「パラサイト半地下の家族」日本での舞台化にポン・ジュノ監督 / ソン・ガンホがコメント

世界各国で称賛の嵐を巻き起こした映画『パラサイト半地下の家族』が、COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』として日本で舞台化。東京は2023年6月5日から、大坂は7月7日より上演。3月19日 12時よりチケット先行販売開始。

今回、映画『パラサイト半地下の家族』で、第92回アカデミー賞監督賞・脚本賞を受賞したポン・ジュノ監督、同作で裕福な家庭に次第に寄生していくキム一家の父親キム・ギテクを演じたソン・ガンホから、日本での舞台化についてのコメントが公開された。

Contents

1 COCOON PRODUCTION2023『パラサイト』
2 ポン・ジュノ監督ソン・ガンホコメント
- 2.1 ポン・ジュノ監督
- 2.2 ソン・ガンホ
3 舞台『パラサイト』ストーリー
4 舞台『パラサイト』先行チケット販売
5 舞台『パラサイト』公演概要

COCOON PRODUCTION
2023『パラサイト』

メインビジュアル

日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西——。

家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家が物語の中心となる。

金田家

金田一家の主・金田文平を演じるのは古田新太。

身分を偽造し、高台の豪邸に住む永井家の家庭教師としてアルバイトを始める文平の息子・純平を宮沢氷魚。

同じく永井家にアートセラピー教師として取り入る純平の妹・美姫には伊藤沙莉。

美姫に続いて家政婦として雇われる文平の妻・福子を江口のりこが務める。

永井家

金田一家とは対照的に高台の豪邸で暮らし、次第に金田家に「寄生(パラサイト)」されていく永井家の主人で、実業家として成功しつつも中身はまるで土建屋の親父・永井慎太郎に山内圭哉。

美しく品もあるが天然な側面も持ち合わせる奥様・千代子を真木よう子。

その娘・繭子を恒松祐里が演じる。

さらに、永井一家の家政婦を務める安田玉子にはキムラ緑子。

舞台『パラサイト』オリジナルの登場人物をみのすけが演じる。

COCOON PRODUCTION 2023
『パラサイト』Website
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/23_parasite/

脚本・演出

COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』の台本・演出は、映画『愛を乞う人』『焼肉ドラゴン』、舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』などを手掛け、舞台・映画と幅広く活躍しそのパワーを遺憾なく発揮する脚本・演出家鄭義信

鄭義信

ポン・ジュノ監督
ソン・ガンホコメント

映画『パラサイト半地下の家族』で、第92回アカデミー賞監督賞・脚本賞を受賞したポン・ジュノ監督、そして映画で裕福な家庭に次第に寄生していくキム一家の父親キム・ギテクを演じたソン・ガンホ氏から、日本での舞台化についてのコメントが今回公開された。

ポン・ジュノ監督

©Cine21

映画『パラサイト半地下の家族』が日本で舞台化されることがとても嬉しく、楽しみです。

この作品は、裕福な家庭と貧しい家庭が、相反する場所で紡ぎ出す密度の高い人間ドラマです。故に私も当初は戯曲として構想した作品です。

俳優の生き生きとした眼差し、息遣い、そして汗を直に感じてもらえる舞台版『パラサイト』で、再び観客に出会えることは至極の喜びです。

演出の鄭義信先生の長年のファンとして、傑作『焼肉ドラゴン』を観劇した際に、スタンディングオベーションで拍手を送った記憶が今も蘇ります。

加えて、日本を代表する最高の製作陣と俳優たちが集結してくれたことに、私の期待は更に膨らんでいます。『パラサイト』の公演に心からの祝辞と感謝の気持ちをお伝えいたします。
ポン・ジュノ監督

ソン・ガンホ

演劇の開幕を心からお祝い申し上げます。

個人的には最高の演出家と俳優陣が集まったと聞き、とても光栄に思います。

映画とは違う立体感や臨場感、そして舞台の圧倒的なエネルギーが期待されます。多くの観客の熱気に包まれる素晴らしい公演になることを切に願っています。
ソン・ガンホ

映画『パラサイト半地下の家族』(配信+DVD等）

舞台『パラサイト』
ストーリー

堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。

一方対照的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。

文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。

息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が、と一家は永井家に寄生していく…。

COCOON PRODUCTION 2023
『パラサイト』Website
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/23_parasite/