書籍『世界過激音楽Vol.18 デスメタルインディア』が、2023年4月14日発刊される。6月に来日ツアーをするBloodywood ほか貴重なインタビューも掲載。副題は「スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・ブータン・モルディヴ」。インドだけではなく、南アジア一帯のヘヴィメタル・ハードロックバンド 総勢657組、737作品のディスクレビューを網羅。正しくヘヴィな1冊が爆誕!
Contents
Bloodywood
だけじゃない!
インド・メタルと言えば、YouTubeをきっかけに世界規模でブレイク、2022年 Fuji Rock Festivalで日本初上陸を果たし、話題をさらった Bloodywood(ブラッディ ウッド)を思い出す人も多いだろう。
2023年6月28日には大阪、6月29日には東京で初の単独日本公演 RAKSHAK TOUR – JAPAN 2023 も行うBloodywood。
そのBloodywoodの詳細はもちろん、インタビューも掲載した書籍『世界過激音楽Vol.18 デスメタルインディア』が2023年4月14日 パブリブより発刊される。
著者は『デスメタルコリア』の 水科哲哉。
インドメタルがアツい!
BloodywoodのFuji Rock出演により、日本では、にわかに注目を集めている感のあるインドのメタルバンド。
しかし、実は2008年8月に日本でも公開されたドキュメンタリー映画『グローバル・メタル』に、シンフォニック・ブラックメタル Demonic Resurrection 及び 正統派メタルの Kryptos は登場。
彼らは Wacken Open Air をはじめとするヨーロッパ各国のフェスティバルに幾度も出演するなどして、世界的名声を勝ち得ている。
また、米印混成のDjent / プログレッシヴメタルバンド Skyharborもアメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国で50本以上もライヴをこなしており、高い知名度を誇っているとのこと。
インドの成長率は6.7%と主要国で最も高く、近い将来日本を抜き去り、世界3位のGDP大国になると予想されている。
ゼロを発明したことで知られるとおり民族的に数学の才能に秀でており、シタールなどの多弦楽器に慣れ親しんでいて、変拍子や複雑な曲構成の伝統音楽の下地があるため、Djentやプログレッシヴメタルにおける潜在能力が高く、続々と秀逸なバンドが登場してるインド。
事前知識がなければ「全米Top40にチャートインしたメインストリーム系ロック」と言っても疑われないようなクオリティのバンドも多数出現している。
紹介バンド
- Bloodywood
ボリウッド風ラップ・フォークメタル - Demonic Resurrection
料理番組シンフォ・ブラックメタル - Skyharbor
米印混成Djentプログメタル - Rudra
元祖シンガポール出身ヴェーディックメタル - Kapala
水牛頭蓋骨持ち上げウォーブラック - Undying Inc.
硬質プログメタルコア - Dusk
パキスタン准教授ドゥーム - Arogya
シッキム出身ヴィジュアル系 - Gutslit
ターバン姿シク教徒デスメタル - Dhishti
DSBMがヒップホップ參加で解雇 他
南アジア各国
シーンも徹底調査
今回の発刊にあたり、書名は便宜上『デスメタルインディア』となっているが、本書はインド以外の南アジア各国のシーンも徹底調査。
ネパールは世界最貧国の一つであるにも関わらず、テクニカルなバンドが多く、パキスタンではドゥームが盛んで、スリランカでは世界的に知名度の高いウォーブラックがひしめいていたりと、それぞれの国ごとに特徴があるとのこと。
強固なアンダーグラウンドシーンが存在するバングラデシュや、モルディヴやブータンなどの小国のメタルシーンも必要以上に調査。
さらに、南アジアの専門家2人による査読済みの各種用語集に加え、「面白ミュージックビデオ」「エリート高学歴メタラー」「世界のインド系メタラー」など、南アジアのメタルを知る上で欠かせないコラムも多数掲載。
Bloodywood ほか
インタビュー
前述のBloodywood、Demonic Resurrection、Kryptos、Skyharborをはじめ、南アジアで人気のメタルバンド14組、メタル関係者3人のインタビューに成功!!
それだけでなく、日本勢として史上初めて2012年にバングラデシュとインドでライヴを敢行したブラック/スラッシュメタルバンド Abigail のJero氏による貴重な体験記も、インタビューという形で掲載している。
デスメタルインディア
出版情報
- タイトル
「世界過激音楽Vol18 デスメタルインディア:スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・ブータン・モルディヴ』 - 著者
水科哲哉 - 体裁
A5判 / 360ページ / 並製 - 発行
パブリブ - 詳細
https://publibjp.com/20230313