森田釣竿 率いる フィッシュロックバンド 漁港が、2025年7月21日(祝・海の日)に、秋葉原CLUB GOODMAN にて4年ぶりの湾マン(ワンマン)ライブを開催した。Onigiri Mediaでは、その様子を詳しく前後編にてレポートする。(後編記事)
Contents
4年ぶりの開催
漁港 湾マンライブ

森田釣竿 率いる フィッシュロックバンド 漁港(gyoko・正式表記は「港」が反転)が、2025年7月21日(祝・海の日)秋葉原CLUB GOODMAN にて4年ぶりの湾マン(ワンマン)ライブを開催した。
13:30 開場からライブ終了 17:40 まで約4時間。アフタートーク・公開打ち上げまで含めると7時間と言う長丁場となった本ライブ。
湾マンライブ全体の構成や、演奏した全楽曲のリスト(セットリスト)、開催までの紆余曲折、そして開場の様子からライブ 第1部終わりまでは、ライブレポート前編でお届けした。
本記事・後編では、漁港 湾マンライブ 第2部+アンコール終わりまでを詳しくレポート。
さらに、アフタートーク・公開打ち上げの様子なども、Xに投稿された写真などをもとにチラリとご紹介する他、当日アンコールに登場した、キーボードプレイヤーであり、漁港の音楽プロデューサーでもある福田裕彦氏に、漁港の音楽性とライブについてのコメントも頂いたので、こちらも併せてご紹介する。
なお、福田裕彦氏と漁港との関係性については、2022年7月18日海の日 下北沢 音倉で開催されたトーク&ライブショー「地球の海から魚が消える日」拡大版のレポート記事 にて紹介しているので、併せてチェック頂ければ幸いだ。
ライブ後半
タイムスケジュール
- 15:45~
映像上映
今井真監督が2020年に海外映画祭出品用に制作した映像を上映。コロナ禍だった為、国内での上映は叶わなかった超レアな映像。 - 15:55~
ライブ 第2部スタート - 16:55
ライブ 第2部 終了 ~アンコール - 17:40前後
ライブ完全終了 ~ アフタートーク・公開打ち上げ
ライブ 第2部
セットリスト
- 飛魚 波飛びギター野郎
- Seafood Elegy
- フナムシロック
- Squid Addiction
- 全ての川をのぼれ
- 肉くえ!コノヤロー♡
- 魚食え!コノヤロー音頭
with 御木裕樹 - 海の国
with 御木裕樹
アンコール
- あの海へ
with 福田裕彦 - 鮪 マグロ節
- 鮪 スペースコロニー脳天頬肉

X(Twitter)にてお知らせ致しましたが、本ライブレポート記事では、来場者の方々がXに投稿されたライブの写真やコメント、動画などが視聴できるリンクも、併せて掲載しております。
掲載致しましたお写真には皆様のXアカウントを表記・リンク、コメントも該当投稿のリンクを貼っておりますが、写真やコメントの使用及び掲載名等、不都合やご希望等ございましたら Onigiri Media Xアカウント @OnigiriMedia まで、DMにてご連絡下さいませ。
また、出来る限り多くの方のコメントやお写真をご紹介したかったのですが、記事の構成及び掲載サイズや画質等もあり、全てをご紹介するのは難しく、その点は悪しからずご理解、ご了承くださいませ。
漁港 湾マンライブ
ライブレポート 後編
イベント等で行うステージでは披露しない、ライブだから出来る楽曲で構成された第1部が終わり、15分程度の休憩を挟んで上映されたのは、森田釣竿/深海光一が出演する映画「アナタの白子に戻り鰹」の 今井真監督が、2020年 海外映画祭出品用に制作した映像。コロナ禍だった為、国内での上映は叶わなかった超レアな動画とのこと。
海外向けの映像の為、英語のナレーションやキャプションが入っていたのだが、船長こと森田釣竿の英語での紹介が Captain Tsurizao Morita だったり、深海光一の紹介が Fish Guitarist であったことが、妙に笑いのツボに入って困った。 確かに船長は Captain だし、映像も「魚食」に関する真面目な映像なのに…
しかし、あの映像を見た海外の人達は、果たしてバンド「漁港」についてどう思ったんだろう。 また weird but amazing Japan! とでも思ったのだろうか… 確かに「変で素晴らしい」バンドだが…
コチラは漁港 初主演・オール浦安ロケで制作された映画「アナタの白子に戻り鰹」の予告編。本作はMOOSIC LAB 2013にて、観客賞・最優秀男優賞(森田釣竿)を受賞している。
約8分の映像が流れた後、暗転したステージに登場したのは、お馴染みのギター フライングVを抱えた深海光一だった。
第1部では、ライブハウスでしか演奏しない曲=奇抜なアイディアの曲が多すぎて気がつかなかったが、深海光一の弾く「飛魚 波飛びギター野郎」のギターサウンドを聞いて、改めてライブハウスの音響はやはり良いな…と実感する。
オケとギター・サウンドとのバランスも素晴らしく、深海光一も第1部でのぎこちないダンス?とは打って変わって、ギターを片手にステージを縦横無尽に動き回る。さすが Fish Guitarist「波飛びギター野郎」だ。
「飛魚 波飛びギター野郎」の動画は @fujiyamarose528 さんが、以下リンクでシェアしてくれているので、ご興味のある方はチェック下さい。https://x.com/fujiyamarose528/status/1947371796849926257

