アメリカで活動した日本人アーティストの先駆けブラウン・ライスのメンバーで、高橋真理子とのデュオ Tinna でも活躍。後年シティ・ポップスの名曲として高評価される「City Lights by the Moonlight」等のシンガーとしても知られる惣領智子のアルバム「モーメンタリー」が、2023年4月19日 高音質CD=アルティメイト・ハイ・クオリティCD(UHQCD)にて復刻リリースされる。
惣領智子
プロフィール
第1回ヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリを獲得し、レコードデビューした「シングアウト」を率いていた惣領泰則は、世界を見据えた活動をすべく新たに「ブラウン・ライス」を結成する。
その「ブラウン・ライス」に国立音大在学中の吉原智子(ヴォーカル、キーボード)が参加する。のちに惣領泰則と結婚する惣領智子である。彼女のキャリアはこの時スタートした。
ブラウン・ライスは順調に米国で活動していたが、高額な税金の発生により活動継続が難しくなり帰国、そして解散。
惣領智子は‘76年にRCAレーベルよりソロ・デビューを果たす。並行して、‘77年に結成された「惣領泰則とジムロックシンガーズ」に参加。
3枚のオリジナル・アルバム『やさしく愛して』、『City Lights by the Moonlight』、ベスト・アルバム『NOW AND THEN』
そして6枚のシングル「雨の中で/やさしく愛して」、「11時のサンバ/あじさいの花」、「きらめいた日々/I Say Who」「終わりのない歌/出来る事はひとつ」、「City Lights by the Moonlight/信号機」、「胸の熱い日/河は流れる」を残す。
その後、1978年公開のイタリア映画「ポール・ポジション」の日本独自企画のサウンド・トラックを惣領泰則が制作するにあたり、惣領智子はブラウン・ライスのメンバーであった高橋真理子と再びともに歌う。ここに「Tinna」が生まれた。
サウンド・トラック・アルバムへの参加を経て、EXPRESSレーベルよりTinnaはデビュー。テレビドラマ、CMのタイアップも多く広く音楽ファンに支持されたが、ベスト盤を含む4枚のアルバムと7枚のシングルを残し、活動は停止する。
再びソロとなった惣領智子は、オリジナルのソロ・アルバム『IT’S ABOUT TIME』及びシングル「愛されて海へ/MY LITTLE GIRL」(共に’81年)を発表。
POLYSTARレーベルよりオリジナル・アルバム『momentary』、シングル「翼/Where he was?」(共に’89年)、シングル「花~泣きなさい 笑いなさい/かごめ」(‘90年)を発表。
さらに2004年Mother thee recordよりマキシ・シングル「私の居場所~翼~」を発表している。
TOMOKO SORYO
momentary
2023年4月19日に、最新マスタリングおよびUHQCD仕様にて再リリースする惣領智子のアルバム「モーメンタリー(momentary)」。オリジナル・リリースは1989年。
アーティストとして大きな成長の「とき」経て発表された本作は、収録曲中9曲は惣領智子による作曲、英詞以外は作詞も本人によるものとなっている。
また、喜納昌吉の作による「花」をボーナス・トラックとして収録。
もはやスタンダードとも言えるこの曲だが、惣領智子の声と美しい旋律の調和に癒される。
リリース情報
- タイトル
「momentary」 - アーティスト
TOMOKO SORYO - リリース日
2023年4月19日 - リリース形態
CD(UHQCD仕様)
※高音質CD:すべてのCDプレーヤーでお楽しみいただけます - 価格
2,860円(税込) - 型番
STPR037 - 発売
ステップス・レコーズ
収録内容
- 月
詞曲:惣領智子 - 胸の奥に
詞曲:惣領智子 - 伏せた瞳に
詞曲:惣領智子 - ベスとポリアンナ
詞曲:惣領智子 - Where he was?
詞:惣領泰則/曲:惣領智子 - 一枚の写真
詞曲:惣領智子 - 翼
詞曲:惣領智子 - Little kiss and gone
詞:惣領友則/曲:惣領智子 - 風の様に
詞曲:惣領智子 - Lake Wing(羽鳥湖のテーマ)
詞曲:惣領泰則 - 花(ボーナス・トラック)
詞曲:喜納昌吉/編曲:慧奏
- 編曲
惣領泰則
※ボーナストラックを除く全曲 - レコーディング・メンバー
市川秀男(Key)/惣領智子(Key:M10)/金田一昌吾(B)/市原 康(Drs)/松宮幹彦(G)/小山田 祐治 (Syn-Pg) - プロデュース
惣領泰則