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クジラ専門店「一乃谷」を舞台にクジラを「食」と「科学」の面から捉えた映画「鯨のレストラン」が9月2日公開

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世界中のメディアが報じたドキュメンタリー映画「ビハインド・ザ・コーヴ」八木景子監督の最新作「鯨のレストラン」が、2023年9⽉2⽇ 新宿 Kʼs cinema にて公開される。本作ではクジラ専門店「一乃谷」を中心とした鯨料理の魅力を紹介するだけではなく、科学的な見地から現代における「タンパク源」のバランス問題にも向き合う。


ドキュメンタリー映画
鯨のレストラン

和歌山県 太地町の「イルカ追い込み漁」を批判する目的で制作された映画「ザ・コーヴ (ルイ・シホヨス監督・2009年公開)」に、反証する映画「ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜(2015年公開)」を制作した八木景子監督の、8年越しの新作「鯨のレストラン」が、2023年9⽉2⽇より 新宿 Kʼs cinema で公開される。

くじらのお宿 一乃谷
大将 谷光男

ドキュメンタリー映画「鯨のレストラン」は、東京・神田にある鯨料理を出す「くじらのお宿 一乃谷」の大将 谷光男を中心に描かれている。

谷光男が上京してお店を構えたのは、東日本大震災が起こる1年前、2010年のことであった。

東日本大震災によって多大なる被害が発生した宮城県・石巻市は、大将 谷の故郷であり国内では最大の捕鯨基地だった。

そんな背景を持つ「一之谷」の大将 谷光男による鯨料理の魅力を、本作では様々な角度から紹介。

映画「シン・ゴジラ」等の監督を務めた樋口真嗣や、著述家・コラムニストのサンドラ・ヘフェリン(Sandra Haefelin)も登場し、鯨料理の魅力や文化的側面について語っている。

樋口真嗣 監督

著述家 サンドラ・ヘフェリン

さらに、ワシント条約元事務局長 ユージン・ラポワントや、東京海洋大学名誉教授 加藤秀弘、東京大学教授 八木信行 他による科学的見地からの証言なども交え、環境問題や、現代における「タンパク源」のバランスの問題にも本作は目を向けている。

制作の背景

日本人のタンパク源のトップだったクジラ。戦後~高度成長期時代には牛や豚、鳥よりもクジラが多く食されていた。今では輸入に依存しているが、かつて日本はクジラを「輸出」までしていた。

しかし現在では、全盛期の日本での消費量と比べて1%までにクジラ産業は衰退している。

そんな苦境な状況で「一乃谷」の大将 谷光男は、あえて「クジラ専門店」を運営。国内では数えるほど数件になってしまった全国のクジラ店からも一目おかれ、尊敬されている。

2019年7月 クジラ漁の国際的な取り決めをつくる国際捕鯨委員会(IWC)から日本は脱退。商業捕鯨を再開した。

しかし、国内のクジラ産業は衰退の一途をたどっている。コレについて監督の八木は、Yahoo記事にて以下の様に書いている。

海外からの批判だけでない、衰退し続けるクジラ産業のワケ
(2022/12/13 八木景子)

日本がIWC国際捕鯨委員会の脱退宣言をしてから4年が経過しようとしている。しかし、クジラ産業が立て直しに成功しているかといったら、自ずとNOと国民の目から見てとれる。「クジラ高いし、あまり流通していないし、海外から圧力あるのなら止めてしまってもよいではないか」、という意見をよく聞く。しかし、それでよいのだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/byline/keikoyagi/20221213-00328198

そして、この記事の中で提起している問題に対する彼女なりの答えが 本作「鯨のレストラン」には反映されている。

八木景子 監督
プロフィール

監督の八木景子は、2011 年、東日本大震災時に奇しくも石巻市でボランティアに参加するまで、クジラと何の所以もなかった。ましてや、映画製作の経験すら全くなかった。

自費を投じ撮影/編集/監督をした、捕鯨の問題を扱った映画『ビハインド・ザ・コーヴ』は、2015年に世界8大映画祭の一つであるモントリオール世界映画祭に選出された他、多くの映画祭で様々な賞を受賞。

ワシントンポストをはじめニューヨークタイムズ、ロサンゼルスタイムズなど海外の数多くの大手メディアに取り上げられた。

しかし、配給会社がつかず、さらに自ら借金と寄付を募り配給まで行った。日本のドキュメンタリー映画としては珍しく世界最大のユーザー数を持つNETFLIXから世界へ配信され大きな反響を呼んだ。

映画「ビハインド・ザ・コーヴ」
Website

https://behindthecove.com/

八木は「今、伝えなくてはいけない」という使命感を持って、8年、さまざまな苦境を乗り越えて、最新作『鯨のレストラン』を完成させた。

鯨のレストラン
予告編

鯨のレストラン
公開概要

 2023/日本/77 分/ドキュメンタリー/HD/カラー/16:9/英題: Whale Restaurant

※上映に関する詳細は新宿 K’s cinema 以下ページ等にてご確認下さいませ。

新宿 K’s cinema「鯨のレストラン」
https://www.ks-cinema.com/movie/kujiranoresutoran/

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おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/