これはやはり、漁港と秋葉原CLUB GOODMANの、長年の付き合いがあってこその賜物。お互いに良く分かっているからこそ出来る音空間なのだろう。
間髪入れず2曲目に演奏されたのは、映画「アナタの白子に戻り鰹」の主題歌でもあった「Seafood Elegy」。
スカ・ビート特有の裏打ちギター、スネアの響き、パーカッションのリズムにのせて、Elegy=エレジー / 哀歌・悲しみの歌を、抑え目ながらも力強い声で森田釣竿が歌う。
さかなクンとの共演でもお馴染みの東京スカパラダイスオーケストラと言った、ホーンセクションが活躍する、派手で明るいイメージを持つ人も最近は多いのだろうが、スカは元々ジャマイカの労働者階級で人気となった音楽であるからして、エレジーはある意味正しいのだ。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

3曲目は、ステージでの森田釣竿のポーズを見ればスグわかる「フナムシロック」。
いかにもデジロックなビートとサウンドにのせ、見た目は気持ち悪いが、海岸の「掃除役」として無くてはならない「フナムシ」について歌った、ライブでは欠かせないこの曲に会場もさらに熱くなる。


photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

4曲目は、デペッシュ・モード(Depeche Mode)などのニューウェーブな雰囲気が漂う「Squid Addiction」。
深海光一のスライド・ギターが楽曲の魅力をより一層引き立てているが、タイトルを日本語に訳せば「イカ中毒」である…

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
5曲目には「全ての川をのぼれ」を演奏。本作は5年前、漁港 結成20周年用に作られた楽曲で、作詞は 二ノ倉らむね、作編曲は 福田裕彦、そしてMVはコチラも 今井真が手掛けている。
ここまで、珍しくトークなしで進められた第2部。
第1部までは「ライブレポートします!って言ったけど、どう書けばいいんだこの内容で…」と内心ヒヤヒヤしていたが、第2部は いわゆる音楽ライブレポート的な事がかける展開で一安心…
と、思いきや、歓声を送る観客に向かって森田のトーク ひとこと目が「うるせーバカ野郎!この野郎!」…まぁ、これが漁港である。その辺は観客もよく分かってるので、一斉に笑い声が会場から沸き起こる。
森田「全ての川をのぼれ…冷静に考えると鮭(シャケ)の歌なんだよ。でも鮭に見習うこと、いっぱいあるんじゃないのか?みんなも大変だけど、頑張って登っていこうな」

