「日本の食文化を魚に戻し鯛!」をコンセプトに活動するフィッシュロック・バンド 漁港 のボーカル・包丁担当 森田釣竿氏が店主を務める鮮魚店「泉銀」から、不定期で彼のおススメを紹介する、業界初・エンタメ系魚食コラム…ですが、もちろん魚も紹介しますが、今回は「特別版」をお届けします。
Contents
キンメ、イトヨリ、ホウボウ
今にも雨が降り出しそうな曇天の梅雨空。
しかしフィッシュロック・バンド 漁港 のボーカル・包丁担当 森田釣竿氏が店主を務める鮮魚店「泉銀」には、暗い空とは対照的な、色鮮やかな魚が今日も並ぶ。
スーパー等では、切り身の魚しか眼にしない事も多いが、こうして丸のままの魚を見ると、その美しさに改めて驚く。それはもちろん魚が新鮮だからと言う事もあるのだろう。
と、同時に命を頂いているのだなとも思う。海で活き活きと泳いでいた魚達の命を、我々は頂いているんだなと実感する。
手に余る…と思ったら、即相談!
しかし、切り身でない魚を購入するのは、なかなか勇気がいる。ましてや自分でさばくなんてハードルがかなり高い。
そんな時は臆せず森田氏やお店の方に相談してみて欲しい。
料理しやすい様にさばいてくれる他、「半身だけ」など食べられる分だけの購入も可能だ。(魚の種類によっては、ご希望に添えない場合もあります。ご理解・ご了承下さいませ。)
もちろん魚の食べ方や保存方法についても、質問すればアレコレと泉銀では教えてくれる。森田氏は、命を無駄にせず、有難く頂く為のノウハウを教えてくれるプロ「お魚かたりべ」でもあるのだ。
お魚かたりべ
水産庁が実施している、魚食文化の普及・伝承に努めている人々を水産庁長官が任命する「お魚かたりべ」に、森田氏は2016年に任命されている。
水産庁・「お魚かたりべ」の任命について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/osakanakataribeninnmei.html
鮮魚店・泉銀に行ったら、ぜひ森田氏に声をかけてみて欲しい。今日のおススメはもちろん、魚それぞれの特徴や、食べ方、保存方法など、様々な事を教えてくれるはずだ。
※状況によっては話が出来ない場合もあります。その点はご理解・ご了承下さいませ。
バンド 漁港の湾マン(ワンマン)・ライブ
さて、そんな森田釣竿氏がボーカル・包丁を担当するバンド「漁港」は、例年7月「海の日」に湾マン(ワンマン)・ライブを開催してきた。
彼らの湾マン・ライブは、通常のライブとは一味も、二味も違う。
子供が魚に触れられるプールが設置されたり、トークセッションがあったり、出店があったり、正に規格外な内容が盛沢山。
そんな漁港の湾マン・ライブを支えてきたライブハウス「秋葉原CLUB GOODMAN」が、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、閉店すると言う悲しいニュースが先日届いた。
秋葉原CLUB GOODMAN
バンド「漁港」にとって秋葉原CLUB GOODMANは、ある意味「母港」の様な存在であった事は、想像に難しくない。
自分達の表現したい事や、伝えたい想いを余すことなく実現してくれる場所が無くなる…その喪失感たるや筆舌に尽くし難いだろう。
閉店の知らせを受けて森田氏も、漁港と秋葉原CLUB GOODMANの思い出等をTweetしている。
そしてとうとう、こんな宣言まで…
ただ、誤解はしないで欲しい。これはバンド「漁港」が、ライブ活動を止めてしまうと言う意味ではない。
残念ながら母港である秋葉原CLUB GOODMANは閉店してしまうが、ライブは何もライブハウスだけで行うものではない。バンド漁港は、ライブハウスではない場所でのライブは今後も行うとの事。
今年はバンド漁港20周年、鮮魚店泉銀70周年の記念すべき年でもある。新型コロナウイルスの影響もあり「いつ」とはまだ名言出来ないが、何らかの企画を実施したいと、森田氏は語っていた。
鮮魚店・泉銀
森田釣竿氏のお店
浦安 鮮魚店 泉銀
住所:千葉県浦安市堀江3丁目25−1
営業時間:11時00分~17時30分(土・日を除く)
土曜日:8時00分~17時30分
日曜日:8時00分~14時00分
定休日:水・木
https://onigirimedia.com/2020/06/01/izugin-70anniversary/
バンド 漁港 プロフィール
1986年に結成され、2004年ユニバーサルミュージックよりメジャー・デビューも果たしているバンド・漁港(gyoko)。
現在のメンバーはボーカル・包丁担当で、鮮魚店「泉銀」店主の森田釣竿氏と、ギター他担当の深海光一の2人。 森田釣竿氏は2016年に水産庁が任命する「お魚かたりべ」にも選出されている。
日本古来の食文化・魚食を広めるべく、店舗はもちろん、様々なステージにて活動する 筋金入りのフィッシュ・ロッカー、それが森田釣竿だ