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川渕かおり と 山切修二 が中心となった和風エンターテイメント「TOKYO 和 CHAOS」 インタビュー (特集)

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ジャパニーズアート・ロックデュオ KAO=S(カオス)の川渕かおりと山切修二が中心となり、2024年も10月18日 に開催された、和風エンターテイメントショー「TOKYO 和 CHAOS」。

今回の特集では「TOKYO 和 CHAOS 2024」の写真などを交えながら、山切修二に同イベントのコンセプトや演出について、さらには「これまで」と「これから」について聞いた(インタビュー特集)。


TOKYO 和 CHAOS

Photographed : 添田晃史 Akifumi Soeda

「TOKYO 和 CHAOS」は、ジャパニーズアート・ロックデュオ KAO=S(カオス)の川渕かおりと山切修二が中心となり、国内外で名を馳せる奏者と演者達が集い、音楽とパフォーマンスで織り成す、和風エンターテイメントショー。

第1回目は2022年11月29日 SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催。

第2回目は、同会場にて2023年10月17日に開催された。

第3回目となる2024年は10月18日に開催。総勢20名の演者がSHIBUYA PLEASURE PLEASUREのステージにて、歌、舞、詩吟、殺陣、演奏等のパフォーマンスを所狭しと披露し、観客を沸かせた。

出演者

  • KAO=S
    川渕かおり (ヴォーカル/剣舞)
    山切修二 (ギター/ヴォーカル)
  • 偉伝或-IDEAL-
    (ソードパフォーマンスチーム)
    川渕かおり
    村尾敦史
    馬場梨恵子
    森本拓也
    宮園博之
    紫野えりこ
  • 広純
    和太鼓師
  • 山口整萌
    尺八・篠笛アーティスト​
  • 神井大治
    津軽三味線奏者
  • 菊嶋亮一
    ドラムス
  • 神田智
    ベース
  • 和泉學人
    パフォーマー
  • 五十嵐愛
    ダンサー/パフォーマー
  • 暁矢薫
    ダンサー/シンガー/パフォーマー​​
  • 春奈
    パフォーマー from 刀屋壱
  • 吉野哲平
    パフォーマー from 刀屋壱
  • xiè​
    詩吟ユニット
    恵聖(詩吟)
    Hagi(シンセサイザー/マニピュレート)

Photos from
TOKYO 和 CHAOS 2024

All photos by 添田晃史 Akifumi Soeda

山切修二 インタビュー

Photographed : 添田晃史 Akifumi Soeda
Interview : Tomoko Davies-Tanaka

「TOKYO 和 CHAOS」は、様々な要素・歌、舞、詩吟、殺陣、演奏等のパフォーマンスが混沌と入り混じるエンターテイメント・ショーだ。

このステージを、3回に渡りプロデュース・演出しているのが、KAO=Sの川渕かおりと山切修二だ。

今回は、山切氏に「TOKYO 和 CHAOS」で彼らが担う役割や、演出のポイント等などについて伺った。

TOKYO 和 CHAOS
始めたきっかけ~コンセプト

ーー「TOKYO 和 CHAOS」を始めたきっかけと、そのコンセプトについて教えてください。

山切:コロナ禍が落ち着き始めた2022年に、僕と川渕がやってるロック・デュオ KAO=Sに、スペインやドイツ、サウジアラビアなどからショーの依頼がありました。

いずれも大所帯でいいから「派手なエンターテイメントを」とのリクエストでしたので、いつもの和楽器の方々との演奏だけでなく、多彩なパフォーマーを加えたステージを演ったところ、非常に好評でした。それが「TOKYO 和 CHAOS」を始めるきっかけです。

KAO=Sの楽曲をメインにしつつ、初めて見るお客様も飽きない様に多彩なゲストを迎え、音楽・演舞・殺陣・ダンスなど異なるジャンルの演目を織り交ぜ、視覚的にも楽しんでもらえる構成、演目ごとに主役が変わるような展開で、観る人を引き込むステージと言うのがコンセプトの1つになっています。

演出方法

ーー多様な演者さんが出演する中で、演出はどのように行われていますか?

