1981年リリースの惣領智子ソロ・アルバム「ITS’ ABOUT TIME」が、初CD化にて2021年7月21日復刻リリースされる。シティポップが再注目される現在、コレクション・アイテムとしても注目したい高音質CD・UHQCDでのリリースとなる。
リリース情報
- タイトル
ITS’ ABOUT TIME
(イッツ・アバウト・タイム) - アーティスト
惣領智子
(そうりょうともこ) - 発売日
2021年7月21日 - 発売元:ステップス・レコーズ
- 品番:STPR025
- 価格:2,640円(税込)
- 仕様
UHQCD
(アルティメイト・ハイ・クオリティCD)
※全てのCDプレイヤーで再生可能です。
収録曲他
収録曲
- IT’S ABOUT TIME*
詞曲:惣領智子 - 片羽の蝶*
詞曲:惣領智子 - TRAD PARTY*
詞曲:惣領智子 - 抱きしめて-SICILIAN WIND-*
詞曲:惣領智子 - LOVE IS GLIDING*
詞:ビル・クラッチフィールド/曲:惣領泰則 - PENTHOUSE COCKTAIL
詞:おかどいくこ/曲:惣領泰則 - 海になりたくて*
詞:及川恒平/曲:惣領智子 - 河*
詞曲:惣領智子 - I’M IN NEW YORK*
詞:ビル・クラッチフィールド・惣領智子/曲:惣領泰則 - 愛されて海へ(Bonus Tracks)
TBS系テレビ愛の劇場「ふたりの旅路」主題歌
詞:有川正沙子/曲:惣領智子 - MY LITTLE GIRL*(Bonus Tracks)
詞:及川恒平/曲:惣領智子
全編曲:惣領泰則
*は初CD化
レコーディング・メンバー
- プロデュース:惣領泰則
- 市川秀男(Key)
- 惣領智子(Key:M8)
- 穴井忠臣(Per)
- 安田裕美(A.G)
- 土方隆行(E.G)
- 幾見雅博(E.G)
- 市原 康(Ds)
- 金田一昌吾(B)
- 江夏健二(Syn)
- 杉原和司(Syn-op)
- 吉川忠英(Mand)
- 尾崎 孝(S.G)
- ジェイク・コンセプション(W.W.)
- 村岡 健(W.W.)
- Eve(Cho)
アルバム
ITS’ ABOUT TIME
について
2021年1月27日にリリースされ、大好評を博している『The best of Tinna』に続き、Tinnaのメンバーである惣領智子が、1981年にリリースしたソロ・アルバム『IT‘S ABOUT TIME』を、ステップス・レコーズより2021年7月21日復刻リリースする。
アルバム収録曲「PENTHOUSE COCKTAIL」、そしてそのシングルA面曲「愛されて海へ(TBS系テレビ 愛の劇場 「ふたりの旅路」主題歌)」は、コンピレーション盤に収録されCD化されているが、他9曲は初CD化。
今回、高音質Ultimet High Quality CD UHQCD仕様でリリースする。
同アルバムには、1981年にリリースされたシングル曲(2曲)も、ボーナス・トラックとして収録している。
1976年のソロ・デビュー1stアルバム「やさしく愛して」では、アコースティック楽器が多く起用されたフォークからニューミュージックへの過渡期、その時代性を思わせる作風であった惣領智子。
1977年リリースの2nd アルバム「City Lights by the Moonlight」では、後年シティ・ポップスの名曲として高評価されていく表題曲ほか、エレクトリック楽器をはじめホーン、ストリングスの起用度も高まり、ポップスとしての洗練度が増していく。
この時期、まさに国内のアーティスト、ミュージシャンたちは欧米のセンスやテクニックを取り入れ消化し、「新しい音楽を作る」「新しい時代を作る」という気概に満ちていた。
ましてや、彼女の米国での活動経験は、さらに力を与えたことだろう。
この後Tinnaが生まれ、その音楽は世界レベルの最先端のサウンドであった。日系アメリカ人「高橋真理子」とのデュオであり、英詞で綴られた作品が多いこともそう思わせる。
Tinnaの活動後に、生まれた本ソロ・アルバム『IT’S ABOUT TIME』には、アーティストとしてスケール・アップした惣領智子の姿がある。
美しい歌はダイナミズムを増し、自らの詞曲は一層切なく優しい。このアルバムをリリースした時、彼女は出産をひかえていた。1人の女性としてひとつの大きな「とき」を迎えていたことも、表現に影響を与えていたことだろう。
美しい曲はより美しく、カッコいい曲はよりカッコよく、優しい曲はより優しく。 今になっても、シティ・ポップス名盤として高く評価されるクオリティがここには詰まっている。
惣領智子
プロフィール
東京都出身
第1回ヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリを獲得し、レコードデビューしたシングアウト。このグループを率いていた惣領泰則は、世界を見据えた活動をすべく新たに「ブラウン・ライス」を結成する。
ブラウン・ライスに国立音大在学中の吉原智子(ヴォーカル、キーボード)が参加する。のちに惣領泰則と結婚する惣領智子である。彼女のキャリアはスタートした。
ブラウン・ライスは順調に米国で活動していたが、高額な税金の発生により活動継続が難しくなり帰国し、そして解散。惣領智子は1976年にRCAレーベルよりソロ・デビューを果たす。
並行して、1977年に結成された「惣領泰則とジムロックシンガーズ」に参加。オリジナル・アルバム『やさしく愛して』、『City Lights by the Moonlight』ベスト・アルバム『NOW AND THEN』。
シングル「雨の中で/やさしく愛して」、「11時のサンバ/あじさいの花」、「きらめいた日々/I Say Who」「終わりのない歌/出来る事はひとつ」、「City Lights by the Moonlight/信号機」、「胸の熱い日/河は流れる」と、3枚のアルバムと6枚のシングルを残す。
その後、惣領智子はブラウン・ライスのメンバーであった高橋真理子とデュオを組むことになる。
1978年公開のイタリア映画「ポール・ポジション」の日本独自企画のサウンド・トラックを、惣領泰則が制作するにあたり、この2人は再びともに歌う。ここに「Tinna」が生まれた。
サウンド・トラック・アルバムへの参加を経て、EXPRESSレーベルより Tinna はデビュー。テレビドラマ、CMのタイアップも多く広く音楽ファンに支持されたが、ベスト盤を含む4枚のアルバムと7枚のシングルを残し、活動は停止する。
再び惣領智子はソロとなり、1981年にオリジナルのソロ・アルバム『IT’S ABOUT TIME』およびシングル「愛されて海へ/MY LITTLE GIRL」を発表。
1989年POLYSTARレーベルよりオリジナル・アルバム『momentary』、シングル「翼/ベスとポリアンナ」、1990年にはシングル「花~泣きなさい 笑いなさい/かごめ」を発表。
2004年Mother thee recordよりマキシ・シングル『私の居場所~翼~』をリリースしている。