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韓国映画界の鬼才パク・チャヌク監督を徹底解剖 映画を語る配信番組「活弁シネマ倶楽部」

映画を語る配信番組「活弁シネマ倶楽部」は、第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』4K版の公開を記念して、日本でも数多くのファンを持つ韓国映画界の鬼才パク・チャヌク監督を、2022年5月10日公開動画にて徹底解剖する。出演は映画評論家 森直人、映画ライター 月永理絵、映画ジャーナリスト 徐昊辰。


オールド・ボーイ

世界を震撼させた鬼才パク・チャヌク監督による驚愕の復讐サスペンスが4Kレストアで甦る。第57回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。2022年5月6日より全国公開。

Website
https://movies.kadokawa.co.jp/oldboy4k/

  • 監督
    パク・チャヌク
  • 出演
    チェ・ミンシク、カン・ヘジョン、ユ・ジテ、チ・デハン、オ・ダルス、イ・スンシン、ユン・ジンソ、キム・ビョンオク、パク・ミョンシン
  • 原作オールド・ボーイ
    (双葉社 漫画アクション)
    作:土屋ガロン(狩撫麻礼)
    画:嶺岸信明

あらすじ

平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)は、ある日突然何者かに拉致され気が付くと狭い監禁部屋にいた。

窓の無い部屋にはベッドと1台のTVのみ、外部との交信は完全に遮断されている。ここはどこだ? 一体誰が、何のために――⁉ 

一切の理由が明かされぬまま15年の月日が流れたある日、デスは突如解放された。復讐を誓うデスに手助けを申し出る若い女性ミド(カン・ヘジョン)。そして目の前に現れた謎の男(ユ・ジテ)。

男は5日間で監禁の理由を解き明かせと、命を賭した「死のゲーム」を持ちかける。しかしその先には驚愕の展開が待ち受けていた――。

パク・チャヌク監督
徹底解剖

映画を語る配信番組「活弁シネマ倶楽部」2022年5月10日公開 動画では、第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』4K版の公開を記念して、日本でも数多くのファンを持つ韓国映画界の鬼才パク・チャヌク監督を徹底解剖。

画像左から徐昊辰、月永理絵、森直人

本動画では、4K上映で見直した本作の印象、『復讐者に憐れみを』(2002年)をはじめとする「復讐三部作」について、『お嬢さん』や長編デビュー作『月は…太陽が見る夢』(1992年)、世界の映画界から見たパク・チャヌクの存在についてなど、文字通り「徹底的」に語り尽くしている。

出演は森直人、月永理絵、徐昊辰ら 活弁シネマ倶楽部MC陣。

活弁シネマ倶楽部

番組冒頭で、映画評論家の森直人は「パク・チャヌク監督は偉大な監督であり、もしかすると韓国映画界最大のキーパーソンとさえ言えるかもしれないと思っています」と語る。

「パク・チャヌク作品との出会い」について、映画ジャーナリストの徐昊辰は

韓国映画は中学時代から観ていました。まず始めに『シュリ』(1999年)を観ましたね。『シュリ』から韓国映画に入る方って多いイメージです。

その後の2000年から2005年くらいにかけて、一気に韓国映画が世界中から注目されるようになりましたよね。

『JSA』(2000年)はリアルタイムで観ました。ただこの頃は、監督が誰であるのかは重要ではありませんでした。同作は南北朝鮮の問題を描いており、子どもの頃からずっと教育を受けていましたし

映画ジャーナリスト 徐昊辰

と語っている。

また 映画ライターの月永理絵は、パク・チャヌク作品への印象や自身との関係について、以下の様に話している。

私はまず最初が『オールド・ボーイ』です。

『まったく新しい韓国映画が出てきた』というので観ました。ただ……今日この回に私が参加していいのかなと思ったんです。というのも、『オールド・ボーイ』を観たことで、パク・チャヌクへの苦手意識が生まれてしまったんです。

絶対に嫌いということではないんですけど、本作によって「バイオレンスとセックスの監督」という印象を持ってしまった。その後の韓国映画の日本への紹介のされ方も、何となくそっちに寄っていったじゃないですか。

私の中ではこの流れがどうしてもうけつけられなくて。そうなると、ホン・サンス監督や、『子猫をお願い』のチョン・ジェウン監督の方が断然好きだなと。パク・チャヌク作品は避けてしまっていたところがあります。

でもその後「女性映画」のようになっていきますよね。そこから過去作も見返したところ、必ずしも『オールド・ボーイ』だけのイメージの監督ではないんだなと印象が変わりました。それが『お嬢さん』(2016年)に繋がってくるのだなと

映画ライター 月永理絵


森は初めて観たパク・チャヌク作品が『JSA』だったらしい。

『シュリ』みたいな映画だなというのが最初の印象です。

徐さんの言ったことに補足すると、キム・デジュン大統領が1998年に文化大統領宣言をし、グローバルな展開を視野に入れた文化産業育成に力を入れ出したという、現在に繋がるエポックなポイントがありますよね。

そこで、南北問題を主題としたスパイアクション大作『シュリ』が韓国でも日本でもヒットし、その流れを汲んで『JSA』が登場しました。ただこの頃、パク・チャヌクという存在を意識していた人っていなかったと思います。

で、その次が『オールド・ボーイ』です。僕はこの中で最年長ですし、当時すでにライターをやっていました。だから本作のことを書いていたんですよ。でもつい最近見直したら、『こんなにエグかったっけ?』と思いましたね(笑)

映画評論家 森直人


この「エグさ」に関してはは三者とも同じ印象を持ったようだ。「時代を感じる」との意見が一致。20年近い時を経てスクリーン甦る『オールド・ボーイ』は、日本の観客にどのような印象を与えるのだろうか。

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おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/