アイルランドの人気伝統音楽グループ ルナサ(Lunasa)。彼らが7年ぶりにコンサート出演の為 2023年11月に来日する。さらに、来日期間中にアルバム『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』を制作。そのためのクラウドファンディング・プロジェクトを実施中。支援応募は10月24日まで。
Contents
ルナサ(Lunasa)とは
デビューして27年、「アイリッシュ・ミュージックのドリーム・チーム」(英国フォークルーツ誌)と評され、現在もアイリッシュ最高のライヴ・バンドとして君臨する実力派バンド ルナサ。
90年代から日本で圧倒的な人気を誇る彼らは既に7回来日。2023年11月からのコンサートは、8回目の来日となる。
「ルナサ」とはアイルランド語で「八月」「収穫祭」という意味であり、また、ケルトの芸術をつかさどる神(LUGH)の名前にも由来している。
メンバーは、『ブルー・フィドル』で鮮烈なデビューを飾り、アルタンやザ・チーフタンズとの共演でその名を轟かせたショーン・スミス(Sean Smyth・フィドル)。
クレア州を代表するトラッド・バンド、ムーヴィング・クラウドのメンバーとしても活躍、温かいフルートの音色が抜群のケヴィン・クロフォード(Kevin Crawford・フルート)。
ウォーター・ボーイズ、シャロン・シャノン・バンドを経て、アイリッシュ・ミュージックの新しい境地を開拓したユニークなベーシスト、トレヴァー・ハッチンソン(Trevor Hutchinson・ベース)
2000年にパイパーのキリアン・ヴァレリー(Cillian Vallely・イーリアン・パイプ)が正式加入。ギタリストは何度かのメンバーチェンジを経て現在はフルックでの活躍でもお馴染みのエド・ボイド(Ed Boyd・ギター)が務める。
メンバー全員が輝かしい実績を持ち、メディアからは「スーパー・スーパーバンド」と呼ばれるほどの実力派音楽集団である。
1997年にアイルランド各地でのライブ演奏を収録した1st『ルナサ』を発表。これがアイルランドはもとよりオセアニアやアメリカなどでも大ヒットとなり、あっという間にアイリッシュ・ミュージックシーンのトップに躍り出た。
その後、アメリカ、オーストラリア、イタリア、フランス等で多くのライブを重ね、2000年に初来日。圧倒的なアンサンブルとエネルギー溢れるステージで、日本の聴衆を魅了した。
現在世界中で一番ホットなアイリッシュ・ミュージックを聞かせるバンドとして、年間200本以上のライブをこなしている。
最新アルバムは、ゲストにメアリー・チェイピン・カーペンターやナタリー・マーチャント、ティム・オブライエンなどを迎えた「Cas」(2018年リリース)
Website(日本語)
https://www.mplant.com/lunasa/
コンサート
スケジュール
ルナサ
来日コンサート
- 開催日
2023年11月27日~29日 - 会場
京都・磔磔 - 詳細
https://www.mplant.com/lunasa/
ケルティック・
クリスマス 2023
- 出演
ダーヴィッシュ
ルナサ
デイヴィッド・ギーニー - 開催日
- 2023年11月26(日)
東海市芸術劇場 大ホール - 2023年12月1(金)
兵庫県立芸術文化センター 阪急
中ホール - 2023年12月2(土)
東京 すみだトリフォニーホール
大ホール - 2023年12月3(日)
埼玉 所沢市民文化センター
ミューズ アークホール - 詳細
https://plankton.co.jp/xmas23/
- 2023年11月26(日)
アルバム
ライヴ・イン・ジャパン(仮)
2023年11月27~29日まで京都 磔磔で開催されるルナサ・コンサートでは、当日の様子をレコーディングし、アルバム『ライブ・イン・ジャパン(仮)』を制作する。
公演は京都の名門ライブハウス「磔磔」さんで3日間同じセットリストで行い、すべてマルチで録音して、アイルランドでミックスを行います。
アートワークは日本のクリエイター陣で制作、そして来年の2月末ごろにCDを完成させます。
まず日本でクラファンにご協力いただいた皆さんに最優先でCDを発送し、その後ルナサのアメリカ・ツアーで販売するスケジュールを計画しております。また出来上がった原盤(マスターテープの権利)は、彼らに日本のファンからのプレゼントとしてすべてバンド側に譲渡することとしました。
ルナサ『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』制作プロジェクト
クラウドファンディング
