュースによるソロ・アルバム『プレイズ・ポール・モーリア』を発表。
2000年には酒井が脱退、残りのメンバーでツアーを行い、初のベスト盤『フライ・アップ』や、インディーズで『サーフ・イズ・デッド』を発表。またアニメ『地球防衛家族』、『破壊魔定光』のサントラを録音するなど積極的に活動している。
2001年みやけが脱退、新たにセキナオタカと西田貴世美が加入。西田のオルガンをフィーチャーした『イースター』をリリース。
2002年には元ソフトバレエの遠藤遼一をゲスト・ヴォーカルに迎えたドアーズのカヴァー・シングル「ハートに火をつけて」とアルバム『レスプリ』、ゲーム・サントラ『ランナバウト3』をリリース。
その後半年のブランクを経て心機一転、中、栗田、セキの3人で、2003年にコロムビアより『サーフ・アタック』を発表。この年にはサーフコースターズとして初のアコースティック・アルバムとなる『PM』のリリースや、村上龍原作の映画『69 sixty nine』のサントラを手がけている。
結成10周年を迎えた2004年、新録を含むベスト盤『ミザルー』をリリースすると共に、サーフ・インストの本場であるアメリカ・ツアーを初敢行。凱旋公演となる同年の国内のライヴの模様は、DVD『オン・ステージ』として発売されている。
04年末には『PM』の続編となるアコースティック・アルバム『プライヴェート・レコーディングス』を発表。
2005年、ゲーム『武蔵伝II ブレイドマスター』のテーマ曲を担当。その曲を含むアルバム『サムライ・ストラック』をバップより発売、日米同時リリースし、約1ヶ月に及ぶ北米ツアーを行い好評を博すが、同年8月の国内におけるライヴをもってしばらく活動を休止。
2006年には酒井をゲストに迎えた、前年のライヴを収録したサーフコースターズ初のライヴ盤『ライヴ』を発売。
2008年再集結し、『ブレイクアウト』(アメリカでのタイトルは『Outside Break』)を発表、3度目の北米ツアーを実施。
2009年にはテレビ・ドラマ『華麗なるスパイ』のサントラを手がけ、2010年には全曲新録音のベスト盤『ゴールド』を発表。サーフコースターズの初期のレパートリーでありながら、当時録音していなかった未発表曲「サーフサイド・ヴィレッジ」が収められている。
結成20周年を迎えた2014年、12年リリースの中のソロ・アルバム『ミッション・ワン』に参加していたモーリーと伊藤こずえが、新メンバーとして加入。
2015年 モーリーが諸事情により脱退。再び3人での活動を開始。現在のメンバーは、中シゲヲ(Guitar)、栗田伸広(Bass)、伊藤こずえ(Drums)。