山切:奏者や演者の方それぞれが、最も得意なパフォーマンスを披露できるように、参加を依頼する段階でこちらがやって頂きたい方向性を明確に伝えています。

ショーの運営はKAO=S、つまり僕と川渕かおりの2人が中心でやっており、僕は全体の構成や音楽全般を決め、川渕は演者の動きや演技の細かな視覚的演出を担当。

皆が持ち味を最大限活かせるよう、2人で連携し、プロデュースしています。

和風エンターテイメント とは
ラーメン?

ーー「TOKYO 和 CHAOS」は、和風エンターテイメントショーと呼ばれていますが、この「和風エンターテイメント」とは、山切さんにとって、どういったモノなのでしょう?

山切:伝統文化そのものではなく、現代的なアレンジを加えたエンターテイメントと言う意味で僕らは使っています。

僕には、KAO=Sの活動を通して多くの和楽器奏者や和文化関連の演者の方々に出会ったり、海外で開催される日本文化のフェスに参加してきた背景があり、海外の方が観て喜ばれる日本のエンターテイメントにはかなり精通してます。

伝統的な殺陣や和楽器の演奏に、ロックやEDM、トランス系の音楽やサイリウムなども取り入れて、初めて来られた方や海外の方にも分かりやすく楽しめる形を目指しています。

なので「和風」と言っています。もちろん、ただ奇をてらうのではなく、クオリティが伴わないとダメですが。

伝統だけではない、現代的な感覚と言うか、それ以外の要素も盛り込んだのが「和風エンターテインメント」って事だと思っています。

ーーなるほど…話を聞いていると、まるで「ラーメン」の様ですね(笑)

山切:そうです!訪日する観光客の中には「本場・日本のラーメンが食べたい!」という方も多いですが、いわゆる伝統的な「和食」かと聞かれたら、日本人としては微妙でしょう。

日本にしかない味だけど、伝統的な「和食」ではなく、中国を源流としつつ日本で出来たラーメン…僕にとって「和風エンターテイメント」とはラーメンなんです。

TOKYO和 CHAOSにおいては、スープと麺だけは独自で、トッピングの種類の多いラーメン店のようなものですね。全部のせのラーメンみたいな演目もありますが、美味しくないといけません。

やっているバンド名がKAO=S (カオス)なので、混沌としたものから、特殊なものを抽出するのは得意分野です。和の要素を活かしながらも現代的で親しみやすい美味しいステージを目指しています。

TOKYO 和 CHAOS の
これまで と これから

「TOKYO 和 CHAOS」を主催、川渕かおり氏と共に演出等も手掛ける山切氏。

本インタビューでは、同イベントの「これまで」と「これから」についても話してもらった。

ドイツ・マイン祭

ーー海外のイベント出演も含め、「TOKYO 和 CHAOS」の様な大勢の演者を率いたショーを手掛けるにあたって、こう言う形なら出来ると思った理由や、根拠みたいなものはあったのでしょうか?

山切:これは僕の演出家的なキャリアの話になるのですが、2018年からドイツで開催されている日独文化交流イベント「マイン祭」に、第1回目から関わった事は大きいです。

コロナ禍で2020年は開催が中止になりましたが、2018年~2024年まで全部で6回開催されたこのイベントでつちかった経験は大きいと思います。

2021年 マイン祭開催を伝える記事
ドイツニュースダイジェスト 私の街のレポーター・フランクフルト Frankfurt / マイン祭開催決定! 夏のイベントが再開(16 Juli 2021 文・写真:ユゴさや香)

山切:マイン祭のテーマ曲「結う」も僕が作曲してますし、第1回目から川渕と2人で舞台監督的な事もやってきています。

主催者が選んだ、和文化関係の演者やダンサー、J-POP系等 色々な種類・ジャンルのアーティスト達のパフォーマンスを、「この順番で見せよう、こう言う配置でやろう」と、ステージ・プログラム的な事も僕が組んでいます。

このマイン祭の経験は非常に大きかったと言うか、実地での学びと言うか「この並びでいけば、こうやって盛り上がるんだ」って言うのを体験して、それが僕の中に蓄積されていって、結果「TOKYO 和 CHAOS」に結びついたんだと思います。

国際会議でのパフォーマンス

ーー因みに「TOKYO 和 CHAOS」をやってみて、手ごたえと言うか、何かに結びついた事と言うのはあったりするのでしょうか?

