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趣里 / 森山未来が出演 映画『ほかげ』について塚本晋也監督が語る 12月2日公開 配信番組「活弁シネマ倶楽部」

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“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」2023年12月2日公開動画に、映画監督の塚本晋也が5年ぶりに再登場。2023年11月25日公開された趣里 / 森山未来 他が出演する最新作『ほかげ』について語った。前回に続いて番組MCは映画評論家の森直人が担当。


映画『ほかげ』


2023年11月25日 ユーロスペース他にて公開・全国でも順次公開予定の塚本信也監督 最新作『ほかげ』。

舞台は 終戦から間もない日本。戦争で奪われたものと、絶望と闇を抱えたまま混沌の中で生きる人々の姿を描き出している。

主演を務めるのは、放送中の朝ドラ『ブギウギ』(NHK総合 他)も好評の趣里。

戦争に翻弄され、孤独と喪失を抱えながらも戦争孤児と特別な関係を結び、混沌の時代にほのかな光を見出すさまを胆大心小な演技で表現している。

大きな瞳が印象的な塚尾桜雅が戦争孤児を演じ、復員した若い兵士役はPFFグランプリ受賞作『J005311』の監督でもある河野宏紀が演じている。

さらに、利重剛や大森立嗣のほか、片腕が動かない謎の男を森山未來が演じている。

第80回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門正式出品作品・NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞。

Website
https://hokage-movie.com/

あらすじ 他

女は、 半焼けになった小さな居酒屋で1人暮らしている。

体を売ることを斡旋され、戦争の絶望から抗うこともできずにその日を過ごしていた。

空襲で家族をなくした子供がいる。 闇市で食べ物を盗んで暮らしていたが、ある日盗みに入った居酒屋の女を目にしてそこに入り浸るようになり……。

  • 作品情報
    2023年製作/95分/G/日本
  • 配給
    新日本映画社
  • 劇場公開日
    2023年11月25日

塚本信也 とは

1960年1月1日、東京・渋谷生まれ。14歳で初めて8ミリカメラを手にする。

87年『電柱小僧の冒険』でPFFグランプリ受賞。89年『鉄男』で劇場映画デビューと同時に、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。

以降、国際映画祭の常連となり、その作品は世界の各地で配給される。世界三大映画祭のヴェネチア国際映画祭との縁が深く、『六月の蛇』(02)はコントロコレンテ部門(のちのオリゾンティ部門)で審査員特別大賞、『KOTOKO』(11)はオリゾンティ部門で最高賞のオリゾンティ賞を受賞。

『鉄男 THE BULLET MAN』(09)、『野火』(14)、『斬、』(18)でコンペティション部門出品。

本作『ほかげ』はオリゾンティ・コンペティション部門へ出品された。また、北野武監督作『HANA-BI』がグランプリを受賞した97年にメインコンペティション部門、05年はオリゾンティ部門、19年にはメインコンペティション部門と3度にわたって審査員を務めている。

塚本信也 Website
https://tsukamotoshinya.net/

塚本晋也監督
at 活弁シネマ倶楽部

2023年12月2日に公開された“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に、塚本信也監督が5年ぶりに再登場。

新作『ほかげ』の企画の経緯をはじめ、塚本監督の作家性を深掘りするトークを繰り広げている。

番組MCは、前回に続き映画評論家の森直人が担当。

第80回ベネチア国際映画祭
NETPAC賞

塚本監督の最新作『ほかげ』は、第80回ベネチア国際映画祭にて「NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)」を受賞している。

本作に対する海外での反応を同番組にて森が問いかけると、塚本監督は以下の様に答えた。

拍手大喝采というよりも、しみじみとした拍手でしたね。ちょっと悲しさもある終わりかたなので。

上映後にみなさんが集まってくださったのですが、涙目のかたもだいぶいらっしゃって。静かな感じで届いたなという感触があります

塚本信也

2015年公開「野火」

2015年7月に公開された前作「野火」。塚本監督は同作で田村一等兵役も演じている。

『野火』はU-NEXT他にて配信中

『ほかげ』は、もともとは『野火』に続く戦争映画を撮ろうと準備をしていたところ、コロナ禍の影響で制作が延期になった作品。

『野火』の延長線上にあるような、いまの時代の不安さから、また大きなショックを感じてもらえる映画を準備していました。

これまでは、大きな映画にするつもりでも自主映画のスタイルでやってきたのですが、その企画はいままでのスタイルでは手に負えるものではなくて。

そこで、炎のような映画を……気持ち的に沈めるような、終戦後の闇市の喧騒を描くこの映画が先にきたかたちです。

塚本信也

『ほかげ』の企画の経緯について、塚本は上記の様に「活弁シネマ倶楽部」で述べている。さらに以下コメントもしている。

『野火』のときは『地獄の黙示録』の日本版のようなものを作りたいという若い頃からの夢を抱いて取り組みましたが、それがまったくできず、いかにちっちゃくできるかを考えたんです。

最初のうちは今回の『ほかげ』も、さまざまな人が入り乱れる映画にしたかったんです。いい顔をした俳優さんたちをバンバン集めて、むんとする空気が生まれるような。

その中で核となるのが、女性であったり、少年であったり。でもそれは無理で、中途半端なことをするべきではないなと。

そうして、考えられないくらいちっちゃくしたときにこの『ほかげ』になったんです

塚本信也

ちょうどNHK総合 他にて放送中の朝ドラ『ブギウギ』と近い時代を描いている『ほかげ』。

主演の趣里が、朝のお茶の間とはまったく違う顔を見せているところも大きな見どころのひとつとなっている。

「活弁シネマ倶楽部」での塚本監督と森のトークは、さらに本作における女性描写や、タイトルに込めた想い、塚本作品におけるキャラクターの役名、『野火』とのつながりなどなど、『ほかげ』を徹底解剖するようなものとなっている。

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おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/