人形をモチーフに生きづらさを感じている女性たちのストーリーを描いた、4人の女性監督によるオムニバス映画「人形たち~Dear Dolls」と、コロナ禍の東京を舞台に女性たちが連帯して痴漢を撃退、新たな世界を築いていく痛快な短編映画『Bird Woman』が、2023年4月8日~14日 東京・池袋シネマ・ロサ、4月15日~21日 大阪・シアターセブンにて上映される。
Contents
人形たち
~Dear Dolls
2021年に製作し、韓国を始め世界の映画祭で女性たちから熱烈なラブコールを受けている短編映画『Bird Woman』を監督した大原とき緒の呼びかけで完成した、4人の女性監督によるオムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』。
Website
https://deardolls.wixsite.com/movie
作品概要
『人形たち~Dear Dolls』は、人形をモチーフに、生きづらさを感じている女性たちのストーリー。わたしたちは、まだ、人間になってない。
重いテーマを扱いながらもコミカルな味わいが光り、観終わった後には希望を感じる作品に仕上がっているのは、対立よりも和をもって、この世界をより良くしたいという4人の意志によるもの。
- タイトル
『人形たち~Dear Dolls』 - 作品情報
2023年/83分/カラー/ステレオ - 参加監督
海上ミサコ
大原とき緒
西川文恵
吉村元希 - エンディング曲
「ヒトトシテ」
作詞・作曲・歌:いわさききょうこ - MA
吉方淳二 - タイトルデザイン
鈴木規子 - プロデューサー
大原とき緒 - 製作・配給
movies label will
各ストーリー
- 海上ミサコ 監督
「怒れる人形」
上司から受けているハラスメントに苦しむ姉サラサ。妹ナズナは怒り、姉がくれた人形「カウボーイのケンジ」になりきり、上司に復讐すべく投げ縄の特訓をする。そんなナズナの目の前に現れたのは………。 - 大原とき緒 監督
「Doll Woman」
人形と暮らす女が、人形と暮らす男と出会う。荒んだ時代のガール・ミーツ・ボーイ。 - 西川文恵 監督
「JOMON-わたしのヴィーナス」
将来に悩む11歳の女の子ちひろは、田んぼで手のひらサイズの古代の女性像を見つける。女性像は女に化身し踊り始め、古代の女性の生き様を表現する。ちひろはその姿に生きる道標を見つける。 - 吉村元希 監督
「オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景」
オンナのカタチ、について考える。女らしさとは何か。女性であることとはどういうことか。現実と虚構の間を行き来しながら、監督本人の過去を現在を織り交ぜながら、女性の表象について考察する。
人形たち~Dear Dolls ×
Bird Woman 上映情報
池袋シネマ・ロサ
- 上映期間
2023年4月8日(土)~4月14日(金)
※1週間限定レイトショー - 住所
東京都豊島区西池袋1-37-12
ロサ会館内 - Website
https://www.cinemarosa.net
シネマ・ロサでのチケット情報
- 前売券
1,400 円
池袋シネマ・ロサ劇場窓口にて2023年2月9日より販売。ポストカード付 - 当⽇
⼀般 1,800 円
高校生以下 1,000円
大学・専門学生 1,300円
シニア 1,100円
※水曜サービスデー
1,100円 - リピーター割引
1,100 円
※『人形たち~Dear Dolls×Bird Woman』半券提⽰
シアターセブン
- 上映期間
2023年4月15日(土)~4月21日(金)
※1週間ロードショー - 住所
大阪市淀川区十三本町1-7-27
サンポードシティ5F - Website
http://www.theater-seven.com/
監督プロフィール
『人形たち~Dear Dolls』は、今回併映される短編映画『Bird Woman』も監督した大原とき緒の呼びかけで完成した作品。
大原とき緒
女性の社会的な物語に寄り添いインディペンデントの映画作家として活動中。女性が行きたいところへ行って、見たいものを見て、好きなものを好きと言える世界を願って映画を創っている。初長編映画『ナゴシノハラエ』は北海道から九州まで全国13か所で上映された。
俳優として出演したKenjo McCurtain監督短編映画『やもめ』は海外映画祭で多数受賞、ベストアクトレス賞をいただく。2018年西日本豪雨災害支援の為の寄付シアターDonation Theater 発起人のひとり。“London Feminist Film Festival 2017” 短編部門審査員。
今回のオムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』の一篇「Doll Woman」では、『ラヂオの時間(監督:三谷幸喜)』で日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞した、髙間賢治を撮影監督に迎え、映画監督でもある廣末哲万(ひろすえひろまさ)が快演している。
併映される短編映画『Bird Woman』は、パンデミックの東京から始まるファンタジー。脚本は「Doll Woman」と同じく、元ロッテルダム国際映画祭プログラマーのGertjan Zuilhof。撮影監督には国際的にも評価の高い斎藤 文を迎えて撮影された。
『Bird Woman』は、2022年7月に 韓国の富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭 インターナショナルコンペティション部門に選出。オンライン上映された139作品の中から観客が選んだ今年のベスト10作品に選ばれている。
海上ミサコ
海上ミサコ
2021年に初長編映画『夢幻紳士 人形地獄(原作:高橋葉介)』を全国15都市で公開し、原作ファンからも熱烈な支持を得た海上ミサコ。
『人形たち~Dear Dolls』では「怒れる人形」を監督。同作では 紀那きりこがハラスメントに立ち向かう姉役を好演している。
さらに『夢幻紳士 人形地獄』も出演していた皆木正純も出演している。
西川文恵
2011年に長編映画『あぜみちジャンピンッ!』を全国公開した西川文恵。
『人形たち~Dear Dolls』では「JOMON-わたしのヴィーナス」を監督。
現代音楽&エレクトロミュージックを中心に国内外からも高い評価を受けている作曲家、一ノ瀬響が音楽を担当。
ナレーションはブレイク・クロフォード、ダンサーの鈴木美奈子が古代の女神を演じる。
吉村元希
脚本家、映画監督、漫画原作者、女優と多才な才能を発揮する吉村元希。
『人形たち~Dear Dolls』では「オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景」を監督。
同作には映画監督・俳優として活躍する福島拓哉と、モデルとして女性誌を中心に広告やCMに出演する田中 玲が出演。吉村も本人役で出演している。