山切:明確な成果としては、2023年の「TOKYO 和 CHAOS」にご来場頂いたMusic For SDGs 代表のマック大久保さんより、この様な和風エンターテインメント要素の入ったショーを、2024年8月に東京で開催する第3回 APECビジネス諮問委員会 / APEC Business Advisory Council(略称 ABAC)国際会議のガラ・ディナーでのショー向けに、プレゼンして欲しいとご依頼がありました。

コンペに無事通過して、私が総合演出を手掛けたショーは、ABACの21カ国・地域のご来賓の方々からもご好評いただき、大きな手応えを感じました。

ABAC日本支援協議会 Websiteより

ABAC(APECビジネス諮問委員会: APEC Business Advisory Council)は、APEC 21カ国・地域のビジネス界の代表(各国・地域よりそれぞれ最多3名)からなる、APEC首脳に対する唯一の公式民間諮問団体です。

https://www.keidanren.or.jp/abac/

TOKYO 和 CHAOS 2025

ーーそんな大きな成果に結びついた「TOKYO 和 CHAOS」ですが、2025年はどうなるのでしょうか?

山切:2025年は「TOKYO 和 CHAOS」の東京での開催は見送ります。

でも同様のショーをドイツで8月にやる予定です。日程の調整が難しいですが、海外でのショーは可能な限りやりたいです。

東京でも、新しい組み合わせで、さらに魅力的なショーをお届けできると思いますので、ご期待ください!

川渕かおり + 山切修二
2025年の予定

「TOKYO 和 CHAOS」の東京での開催は、2025年は見送るとのことだが、それ以外の2025年の予定について、最後に山切氏に伺った。

ーー2025年の予定は?

山切:和風のエンターテインメントについては、僕たち2人がやっている会社 D・I・Oエンターテインメント の事業として、企画や提供、奏者や演者の派遣を承っています。

川渕かおり単独による 邪を断ち、幸せを拓く がテーマの演目「破邪剣舞(はじゃけんぶ)」は、海外の式典のみならず、国内の催しでも執り行っており、先のABAC国際会議ガラ・ディナーのショーでもオープニングを飾りました。

山切:川渕かおりは、2025年も多彩な案件に携わりますが、女優・演出家としての活動には特に力を入れるでしょう。

僕と共に、KAO=Sを軸にした和風エンターテインメントのショーを海外で幾つかやる予定もあります。

僕自身は、2025年1月8日に50歳になるので、その日に「50 RISING」というイベントをやります。

第1部は初の講演会で、バンド活動、マネジメント経営、国際案件の演出家などの経験を語り、第2部では、僕が過去にやってきた音楽の形態を全てやります。ご期待ください。

山切氏が「50 RISING」の第1部で初めて行うと言う講演会では、今回のインタビューを さらに深堀する様な、その場でしか聞けないこぼれ話も披露される…かもしれないので、どうぞお楽しみに。

チケット他「50 RISING」の詳細については KAO=S Website 特設ページ にてご確認下さい。

またイベントへの出演依頼や事業に対するお問い合わせは、彼らが運営する D・I・Oエンターテインメント合同会社 までご連絡下さい。

KAO=S Website
https://www.kaos-japan.net/
D・I・Oエンターテインメント合同会社
https://www.dio-entertainment.com/

ABOUT ME
おにぎり1号・Tomoko Davies-Tanaka
Onigiri Media メイン・ライター おにぎり1号こと Tomoko Davies-Tanaka (Team Little-Big) は、フリーランスPRエージェント。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行っています。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/