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配信番組・活弁シネマ倶楽部にて『漁港の肉子ちゃん』特集!渡辺歩監督インタビュー+映画ライターSYO×映画ジャーナリスト徐昊辰の深掘りトーク!

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明石家さんまが企画・プロデュースを務めた『漁港の肉子ちゃん』。映画を語る配信番組「活弁シネマ倶楽部」の企画・ANIME HOUSEでは、前・後編の2回にわたり、現在大ヒット公開中の本作を特集。

前編》では、映画ジャーナリスト徐昊辰による渡辺歩監督のインタビュー動画を紹介。そして《後編》では、映画ライターのSYOと徐昊辰が本作についてトークを展開。本作のハートフルな魅力を大いに語り合う内容となっている。


『漁港の肉子ちゃん』

企画・プロデュース:明石家さんま × 原作:直木賞受賞作家・西加奈子 × アニメーション制作: 『映画 えんとつ町のプペル』『海獣の子供』を手掛けた STUDIO4℃。監督は渡辺歩

声の出演: 大竹しのぶ、Cocomi、花江夏樹、中村育二、石井いづみ、山西惇、八十田勇一、下野紘、マツコ・デラックス、吉岡里帆

2021年6月11日より全国ロードショー中の劇場映画/アニメ作品。

漁港の肉子ちゃん Website
https://29kochanmovie.com/

西加奈子 / 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

あらすじ

愛情深い性格ゆえに、これまでの人生、ダメ男ばかりを引き寄せては、何度もだまされてきた母・肉子ちゃん。

とんでもなく豪快で、子どもみたいに純粋な母に比べて、しっかりもので大人びた性格の小学5年の娘・キクコ。

ふたりは肉子ちゃんの恋が終わるたびに各地を放浪し、北の漁港の町へと流れ着く。漁港で途方にくれる母娘の胃を満たしたのは、一軒の焼き肉屋「うをがし」の焼肉だった。

妻に先立たれ、店をたたもうとしていた店主・サッサンは、目の前に現れた肉子ちゃんを”肉の神様”だと思い、「決しておなかを壊さないこと」を条件に肉子ちゃんを雇いいれる。

こうして、サッサンが所有する漁港の船を住処に、肉子ちゃんとキクコの新しい生活が始まった……!

「活弁シネマ倶楽部」
『漁港の肉子ちゃん』特集

映画を語る配信番組「活弁シネマ倶楽部」の企画・ANIME HOUSEでは、前・後編の2回にわたり、現在大ヒット公開中の『漁港の肉子ちゃん』を特集。

前編・後編とそれぞれ別の角度からひとつの作品を語る今回の特集で、幾度となく出てくるのが「日本の原風景」や「食べること」「多幸感」と言った言葉。

これらをキーワードに紐解いていくことで、『漁港の肉子ちゃん』に込められた背景やメッセージを一層深掘りできる必見の収録回となっている。

活弁シネマ倶楽部 Website
https://katsuben-cinema.com
Twitter
https://twitter.com/katsuben_cinema

前編

2021年6月27日に公開された前編では、映画ジャーナリスト徐昊辰による渡辺歩監督のインタビューを紹介。

本インタビューで渡辺歩監督は、作家・西加奈子と原作小説の印象について「女性の視点から書かれた、女性の生き様、世の中に対してつま先立ちで歩いているような姿が機敏に描かれていて、映像にする時にはどう変化させるべきかという印象があった。『漁港の肉子ちゃん』は各キャラが非常に立っていて、生きていくことを肯定していく前向きなメッセージを感じた」と話す。

小説をアニメ化した本作だが、「ほかの作品とアプローチの仕方はそんなに変わらない。提示されていないビジュアルを形にしなければいけない作業も、作り上げていく面白さがあった。一番重視したのはディティールの難しさだった。ただ今作では細かいディティールを上げて場所を限定するより、原風景である“海辺の町”というイメージを作る方が良いのかなと思っていた」という。

そうして描かれた美術へのこだわりは並々ならぬものがあったようで、徐が「懐かしさと良い意味での汚れ、そして原風景」という言葉で本作を表現すると、「もしかするとどこにもないかも知れないけれど、それは転じるとどこかにあって欲しいということにもなる。映画全体を通して、現実を描いているようで理想を描いている」と振り返る。

そのこだわりはもちろん演出にも通じるもので、徐が『男はつらいよ』の寅さんを彷彿させると話題を振ると、渡辺監督は同意しながら「ちょっとめちゃくちゃだけど言っていることは筋が通っている存在。そういったものを許容することが社会全体にとっての幸福で、それと人が幸福を感じる瞬間はどういうことなのかということと合わせていった。小説の本当のテーマを聞いたわけではないけれど、多くの人がそう感じる作品だと思う」と語っている。

後編

2021年7月12日に公開された後編では、映画ライターのSYO徐昊辰が本作についてトークを展開。本作のハートフルな魅力を大いに語り合う内容となっている。

今回公開された後編では、SYOが「めちゃくちゃ泣いた」と切り出すと、徐も「昔の松竹喜劇映画のよう。オーソドックスで童話的な世界の中に、日本の原風景を追求するところもあって、非常に満足の一本」と大きくうなずく。SYOも「実写的に見えるけれどアニメにしか表現できないことを追求している」と話した。

その後、話題は作品の舞台である漁港の町の描き方へ。

徐が「実在の場所を舞台にしていなくて、日本のどこにでもこういった町があることを象徴している。リアルな風景をアニメ化する潮流の中で、今回はあえてそうせず、観客に想像させるところがすごく良い」と語ると、SYOも「僕らの中にある日本の原風景のイメージを具現化しているところが面白い。何もないけれど色々なものがあるというユートピア感を出している」と続けた。前編のインタビューで渡辺監督が語ったディティールの描き方の狙いは、二人も賞賛する部分のようだ。

さらに本作でとりわけ印象的なのが“食べるシーン”だ。「生きることに必要なものをちゃんと描いている。伏線にもなっているフレンチトーストとか、あんなに美味しそうに描けるんだというのもすごい」とSYOが興奮気味に話すと、徐も「メッセージ性の強い食べ物として肉まんが出てくる。この使い方は衝撃的だった」と続ける。

「原点に戻りつつ今風のアニメ表現で、ドラマ的な脚本の盛り上がりと演出の盛り上がりが有機的に絡んでいる」と本作を絶賛する二人のトークは、さらに劇中の音楽やキャラクター・デザインといった細部にも話題が及んだ。

漁港の肉子ちゃん Website
https://29kochanmovie.com/

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おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/