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
俺たちは権力に屈しない。長いものに巻かれない。何でかわかるか?誰も俺達についてこれないからだ。
25年間このスタイルでやってきた。少しでも魚に興味を持ち、第一次産業を敬い、海を尊敬する。俺たちの故郷(ふるさと)だからな。
まぁ、そう言うことが伝わればいいな、と、面白おかしく、激しくアツく、やって来たんですけれども、なかなか売れずに25年がアッと言う間に経ってしまいました(苦笑)
しかし!今日こんなに沢山のお客さんにご来場頂きまして、我々本当に続けて来て良かったなと、思っております。
「継続は力なり」と よく言いますが、それは本当だと思います。
ただし、やっぱり信念がないと続かないのね。
だから笑われても、バカにされても、かまわねぇと。俺には一貫して「魚食え」と言う想いがあるんで、続けてこられたんでしょうね。
俺なんかラッキーな方で、たまたまウチの家業が魚屋だったし、浦安と言う町が、あぁ言う歴史を持った町で(かつて漁村であった浦安と言う意味・浦安市の歴史)、これはもう、やるしかないじゃない。
最後は死んじゃうんだから。あなた死んじゃうんですよ。そんなオジさん2人がプリントされたTシャツ(漁港Tシャツ)着てますけれども、あなた達も死ぬんです。いつか必ず。
だからね、そう言う時が来た時に、後悔のない様に。結構ビビると思うんだよ、俺、その時って。だから必ず後悔しない様に。
今からでもぜんぜん間に合います。これは年齢は関係ない。
「なんで生きてるんだ」と、なんかそれが見つかればいいですね。「やる事を見つける」「言いたい事を言っていく」そう言う流れを作っていきたいと、そう思ってます。
まぁ、お手本になるかどうかは分かりませんけど、続けてきてよかったなと、本当にそう思っています。本当、皆さん ありがとうございます。森田釣竿

この後、話は漁港がメジャーデビューした時の、様々なエピソードに移っていった。
話は少し前後するが、この記事を書きながら筆者は、漁港の湾マンライブが開催された翌日、2025年7月22日にこの世を去ったオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)の事を思い出した。
The Prince of Darkness / 闇の帝王と言う異名を持ち、ハードロック / ヘビーメタルに多大なる影響を与えたオジー・オズボーン。しかし、その素顔はお茶目で出鱈目で、愛にあふれる人であり、誰をも笑顔にさせる最高のエンターテイナーであった。
オジーは、自分の死のわずか17日前 2025年7月5日に、自分の生まれ故郷であるイギリス・バーミンガムで、オジーや彼が所属していたバンド ブラック・サバス(Black Sabbath)を慕う数々の有名ハードロック/ヘビーメタルバンドと共に、大規模ライブイベント「Back to Beginning」に出演。
そこに集った人々、出演者、配信でライブを観た人、その他 世界中の多くの人々を笑顔にし、そしてこの世を去った。
ここで、そこそこのスペースを割いて書きたい事は「漁港にはオジーの影響が感じられる」とか、そう言う話では全くない。そもそも音楽性が全く異なる。
確かに深海光一が弾くフライングVは、オジーの盟友であり、飛行機事故で早逝した天才ギタリスト ランディ・ローズが弾いていたことでも知られるが、深海光一がランディ・ローズ信奉者かどうかは知らないし、そう言う事でもない気もする。
ただ「信念」「継続の重要性」「自分のやるべきこと」そして「人を笑顔にする」。これらの点において、オジーと漁港にある種の相似性? 類似性?を感じたので、筆者の蛇足的想い入れとして、ここに書き記したておきたかったのだ。読んで頂いた皆様、誠にありがとうございますm(__)m

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

閑話休題。6曲目「肉くえ!コノヤロー♡」を演奏した後に、森田釣竿に「いま何が食べたい、肉」と聞かれて、深海光一がつぶやく「俺は焼き鳥食いたいっすね~」
森田「どんな焼き鳥?」深海「一本ずつ提供される様な…」←そう言う事ではないのでは…
そんな会話で、ひとしきり会場を盛り上げた後、今日のスペシャル・ゲスト 和太鼓奏者 御木裕樹 が再びステージに呼び込まれた。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
当初 森田は、本ライブにビデオメッセージで出演することを御木に依頼したと言う。しかし「ビデオメッセージなんて断る。直接行ってメッセージする」と言うのが御木からの返答だったとのこと。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
そこからお喋り好きで話も上手い、森田と御木のステージトークはアチコチに飛んだ。
今回の湾マンライブ開催までの秋葉原CLUB GOODMANとのアレコレ(詳細はライブレポート前編をご参照下さい)や、ライブ後予定されている公開打ち上げのこと、御木裕樹とも森田釣竿とも仲の良い、当日会場にも来場していた和太鼓師 広純のこと、御木の ひろちゃんねる(YouTubeチャンネル)のこと…等々。
結局、話が広がりすぎて収集がつかなくなり、半強制的に7曲目の「魚食え!コノヤロー音頭」に突入した。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
「魚食え!コノヤロー音頭」に続いて、ライブ第2部 最後に演奏されたのは、御木の叩く迫力ある太鼓の音が響き渡る「海の国」。
会場も「サーカーナ!」のコールで応え、大盛り上がりの中、一応メインのステージは終了した。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
演奏した楽曲はもちろんのこと、笑いに溢れたトークもご覧になりたい方は、秋葉原CLUB GOODMAN プレミアムライブ配信のアーカイブ動画で視聴可能だ。
本アーカイブ動画は、2025年8月4日まで視聴可能。(アーカイブ期間中であれば視聴は何度でも可能です)配信ライブ・アーカイブ動画が視聴できるチケットは、以下リンクより購入可能となっているので、気になる方はチェックして頂きたい。
結成25年 漁港 湾マンライブ
ライブ配信・アーカイブ動画
https://premier.twitcasting.tv/clubgoodman/shopcart/383766
※アーカイブ動画視聴期間:2025年8月4日まで
アンコール