ルナサのニューアルバム『ライブ・イン・ジャパン(仮)』は、クラウドファンディングによって制作される。
ルナサ『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』制作プロジェクトは、クラウドファンディング・プラットフォーム Campfire にて、2023年10月24日23:59:59まで実施。
プロジェクト・ページ
https://camp-fire.jp/projects/view/692893
同プロジェクトは、ヨーロッパを中心にアイルランドをはじめとするケルト圏や北欧の伝統音楽、海外のシンガーソングライターたちの音楽を日本に紹介。
96年の創業以来、発売したCDは300枚以上、コーディネイトした来日アーティストのツアーやイベントは100本以上に及ぶ音楽事務所 THE MUSIC PLANTの野崎洋子氏による企画。
90年代から活躍し、コンスタントに来日している彼ら(ルナサ)ですが、そんな素晴らしい時間も永遠に続くことはありません。
音楽業界を取り巻く状況は年々厳しくなり、世界情勢もどんどん不安定になる。海外から、それほど有名でない音楽グループを日本に招聘することは年々難しくなってきています。
今日と同じ明日が来ることは誰にも保障できない。また私ももうすぐ還暦です。そろそろTHE MUSIC PLANTの「終活」をする時期も迫ってきました。そこで、このタイミングをラスト・チャンスと思い、かねてからずっと考えていたこのプロジェクトを実行に移すことに決めました。それは日本で制作するルナサのライブ・アルバムです。
当レーベルでは、2005年にヴェーセンというスウェーデンのバンドの「LIVE IN JAPAN」を制作したことがあるのですが、レーベルの一番人気のアーティストであるルナサとも同じようなプロジェクトを実現できたらとずっと考えてきました。というのも録音物はこのオフィスがなくなっても、ずっと残り後世に残すことができるからです。
そしてルナサがこの先解散したり活動停止になることがあったとしても「彼らは日本という東洋の国で人気があった。だからこのアルバムができたのだ」ということは、おそらく永遠に確固たる事実として、また確固たる音源として、アイルランド音楽の歴史に残るのではないかと思うのです。
ルナサ『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』制作プロジェクト
ルナサ『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』制作プロジェクトページには、ライブ・アルバム制作の理由や野崎氏のアツい想いが綴られている。
またTHE MUSIC PLANTのブログにはルナサと野崎氏のエピソードや、ルナサやケルト音楽の紹介記事等も掲載されている。
THE MUSIC PLANT ブログ
https://themusicplant.blogspot.com/
リターンについては、今回制作するライブ盤に加え、THE MUSIC PLANTが紹介してきたケルト音楽や北欧の伝統音楽のCD、またアイルランド音楽リスナーズガイド Paul Bradyの「Welcome Here Kind Stranger」とのセットなどが用意されている。
セットの中にはかなりレアなアイテムが入り、3セットしか用意されていないモノもあるとのこと。詳しくはルナサ『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』制作プロジェクトにてチェック頂きたい。
それにしても、このライブ盤がルナサの新譜として発表された時の、世界中のアイルランド音楽ファンが驚く姿が目に浮かびます。
「えっ、なんで日本でライブ盤を?!」
そんな時、バンドは多分誇らしげに「日本のファンが俺たちにプレゼントしてくれたんだ」「ルナサは人気あるんだよ、日本で」と答えることでしょう。
ルナサは、アメリカや英国、アイルランドでも人気がありますが、おそらくこんなプロジェクトが実現できるのは日本のファンだけです。どこよりも早く、このユニークなプロジェクトを日本で成功させましょう。
未来は誰にもわかりません。でも、このプロジェクトがもしかしたら今後アイルランドの伝統音楽のようなニッチなジャンルの音楽が、これからも生き残っていくための一つの指標となっていく可能性もあります。
またこういったプロジェクトによって新しいバンドを新しい国や新しい街へ招待ことも可能になっていくかもしれません。そんなことも夢みて。どうぞよろしくお願いいたします。
ルナサ『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』制作プロジェクト