連載企画 「姫とモンスターが旅するバンドAmiliyah の Vocal kimiの辛口映画感想文」
子どものころから、本や映画、音楽、絵画などをこよなく愛し、映画ではスリラー的なホラーやファンタジー映画が特に好きと言う、kimiによる辛口映画感想を、月1回 Onigiri Mediaでご紹介する。
※ネタばれしたくない方は見ないでください…
Contents
ホラーは天国のように幸せで平和な素晴らしいワンダーランド
先月よりこちらにて映画のコラムを書かせていただけることとなりました。
https://onigirimedia.com/2020/01/14/amiliyah-kimi-movie1/
私の映画愛が溢れんばかりの記事が、突然掲載されたのを目にした人々から「そんなに映画が好きだったんですね!」という反応をいただきましたが、余暇が少しでも取れたら映画館に出かけたり、DVDなら一日時間を取れたら朝から続けて7本くらいは見たりする程に好きです。
ということで、第2回は「JOKER」についてお話しいたします。
JOKER /ジョーカー 本当の悪は笑顔の中にある
狂気の傑作。 ひとりの男が悪のカリスマに変貌する、衝撃のサスペンス・エンターテイメント! 本当の悪は、笑顔の中にある。
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。
笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか? 切なくも衝撃の真実が明かされる!
2019年製作/122分/R15+/アメリカ
原題:Joker
配給:ワーナー・ブラザース映画
JOKER 公式サイト
映画. com JOKER page
第77回ゴールデングローブ賞授賞式では、ドラマ部門主演男優賞・作曲賞を受賞。さらに第73回英国アカデミー賞(BAFTA)でも作品賞、監督賞、主演男優賞をはじめ、最多11部門でのノミネート。主演男優賞をJOKERを演じたホアキン・フェニックスが受賞した。
ブルーレイ&DVDは発売中、 デジタル配信も実施中。さらに2月7日(金)より『ジョーカー〈アカデミー賞®最多ノミネート記念〉』としてIMAX®、ドルビーシネマでの再上映が決定。全国にて現在上映中だ。
■ブルーレイ&DVD・デジタル配信
■ドルビーシネマ再上映スケジュール
kimi の 辛口感想
原作では薬品に落ちて顔や皮膚が白くなってしまった設定のはずでしたが、本作ではピエロの仕事をしている、という現実的な設定に変更されていました。
バットマンという作品自体が【鬱蒼とした貧民街の荒んだ人々に起こる事件を、お金持ちの道楽にしか思えないバットマンというヒーローが、大金をかけすぎた装備で悪を退治する】という皮肉にも思える内容で、もちろん戦う理由はあるにしても、装備や車にそんなにも大金をかけるなら、街を活性化できるような企業でも作って雇用を増やすなり、根本から良くする方法があるでしょうよ…と終始突っ込みたくなるような内容。
だからこそ、悪役と思われるような登場人物の方が魅力的に、かつ感情移入し易く作られているという、一般的なヒーロー物とは違う、闇に焦点をあてた特殊な設定になっています。
それが長く、かつ、大人にも愛されている魅力だと思っているのですが、今作ではさらに現実的に、一般的な市民に寄り添った内容、ともすれば危険な感じすらしてしまうほどに、社会派な映画に仕上がっていました。
淡々と暗く、悲しい日々を真面目に暮らす不器用な人間が、苦難に耐え、報われず、裏切られ、信じていた拠り所すら奪われ、狂気に変わり、それが人々の代弁者となるまでが描かれているのですが、ひたすらJOKERがかっこいい。
服装や身のこなし、色使い、画面の切り取り方から音楽にいたるまで非常にスタイリッシュ。そして、悪は悪だとしてもJOKERになるまでの筋が通っている。
不遇にあえぐ人々の代表であり、人々の声の代弁者。これが本当の意味でのヒーローだよね、と思えてしまう。
もし自分だったら、と、様々な事をふと考えさせられるのも映画の良さですね。
そして、この続きが見たくなるけど、きっとこれで終わるのが美しい。次はぜひペンギンを主役に描いてほしい!!と強く思ったのでした。
Amiliyah ライブ情報
Lacuna Coil Japan Tour 2020
Act:Lacuna Coil
Support Act:Uncured
Opening Act:Amiliyah
3月23日(月)代官山UNIT
3月24日(火)梅田Banana Hall
18:30 開場 19:00 開演
前売 自由席 7,500円 、高校生以下 4,000円 当日8,500円
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2005521
ARESZ主催『第5期ARESZ那都己加入15周年記念~猫三昧~』
2月22日(土)吉祥寺CRESCENDO
OPEN16:30 START17:00
Adv.¥3,800 Door¥4,300円 (+D)
Act:AZAZEL、Amiliyah、ARESZ、UNDER GARGOYLE
『METAL PASSION』~BRING THE SPRING EDITION~
3月14日(土)京都MOJO
Amiliyah 5th Album “Beyond the sea”Release Tour
OPEN:TBA START:TBA
Adv.¥2,500 Door¥3,000 (+D)
Act:Amiliyah/Naoko’s SILENT HILL/鬱るんです。/α-erial/deva:ed/Octaviagrace
「Black Symphony」
3月15日(日)大阪SHOVEL
OPEN 16:30 / START 17:00
Adv.¥3,000yen Door¥3,500(+D)
Act:Amiliyah / Octaviagrace / Fill It Up / 飛玲仙Magistina Saga / the Grail of Sics
「ALL KILLING RAMPAGE」
4月18日(土)目黒鹿鳴館
OPEN16:30 START17:00
Adv.¥3,300 Door ¥3,800円 (+D)
Act:絶対倶楽部 / the Art of Mankind / Amiliyah / HEAD PHONES PRESIDENT / Thousand Eyes
Amiliyah プロフィール
Amiliyahは独自の世界で展開するバンド。
Amiliyahの世界には、人間界と繫がっている“恐ろしの森”と呼ばれる危険な森を挟み、“光の国”と“闇の国”という2つの国があり、1人の姫、5体のモンスター、2体のエルフが、何でも願いを叶えてくれるという徴(シルシ)を探す旅をしています。
その旅の中で、恐ろしの森のどこかから紛れこんだ人間達にショーを披露する…