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
「アンコールするなよ!」と言って 森田釣竿はステージを去ったが、これは「押すなよ!押すなよ!」と言われたら「押せよ」の合図であるのと同じこと。
ファンも心得たもので「アンコール!アンコール!」の掛け声が鳴りやまない。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
何度目かの「アンコール」の掛け声の後、「わかったよ~」と変顔でステージに登場した森田釣竿が「シークレットで、超スペシャルなゲスト」と紹介し呼び込んだのは、キーボーディストで、漁港の音楽プロデューサーでもある福田裕彦。
「結構、呑んじゃったよ」と笑顔で登場した福田が森田と語ったのは、2人のハチャメチャな昔話(約25年前の話)と、ライブ当日の物販でも大人気だった燻製トロサバについて。
鯖好きの福田は、このメチャクチャ美味しいトロサバをサカナに、楽屋で結構呑んじゃったとのこと(笑)。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
「このライブの後に、福田さんのXに投稿される話題はサバの美味しさだけじゃないか?」と言う森田の突っ込みに、「いや、そんな事ないよ。久々にライブハウスで、ちゃんとした音響で漁港を見ましたけど…いや、ふざけたバンドだ」と笑顔で応える福田。さすが阿吽の呼吸。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
第1部で演奏された様な、奇天烈なナンバーしかなかった漁港に「それじゃ、お祭りとか呼ばれた時に困るだろ」と、福田が渡した最初の曲が第2部 最後に演奏された「海の国」とのこと。
また「魚食え音頭」のイントロは三波春夫を意識して作られているそうで「あれで紅白出てよ~」と福田は語っていた。
これ以外にも、新橋にあるダディ竹千代の店で以前やっていたトークライブの話などをして会場をひとしきり沸かせた後、福田のキーボード演奏と共に披露されたのは、切々と浦安の海への想いを森田が歌う美しいバラード「あの海へ」だった。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
「あの海へ」の動画は @ramune_ninokura さんが、以下リンクでシェアしてくれているので、ご興味のある方はチェック下さい。https://x.com/ramune_ninokura/status/1947477104460992758

「やっぱりライブハウスでやるのホントにいいよね…」としみじみ語る森田は、なかなかイベントでは こうはいかないと、2023年浦安 百縁商店街で起きたトンデモハプニングについて紹介。
その後、なかなかステージに出てこない深海光一を呼び出し、森田釣竿と言う芸名がなぜついたのか?(命名したのは和太鼓師 広純)や、実は森田は深海のことを、日頃は「チェリー」と呼んでる等について話した。
※チェリーと呼ぶ理由は高校時代のあだ名だからとのこと。それ以上の理由を知りたい人は秋葉原 CLUB GOODMAN ライブ配信アーカイブ動画をご参照下さい(アーカイブ動画視聴期間 2025年8月4日まで)

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
アンコール2曲目に演奏されたは、2004年11月にリリースされたメジャーデビュー作「鮪」に収録されている「鮪 マグロ節」。
途中 会場で、大きな声でこの曲を歌っている子供にマイクを向けるなど、ほほえましいシーンも見受けられた。
「鮪 マグロ節」の動画は @fujiyamarose528 さんが、以下リンクでシェアしてくれているので、ご興味のある方はチェック下さい。https://x.com/fujiyamarose528/status/1947684463221346696
そして、アンコール最後の曲は…そう、漁港といったらこの曲。しかし、最近は諸事情によりイベントでは、なかなかお目にかかる事が出来ない「鮪 スペースコロニー脳天頬肉」。

