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海外映画祭にて多数の賞を受賞 山下幸輝 他 出演 映画「TOKYO, I LOVE YOU」中島 央 監督インタビュー(特集)

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2023年11月10日より新宿ピカデリーほか 全国主要都市にて公開現在はAmazon Prime他にて配信中の映画「TOKYO, I LOVE YOU」本作は世界各国の映画祭にて多数の賞を受賞している。そこで今回は監督の中島 央氏に、海外映画祭での評価他について話を伺った。


映画
TOKYO, I LOVE YOU

2020年 第33回ジュノン・スーパーボーイコンテストファイナリストで、俳優・ダンサーとして活躍する山下幸輝が、長編にて初主演を務めた映画「TOKYO, I LOVE YOU」。

本作は恋人、親子、親友たちの3つの愛をテーマに描いた作品で、2023年11月10日より新宿ピカデリーほか、全国主要都市にて公開された。さらに、世界各国の映画祭にて多数の賞も受賞している。

現在、本作は Amazon Prime Video 及び Lemino にて配信中。

Website
https://tokyo-iloveyou.com/

ストーリー

日本の首都「東京」―この大都市のいくつかの街角で起こる、恋人、親子、親友たちの愛にまつわる物語。東京タワー、新宿界隈、お台場を舞台に3つの章から構成される壮大なる群像劇であり、ドラマチックな人間賛歌!

現代の東京。東京タワー近辺では、夢見がちなオタク青年・ケンが幼馴染・ミミの注意に耳を貸さず、バーチャル空間の中で擬似恋愛にうつつを抜かしている。

新宿界隈では、映画監督を志す専門学生のカレンが、細々とキッチンカーを営み暮らす職人の父・ジョージと喧嘩を繰り返し、父娘の仲が決裂しそうになる。

そして、お台場では、日本に帰国したばかりのダンサー・リヒトが、余命3ヶ月と診断された脳腫瘍に苦しむ親友・シモンを救うために、幼馴染の親友たちと力を合わせ、高額な手術費を工面しようとする。

ケンはバーチャル空間の東京タワーで、とある女性と運命の出会いを果たすが、その出会いが現実世界で唯一の理解者であるミミとの関係性を劇的に変えていく事になってしまう。

カレンは映画を作るために、高額なビデオカメラを父に無心するが、ジョージがなけなしの貯金をはたき、とあるカメラを愛娘のために手に入れた時に、二人の関係性に大きな変化がもたらされる。

そして、リヒトと5人の親友たちが力を合わせ、シモンの命を救うための手術費を何とか稼ぎ出せる、というその決定的な瞬間に、リヒトたちの運命の歯車を狂わせる出来事が起こってしまう。

果たして、リヒトを始めとした東京の様々な街で暮らす主人公達は迫りくる危機と試練に抗い、自分達なりの愛を最後まで貫き通す事ができるのか?

中島 央 監督
インタビュー

現在 世界各国の映画祭にて多数の賞を受賞している、映画「TOKYO, I LOVE YOU」。

今回Onigiri Mediaでは、この海外映画祭での受賞の話を中心に、中島 央 監督にインタビューを実施した。

世界各国の映画祭で
多数の賞を受賞

ーー映画「TOKYO, I LOVE YOU」は、アメリカ・ハリウッドの栄えある「Hollywood Independent Filmmaker Awards」からは最高賞となる金賞(ドラマ作品部門)を受賞。

また、同じくアメリカの「World Premiere Film Awards」からは最優秀映画賞、最優秀ドラマ作品賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、美術賞、照明賞、と総計7部門で受賞しています。

さらにヨーロッパ・スウェーデンの「Sweden Film Awards」では最優秀脚本賞、そして、メキシコの「World Class Film Awards」からはアジアを代表する映画として、最優秀アジア映画賞を受賞されたとのこと。

他も含めると、現時点での受賞数は合計20賞以上と伺っていますが、これら世界各国の映画祭での受賞に関して、率直な感想をお願いできますでしょうか。

中島:世界各国からの数々の受賞は、まず何よりも本作品の最高に優秀なスタッフ・キャストの努力が報われ、世間に大きく認められたという点が一番嬉しいです。

そして、あえて、僕個人がフィルムメーカーとして嬉しかった事を言うとすれば、制作意図に関する事でしょうか。

それは、この物語が東京を舞台にした映画でありながら、世界中の誰もが心から共感でき感動できる物語、世界中のどこでも起こり得る普遍的なストーリーを描こう!という強い意志を持って作り上げた作品であるという事です。

例えば、遠く離れた日本の都市で起こっている話なのに、アメリカ、ヨーロッパ、南米、アジア、中東… 世界の街角のどこに住んでいようと、この映画を見たら、自分の話のように感じられて、映画のキャラクターたちと共に2時間一緒に冒険し、ハラハラドキドキして最後に心から感動できるような。

