1994年に日本で初めてプライドパレードを実現させたゲイの活動家 南定四郎(みなみ ていしろう)の半生を、4年の歳月をかけて記録したドキュメンタリー映画「熱狂をこえて」が、2026年6月5日よりシネマート新宿にて先行公開、6月26日よりアップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開される。


ドキュメンタリー映画
「熱狂をこえて」

1994年に日本で初めてプライドパレードを実現させたゲイの活動家 南定四郎(みなみ ていしろう)。

彼の半生を、4年の歳月をかけて記録したドキュメンタリー映画「熱狂をこえて」が、2026年6月5日よりシネマート新宿にて先行公開、6月26日よりアップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開される。

日本では現在、Tokyo Prideを始め全国各地40か所以上でプライドパレードが開催され、パートナーシップ制度も全国へと広がりつつある。

LGBTQIA+当事者たちの平等を求める取り組みは、着実に社会へ浸透してきた。

プライドパレードとは?

「プライド(Pride)」という単語は、英語の一般名詞で、「誇り・矜持(きょうじ)」といった意味ですが、それだけではなく、「セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)のパレード(マーチ)」のことを表す言葉として、広く国際的に認知されています(パレード前後のイベントを含めた総称として使われることもあります)。ーTOKYO RAINBOW PRIDE より引用 / https://tokyorainbowpride.org/learn/parade/

Pride Parade とは

Pride Paradeは、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の権利と尊厳を求め、世界の主要都市で50年以上にわたって開催されています。日本では1994年に初めて開催され、年々参加者が拡大し、2025年は約15,000人が参加しました。2026年は6月7日 (日) に、Tokyo Pride 2026のテーマである「多様性と平等がひらく未来」を掲げて開催します。ーTokyo Pride 2026より引用 / Tokyo Pride 2026


そのプライドパレードの歩みの出発点には、「ゼロ」から「イチ」を切り拓いてきた先人たちの草の根の活動があった。現在90歳を超えた南定四郎も、そのひとりである。

1980年代のゲイ解放運動やエイズ・アクション、そして1994年の日本初のプライドパレードの実現。彼が主体となって進めた活動は、日本のプライド運動の礎となった。

映画「熱狂をこえて」は、その半生を通して日本のプライド運動の原点を記録するドキュメンタリーであり、同時に、次の世代へと手渡される貴重なアーカイブでもある。

https://joji.uplink.co.jp/movie/2026/31776

映画「熱狂をこえて」が
記録した 南定四郎の半生

20代の頃、「ゲイの世界」を知りたくて故郷・秋田を飛び出し、東京で自分の居場所を探し続けた南定四郎。

転職を繰り返しながら、40代でゲイ雑誌『アドン』を創刊し、「好きなことで生きる」道を選ぶ。 やがて海外のムーブメントに影響を受け、ゲイ解放運動にのめり込んでいった。

60代を迎えた南は、1994年に日本初のプライドパレードを立ち上げた。しかし次第にその運営は次第に独自の信念へと傾き、周囲との溝を深めていく。

その溝はやがて大きな反発を招き、南はプライド運動の表舞台から身を引くこととなった。 理想を掲げて始まった活動は、いつしか大切なものを見失い、崩れていく…。



自分らしく生きようともがき続けた南の姿は、マイノリティに限らず、 いまを生きる多くの人に重なる部分がある。

ドキュメンタリー映画「熱狂をこえて」は、南の人生を通じて、多様な生き方を模索する人々にエールを送る作品である。

また、本作が描く「熱狂から挫折へ」という軌跡は、いま何かに情熱を注ぎ、先頭に立つ人々にも問いを投げかける。

当時のプライド運動は、ジェンダーに関する社会的背景もあり、ゲイコミュニティ主導で進められ、 レズビアンコミュニティなどとの連携が十分に取れていなかった。その分断も、当時の運動が破綻していく一因となっていた。

現在、日本でLGBTQ+コミュニティの連帯が広がっているのは、 連帯できなかった「過去」があったという要因が考えられる。

すなわち、南が熱狂した日本のプライド運動のはじまりの物語があるからである。

南定四郎の人生は、「今後の社会運動の発展に向けて、後世に残す教訓」として、大切なものが多く詰まっている。

映画「熱狂をこえて」
作品概要

1931年、樺太で生まれた南定四郎。22歳で上京し、自分らしい生き方を模索し続けた。

1984年、ゲイ解放運動を開始。活動に没頭するなかで、その熱意は次第に彼自身をも突き動かしていく。

そして1994年、日本初のプライドパレードを開催する。しかし回を重ねるにつれ、運営は独善的なものへと変化。第3回パレードでは大きな反発を受け、南氏は運動の第一線から退くこととなる。

時代に翻弄されながらも、正義に突き動かされ、熱狂のなかを駆け抜けた半生。熱狂をこえた先に、南氏は何を見つけたのか。

本人の証言に加え、当時の関係者のインタビュー、報道資料、写真、映像をもとに、その激動の軌跡をたどる。ひとりの人生を通して描かれる、日本のプライド運動のはじまりの物語。

予告編

公開スケジュール

『熱狂をこえて』(2026年/日本/105分/5.1ch/1:1.85)

スタッフ

©カミハグプロダクション

監督 松岡弘明
プロフィール

奈良県出身。1986年生まれ。LGBTQ+当事者(ゲイ)。

東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻を卒業後、大手IT企業で3年、テレビ制作会社で8ヶ月勤め、その後、映像編集を学びフリーランスで映像制作を開始。

2020年、カミハグプロダクション株式会社を設立、代表取締役社長に就任。LGBTQ+関連団体の映像制作や、自身のライフテーマである「カミングアウト」を題材にした映像作品の制作を中心に活動中。

ドキュメンタリー映画「熱狂をこえて」の公開決定に伴い、前作で松岡監督の第1作目映画で、新宿二丁目にあるゲイバー九州男の店主・かつきママのカミングアウトストーリーを描いた「沖縄カミングアウト物語」が、現在U-NEXTで再配信中。

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おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/