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
※「鮪 スペースコロニー脳天頬肉」の様子は、以下リンク投稿にて動画が掲載されています。ご興味のある方はチェック下さいませ。
@fujiyamarose528 さんの投稿より
https://x.com/fujiyamarose528/status/1947714962006110691
@megmin_s さんの投稿より
https://x.com/megmin_s/status/1947219273413546328

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

photo by kaoriko “ossie” Hanawa

皆さん、ありがとうございました。
なんか世の中 目まぐるしく、これからドンドン、もっと変わってくると思います。それに対応出来るように頑張っていきましょう。
私は常々言ってました。「輪廻転生食べ残しゼロ」と。何が SDGs だと、とっくにやってるの、魚屋って言うのは。
当たり前の事なんです「魚を敬う」「命を頂く」ってのは。
お前たちの身体は、魚とか肉とか野菜で出来てる。いいな、親もいるんだお前たちには。先祖がどんどん繋がってってるんだ。今「生きてる」ことが奇跡なんだ。
だから、その命を大切に、また、繋いでいきましょう。
途絶えたっていいんだ、別に。感謝の気持ちがあればいい。また何かになるんだ、きっと。そう思いましょう。それでいいと思います。ありがとうございました。森田釣竿

photo by kaoriko “ossie” Hanawa
漁港の音楽性と
ライブについて
イベントはこの後、アフタートーク / 公開打ち上げに突入したのだが、その間隙をぬって漁港の音楽プロデューサー 福田裕彦氏に、漁港の音楽性やライブについて話を聞かせてもらった。
漁港の音楽性?ないよ、音楽性なんて(笑)そもそも彼らには(音楽的な)形式なんてないんだから。曲のジャンルだってバラバラだし、「イカの○玉~!」って言いたいからって曲作って演っちゃうんだから(笑)
On the edge みたいな所をずっと走ってるから、なかなか分からない。いきなり「鮟鱇」みたいな曲をやるじゃないですか。あれが俺には面白いんだけどね、つかみどころがないから。
あと やっぱり森田くんは、基本的に「魚屋さん」じゃないですか。そこがミュージシャンとして、プロのパフォーマーとして詰め切れてない。それは明らかにあるんですよ。だからポロッポロッとボロが出るわけ。それがまた俺には面白くて。
10年くらい前に「どっちやりたいの?」って話したんですよ。で「魚屋なんだね?でも音楽もやる魚屋。それでいいじゃん」って。
だから変に「音楽を突き詰める」とか、そう言う感じじゃない「軽さ」ってのも、俺はすごく大事だと思うんですよ。それをお客様も楽しんでるしさ。
この話を伺って、思わず筆者が「つまり漁港のライブは、お店でのお客さんとのやり取りの延長線って感じと言うか、プラスそこに音楽があって…」と、クチにすると、福田氏も「そう、そうなんですよ。昔のね、軽妙なお客さんとのやり取り『今日、美味しいの入ってるよ!』みたいなね。そう言うことをすごく感じますね」と話してくれた。

楽屋にて 福田裕彦 氏
photo by kaoriko “ossie” Hanawa
魚屋=鮮魚 泉銀でのやり取りの延長線上に漁港のライブがある。つまりそれは、日常生活の延長線上に音楽やエンターテイメントがあると言うこと。
話の本質からは少しズレるかも知れないが、選挙や政治も、先日行われた第27回参議院議員選挙で注目を集めた排外主義や人種差別も、地球温暖化も難民問題も、世界で起きている様々な出来事の全ては、自分達から遠い世界で起きている話ではなく、距離感は別として、実は日常生活の延長線上にある事なのではないか?
だからこそ「輪廻転生食べ残しゼロ」を考え、実践するのが大事なのでは? それも ただ闇雲に、真面目に突き詰めるだけはなく、時に軽やかに、しかし真剣に…
思考の飛躍が過ぎると言われるかも知れないが、そんな事を漁港のライブを見て、福田氏と話して、また福田氏が着る「FREE PALESTINE」のTシャツを見て、筆者は思った。
アフタートーク
公開打ち上げ