本作は、そんな昔からある古き良き映画体験が出来る、極めて映画的な物語です。

ですので、こうして世界各国の皆様が、我が子のような「TOKYO, I LOVE YOU」の物語に共感し、心から好きになってくれたのが、本当に本当に嬉しいですね。

この世界中からの受賞結果は、自分の中にあった強固な制作意図が皆様の目に見える形で、ようやく形になった瞬間…と言うか。

ですので、今、本当に喜びもひとしおで、この映画を愛してくれている世界中の皆様にただただ感謝の気持ちで一杯です。

ーー映画祭ごとに選ばれた理由は異なるとは思いますが、世界の映画祭で数々の賞を受賞出来た理由について、中島 央監督としてはどの様にお考えですか?

中島:映画を作る時にいつも自分に課している強い掟みたいなものがあるんですが、それは、映画でしか語れない物語を作ろうと思っています。

どういう事かというと、字で書いて伝わる物語なら、小説でいいと思いますし、人のある瞬間的な感情を劇的に捉えるのであれば写真や絵画といった形でもよいかもしれない。

しかし、ある意味、<映画>という表現でしか伝えられない物語こそ、映画的価値が本当にある映画だといつも思っています。自分で脚本を書いていても、いつもそう思って書いてますし。

脚本だと字を読んでいるだけでは面白くないシーンでも、映像にしたら物凄い爆発力があって、深い感動があるんです!

例えば、劇中で主人公・リヒトがダンス大会で踊るシーンなんて、僕が書いた脚本だと「リヒトがダンスを踊る」とシンプルに書いてあるだけなんです。これ読んでも面白くもなんともないですよね?(笑)でも、それを映像化すると…あれだけ、それこそ映画の大目玉になるような最高にインパクト溢れたシーンになる!

中島:それは脚本だけでなく、今作品を構築する全ての映画的要素に共通していて…。

僕は、もうとにかく作中のカメラワークに細心の注意を払っているんですが、いつもスタッフからマニアックすぎるこだわりと揶揄われるくらい(笑)。

でも、こだわる理由は、映画とはすなわち<カメラで語る物語>であるからです。

映画はカメラが1ショットごとに意味ある動きをしなくてはいけないし、上映時間2時間の間、監督の徹底した意図が反映されたカメラワークによって役者の演技を撮影したショットで構築された上で、やっと映画本来の表現に辿り着けると思っています。

それは撮影だけでなく、その他の全ての要素…美術、音楽、編集、照明、演出、演技といった全て。

全ての映画的要素が物凄く、とても高いレベルで奇跡的に融合した時に、初めて世界中の多くの方から認められ、賞賛される映画になると心から信じています。

ですので、前置きが長くなってしまいましたが(笑)、映画「TOKYO, I LOVE YOU」は、本作品を形作る全ての映画的要素が圧倒的に高いレベルに到達している作品であり、映画そのものの究極の完成度を世界中の皆様に心から楽しんで頂けたのでは…と思っています。

僕は学生時代からずっとアメリカや海外で長期間暮らしてきた経験もありまして、世界的レベルの観客の皆様がどれだけ目が肥えているか、どれだけ映画に対して厳しい目で接するか肌感覚で分かっています。

だから、「世界中の観客の皆様を心から感動させるような作品を必ず作る!」というのは僕が、それこそ「映画監督になる!」と志した少年時代から強く持ってきた目標で、本作を通して、ある意味、子供の頃からの自分の目標の一つが達成できている事には本当に、とてもとても心から感激していますし、大きな達成感を感じています!

Tokyo へのこだわり

ーー訪日観光客の増加もあり、Tokyoに対する注目度も高かったと思います。東京生まれ・東京育ちでもある中島 央監督ですが、その点についての感想等あれば教えて下さい。

中島:仰る通り、僕は東京生まれ、東京育ちなので「東京」という街には、もう他の人が信じられないくらい(笑)強い思い入れがあります。

それは、海外で長期間暮らす事によってさらに強固になり、ずっと東京に住んでいた人よりも、もっともっと強い愛情が東京に対して形作られてしまったかもしれません。

ですので、今でも東京の色々な街角を歩く度に「僕は本当にこの街を愛してるな」とふと思う瞬間が多いんです。しかもずっと長い間「なんで誰も僕が見てるこんなに素敵な東京の雰囲気を映画にしてくれないのかな?」とも漠然と感じてたんです(笑)。

誰もやらないなら、もう僕がやるしかないというか(笑)。

僕が生まれ故郷についての映画を作るとなったら、絶対に東京そのものを美しく描く、そして、僕が愛している東京で暮らしている人々を美しく描くというのは、自分とって知らず知らずのうちにライフワークとなっていたかもしれません。

