歌と舞を使って、日本神話をテーマにしたライブを国内外で継続的に展開してきた・エコツミ(Ekotumi)が、日本神話の考え方に基づいた楽曲「ねむるきみ」(日本語・英語)を、2023年9月1日に配信リリース。妊娠9ヶ月で踊る英語版ミュージックビデオを、9月2日に公開。「キャリア」と「出産」で悩む自身の姿を表現している。
Contents
エコツミ
「ねむるきみ」
2023年9月1日配信リリースされたエコツミの新曲「ねむるきみ」。
本作は、「翼のない国」「トーキョー聖歌」「ザ・ソウル・オブ・ナイト」「とりのうた」に続く、2020年3月~5月、世界的ロックダウンの期間のサウンドスケープを使って制作した「covid19-20」プロジェクトの最後の楽曲となる。
「ねむるきみ」も他の作品と同様、世界24カ国128箇所295音を使って作られており、歌詞は日本神話の考え方でもある「一人一人の中に神なるものが眠っている」ことをテーマにしている。
リリース情報
- タイトル
「ねむるきみ / You are still sleeping」 - アーティスト
エコツミ - リリース日
2023年9月1日 - リリース形態
デジタル配信 - 配信リンク
https://linkco.re/Sb3shsVv
You are still sleeping
Music Video
「ねむるきみ」の英語版「You are still sleeping」のミュージックビデオも2023年9月2日に公開された。
本作は、妊娠中のエコツミ自身が「出産」と「キャリア」の両立に悩んだことをモチーフに、出産と仕事を両立させる決意にいたるまでが描かれている。
マタニティ専門トレーナーにつきながら練習を重ね、妊娠9ヶ月で自由に踊るエコツミの姿が映し出されている。
エコツミ コメント
「お母さん」は「お母さん」っぽくなくちゃいけないの?
私は不育症だったので、妊娠しては流産するという経験をひそかに重ねていた。子供がいない人生もそれはそれで楽しいと思っていた。海外を飛び回り、歌ってダンスした。仕事のキャリアを優先したかった。そんな私でも、妊娠のたびに心底喜び、そして流産のたびに、もう立ち直れないのじゃないかというくらい泣いた。
周囲のわずかな人に妊娠を告げ、「お母さんっぽくないけど大丈夫なの?ちゃんと育てられるの?」と言われるたびに、流産するとそれが原因だったような気になった。「お母さん」になる準備として「お母さん」っぽくしていないから、流産しているのじゃないか。でも、本当にそうなのかな?「お母さん」になるには、「お母さん」っぽくなくちゃいけないのかな? 私はこれまでの「私」を消して「お母さん」に塗り替えるよりも、「私」に「お母さん」をプラスする方を選ぼう。自分で自分を縛るのはもうやめよう。
妊娠していてもしていなくても、これを観た方が、少しでも自分自身の可能性を感じられるように。無言のうちに手渡される「役割」を、枷ではなく、新しい可能性として捉えられますように。
エコツミ
エコツミ Ekotumi
プロフィール
神話や民話を伝えるシンガーソングライター/パフォーマー/小説家。早稲田大学卒。神社検定1級。
数多くの舞台・ミュージカルに出演し、在学中に映画挿入歌にて歌手活動をスタートする
。
言葉の語源にこだわる独特の詩とメロディ、そして舞台演出が評価され、ライブ公演
、PV、イメージソング、ゲーム主題歌など、多方面に活躍。
2010年からは、歌と舞を用い日本神話に独自の解釈を加えた和風歌劇「新訳古事記シリーズ」を展開。
2015年以降はヨーロッパを中心に世界各国でコンサート公演を行っている。パリ、 ロンドン、リトアニアではソロ公演も開催。
アーティストとしても活動しており、Anderson Sudario 氏とのインタラクティブアート作品で北九州デジタルクリエーターコンテストを受賞。自身のパフォーマンス映像がベルリン「WomenCinemakers」に選出。地域芸術祭 MMM にてグランプリを受賞。
Website
https://www.ekotumi.jp/