17:40前後に完全終了した漁港 25周年記念 湾マンライブは、その後、会場でのアフタートーク・公開打ち上げに突入した。
森田釣竿&深海光一を始め出演者全員がフロアに集まり、ファンと共にお酒を飲み、笑いながら話しをし、和気あいあいと過ごした様だ。
その様子の全てをお伝えする事は出来ないが、来場された方々によるお写真やX投稿から、アフタートーク・公開打ち上げの片鱗をご紹介したいと思う。
こちらの方 @ozcohandpaint さんの、クジラと船が描かれた帯に漁港てぬぐいをあしらい、帯留めに漁港缶バッチを使った浴衣姿は、めっちゃカッコよかった!いや、こう言うのを「粋」って言うのか…。いやホント、粋な姐さんでした!
この他にも、海女の格好をした方もいらっしゃったり… 4年ぶりの湾マンライブですからね。皆さん気合入れまくり、楽しむ気満々で来場されていたのが、本当に伝わる光景でした。
またライブ会場には、クラシック節でも知られる金七商店の瀬崎祐介氏も来場。なんとアフター・トーク/公開打ち上げでは、鰹節を削ってみんなに振舞ってくれたとのこと。
まさに「削るぜー!削るぜー!鰹節ー!」
瀬崎氏がかつお節を削る様子は @yumika29love さんが、以下リンクで動画をシェアしてくれているので、ご興味のある方はチェック下さい。https://x.com/yumika29love/status/1947287373563236702
さらに、ライブ会場を退出するさいには金七商店の鰹節も配られた様だ。
コチラは来場者特典として配られた品の数々+泉銀で購入した湾マンライブのチケット。キノエネ醤油さんの特製漁港ラベル醤油、パレットプラザ浦安さん制作 特製缶バッチ、 少年写真ニュースさんの泉銀密着記事が掲載された新聞、 日廣薬品株式会社さんのオリジナルばんそうこう/ニッコーバン、そして金七商店の鰹節。
因みに来場者特典で配られた商品の数々は、全く同じ商品ではないが、鮮魚 泉銀で販売しているモノもあるので、興味のある人はチェックしてみて欲しい。
ライブに参加した方々の
感想 X投稿
バンド 漁港
プロフィール

1986年に結成され、2004年ユニバーサルミュージックよりメジャー・デビューも果たしているバンド・漁港(gyoko・正式表記は「港」が反転)。
現在のメンバーは歌手・包丁担当で、鮮魚店・泉銀店主の森田釣竿氏と、ギター他担当の深海光一の2人。
日本古来の食文化・魚食を広めるべく、店舗はもちろん、様々なステージにて活動している。
漁港Twitter
https://twitter.com/pnlozwA9H3qkcTY
アーカイブ楽曲も公開中
漁港YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCriPbYlL0DhTu7cVLpcCigg
鮮魚 泉銀 店舗情報

- 定休日:火・水 (不定休あり)
※最新情報は森田釣竿氏のX(Twitter)@tsurizaomorita にてご確認下さいませ。
※2025年7月21日(月・祝)~23日はお休み。7月24日からの営業になります。 - 営業時間
- 11時00分~17時30
(土・日を除く) - 土曜日:8時00分~17時30分
- 日曜日:9時00分~14時00分
- 日曜日 営業時間は、2024年10月より9時00分~14時00分に変更となっています。営業時間は状況によって異なる場合がある為、最新の情報は森田釣竿氏のX(Twitter)にてご確認下さいませ。
- 11時00分~17時30
- 住所
千葉県浦安市堀江3丁目25−1 - Website
https://www.gyoko.com/ - 泉銀 / 漁港通販サイト
https://gyoko.thebase.in/ - 森田釣竿 X(Twitter)
@tsurizaomorita
浦安魚市場のこと
クラウドファンディング
フィッシュロックバンド 漁港、及び鮮魚 泉銀も登場している、2022年12月より全国の劇場で公開された映画「浦安魚市場のこと」のBlu-ray&DVD化が決定。
Website
https://urayasu-ichiba.com/
映画「浦安魚市場のこと」では、現在 Blu-rayが予約購入できるクラウドファンディングを実施中です。
本作には、漁港ライブの根底にある「想い」や「メッセージ」と共通する「ナニか」があります。
まだ観た事のない方はもちろん、既に観たと言う方も、ぜひクラウドファンディングにご参加頂き、 Blu-rayを入手頂ければと思います。
映画「浦安魚市場のこと」
Blu-ray&DVDを製作するプロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/urayasu-film
鮮魚 泉銀
バンド 漁港 関連記事
以下画像、またはリンクをクリック頂くとOnigiri Media掲載の鮮魚「泉銀」・バンド「漁港」の記事一覧が御覧頂けます。
https://onigirimedia.com/tag/gyoko/