結果、僕にとって念願の映画である、本作を作れた事は今でも心から誇りに思っていますし、『東京、愛してる!』なんていう、ある意味、物凄い直球なタイトルで映画を作れるのは、これだけ東京を愛してる僕以外いないだろう!(笑)なんていう想いまでありました(笑)。

また、劇中で主人公のリヒトも言ってますが、東京って1つの都市なんですけど、実は1つじゃないんですよね。東京に住んでいる人達、それぞれ1人1人の、それぞれの東京があるんです。

みんなそれぞれに思い入れがある場所があり、思い入れがある人達を愛しながら、日々、暮らしている。そんな素敵な沢山の愛に溢れた場所なんです。

そして今、世界中の人達が東京を訪れ、物凄く東京に注目しているのも、毎日、肌で感じていますし、世界中の人達がこの映画を見る事を通して「Wow!東京って本当にカッコいいな!最高にクールな場所だ!今すぐ遊びに行きたい!」って思ってくれて、最後にはみんなそれぞれの東京を発見し、経験してくれたら、この映画の作り手としてこれ以上に嬉しい事はありません。

配信状況について

現在、映画「TOKYO, I LOVE YOU」は、Amazon Prime Video 他で配信が開始となっています。配信の状況について教えて下さい。

中島:現在はAmazon Prime Video 及び Leminoで配信中ですが、日本のその他全てのメジャー配信からの配信も決定しています。

コチラについては詳細が決定し次第、本作のソーシャルメディア他にてお知らせてさせて頂きます。

こうして全てのプラットフォームから本作品が配信される現在の状況に心から興奮していますし、それ以外にも、日本行きの世界各国の航空会社の飛行機の中でも、現在、本作が流れているらしく!それには我ながら驚いています!

東京に遊びに来る世界各国の海外のお客様が、みんな『TOKYO, I LOVE YOU』を見て、日本に遊びに来てくれてるなんて!考えただけでも本当にクールだし、そんな方達が映画で見たロケ地を訪れたりなんてしてくれていたら、本当に嬉しいですね。

今作品のロケ地は東京の中でも僕が特に大大大好きな場所、強い思い入れがある場所をロケ地に選んで撮影したので!

映画をこれから見る人へ
そして次回作…

ーー最後に、映画を既に観た方はもちろん、これから年末年始に配信で見ようと思っている方等に向けたメッセージや、次回作についての構想などがあればお願いします。

中島:『TOKYO, I LOVE YOU』が、こうして日本国内だけでなく、世界中に大きく広がっていった現在の状況において、まず一番最初に今作品の制作に尽力してくれた全てのスタッフ・キャストの方達に心からの感謝の気持ちでただただ一杯です。

そして、今作品をこれからご覧になられる方に対しては、何よりも、ただ純粋に映画そのもの、この東京についての物語をただ楽しんで頂けたら、何よりも僕自身が一番嬉しいです。

映画の作り手として一番幸せな瞬間は映画を見たお客様に「本当に良い映画だった、感動した!」と言ってもらえる瞬間なので!そして、映画を見終わった後に自分にとっての東京、または自分にとっての大切な場所、大切な人達に対して愛おしい想いを馳せて頂く事なんてしてもらえたら、これ以上ないくらい僕は幸せです!

次回作については、『TOKYO, I LOVE YOU』を作った上で、自分の中でフィルムメーカーとしてある地点に到達したのを感じ、さらなる大きな作品に向かっていく準備が心身ともにできたと思っています。

現在準備中の次回作は、今作と同じように、また日本を舞台に日本の俳優を起用する、日本語作品になる予定です。次回作について色々と言いたい事はあるのですが(笑)、とにかくメチャクチャ面白い娯楽作品になる事はもちろんです。

最近、自分でも気づいたんですが、僕が映画を作る度にジャンルや設定を色々と変えど、結局、最後にはいつも“LOVE“というテーマに行き着いてしまうので、最近では自分でも観念して(笑)「僕が作る映画全ては愛についての映画である」と言ってます。

<愛>と一言で言ってしまうと物凄く漠然としてますし、とても分かりづらいし、感じづらいものですが、実を言うと、いつも我々のそばにあるものだと僕は思っています。

それぞれみんな、自分の愛のために戦うし、絶望するし、そして復活していく。我々、人間の営みの全てが愛に帰っていくと思っています。

だからこそ、愛そのものを映画を通して描いていく事は至極、必然であると思っていますし、僕のフィルムメーカー人生を賭けた大きな挑戦だと思って、今は次回作に取り組んでいます。是非、次回作にもご期待頂ければ嬉しいです!!!

ABOUT ME
おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/