国内では唯一のアカデミー賞公認の国際短編映画祭、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」が、2021年8月1日(日)より、24回目となる2022年度の開催に向けた作品募集を開始する。
最新作『竜とそばかすの姫』が日本国内で上映中の細田守監督より、フィルムメイカーへの応援コメントも併せてご紹介する。
Contents
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア
米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから、1999年にアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバルを創立。
2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定された。
また同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、同年に「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生。
現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭を開催している。また、2018年に映画祭が20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」となっている。
SSFF & ASIA Website
https://www.shortshorts.org
なお、ショートショート フィルムフェスティバル & アジアの企画・運営は株式会社パシフィックボイスが行っている。
SSFF&ASIA 2021
告知動画
国内では唯一
アカデミー賞公認
国際短編映画祭
2004年よりアカデミー賞公認の映画祭となり、映画祭グランプリ作品を翌年のオスカーノミネート候補として推薦してきたSSFF & ASIA。
2019年にはインターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門からなるオフィシャルコンペティション supported by Sonyおよび、ノンフィクション部門の4部門の各優秀賞についての推薦枠へと拡大。
そして2021年7月にはアカデミー協会からの発表により、新たにSSFF & ASIAより短編アニメーション部門への推薦枠が認められ、合計5つの部門優秀賞に来年のオスカー獲得へのパスポートを授与できることなった。
アカデミー賞公認の国際短編映画祭は国内では SSFF & ASIA のみ。世界でも5つのアワードを推薦できる枠を持つ映画祭は、サンダンス映画祭、パームスプリングス国際短編映画祭、アスペン短編映画祭と映画界でも限られている。
SSFF & ASIA 2022
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」が、2021年8月1日(日)より、24回目となる2022年度の開催に向けた作品募集を開始する。
SSFF & ASIA 2022
募集要項
- 募集部門
オフィシャルコンペティションsupported by Sony
ノンフィクション部門
アニメーション部門
Cinematic Tokyo部門
スマートフォン映画作品部門 supported by Sony’s Xperia™
U-25プロジェクト
Branded Shorts - 募集期間
2021年8月1日(日)
00:00より開始
※応募締切は各部門によって異なります - 応募方法
応募に関する詳細は、SSFF & ASIA 2022 作品募集ページを参照ください
https://www.shortshorts.org/ja/creators/ - 発表方法
以下部門作品は、各応募月の翌々月末にウェブサイトで発表。入選候補作品の中から、最終入選作品が選ばれる。
オフィシャルコンペティションsupported by Sony
ノンフィクション部門
アニメーション部門入選候補作品(ショートリスト)
全部門の最終入選作品(映画祭で上映される作品)は2022年4月末までにウェブサイトで発表。 - 応募に関する問い合わせ先
submission@shortshorts.org
『竜とそばかすの姫』
細田守監督より
フィルムメイカーへ
映画芸術科学アカデミー会員でもあり、『竜とそばかすの姫』が第74回カンヌ国際映画祭 オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門選出作品としてワールドプレミア上映された細田守監督より、フィルムメイカーへ向けた応援コメントが発表された。
細田守監督
撮影/神藤剛、スタイリング/伊賀大介、
ヘアメイク/スズキミナコ
僕が中学3年で初めてアニメーション作品を作った頃は、8ミリカメラをレンタルしたり、現像したり、上映会をするにはプロジェクターもレンタルが必要だったりと、お金も時間もかかりました。学生時代には、どうすれば自分の作りたいものが作れるのかな、と自問自答しながら制作をしていました。
現代ではインターネットや、制作ツールの普及といった、色々な意味でずっと、制作も発表もしやすい環境があるとおもいます。アカデミー会員となってからは実写・アニメーション問わず、たくさんの長編・短編映画に触れる機会が増えましたが、日本からの作品はまだ少ないな、と感じています。
どんどん作品を作って、映画祭に出品してみることは大切だと思います。何よりチャンスにつながるし、他の人がどんな作品を作っているのかを知ることも自分の作品の世界を広げるからです。
作品は作り手の人間性を味わうことのできるものだと思います。映画祭が、まだ知られざる魅力的なクリエイターたちの発掘の場となり、自分のやりたいことを実現するきっかけとなる事を願っています。 ‐細田守
映画監督
細田守 プロフィール
1967年、富山県出身。1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメーターを経て演出(監督)になる。
1999年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で映画監督としてデビューを果たす。その後、フリーとなり、『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09) を監督し、国内外で注目を集める。
11年、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、『おおかみこどもの雨と雪』(12) 、『バケモノの子』(15)でともに監督・脚本・原作を手がけた。
最新作『未来のミライ』(監督・脚本・原作)は第71回カンヌ国際映画祭・監督週間に選出され、第91回アメリカアカデミー賞の長編アニメ映画賞や第76回ゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞にノミネートされ、第46回アニー賞では最優秀インディペンデント・アニメーション映画賞を受賞した。
第74回カンヌ国際映画祭でオフィシャル・セレクション内に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出、ワールドプレミア上映が行われた最新作『竜とそばかすの姫』(21)が日本国内で上映中。