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プレスリリースの書き方お作法:その3:メディアの目に留まる為には? 伝説のコピーライター・竹島氏に聞く一行の威力!【連載・コラム】

メディアに掲載されている情報の源となるプレスリリース。この特集ではプレスリリースとは何か? どう書けば良いのか? 掲載される為のテクニック等を、6回にわたる連載でご紹介していきます。

3回目の今回は、大手メディアだと1日1000通以上届くと言うプレスリリースの中で、記者の目に留まるテクニックを、日本最高峰のコピーライティング賞を総なめにした伝説のコピーライター・竹島靖氏に聞きます。

Written by Freelance PR
Team Little-Big


掲載率アップ・テクニック編

プレスリリースの書き方のお作法 [その1] と [その2] ではプレスリリースの基本的な事についてご紹介しました。

今回ご紹介する [その3] と、次回掲載の [その4] では、 掲載率アップ・テクニック編として、送ったプレスリリースをメディアに取り上げてもらう為のアレコレについて、ご紹介したいと思います。

プレスリリースの書き方お作法:その1 プレスリリースってナニ?【連載・コラム】メディアに掲載されている情報の源となるプレスリリース。この特集ではそのプレスリリースとは何か?どう書けば良いのか?掲載される為のテクニック等を、6回にわたる連載でご紹介していきます。...
プレスリリースの書き方お作法:その2 具体的に何を書く?【連載・コラム】プレスリリースの書き方のお作法、2回目は書き方についてのアレコレをご紹介する。メディアに掲載されている情報の源となるプレスリリース。この特集ではプレスリリースとは何か?どう書けば良いのか?掲載される為のテクニック等を、6回にわたり紹介。...

いくら送っても、記者の目に留まらなければ情報は掲載されない

さて、メディアに情報を紹介してもらう為にプレスリリースを作り、送っても、記者の目に留まらなければ掲載されません。

冒頭でも書きましたが、大手メディアだと1日に1000通以上も届くプレスリリース。

今回はそんなに沢山プレスリリースが届く中、どうやって記者の目に留まるか? その秘訣を伝説のコピーライター・竹島靖氏に聞きます。

伝説のコピーライター・竹島靖氏プロフィール

コピーライター・作家・住育研究家:竹島靖
コピーライター・作家・住育研究家:竹島靖

東京の広告制作プロダクションを経て1994 年に独立。

グラフィック広告、テレビCM、ラジオCM、イベント、ホームページの企画・制作などを行う。ハイブリッドコピーライターをコンセプトに掲げ、企画・文章・トークの発生する、すべての分野でコトバをデザインする。

「伝説のコピーライター」として全国の企業や地方自治体等に対し、「キャッチコピーの重要性と考え方」を説く講演や研修、コンサルティングを行う。

日本最高峰のコピーライティング賞を総なめにし、過去に15 の広告賞を受賞。日本初の「住育研究家」でもあり、住育の講演やトークライブなども多数行う。

コピーライター・作家・住育研究家:竹島靖
伝説のコピーライター・竹島靖

1-2-3の法則

メディアにアンケートを取ったところ、最も多かった1日に受け取るプレスリリースの数は 11~49通。その内、開いて内容を確認するのは10通程度。

ではその開いて内容を確認する時の決め手は? と聞いたところ、送信メールの件名(及びメール本文)と言う結果が出ています。

参考サイト:日経クロストレンド・風雲!広報の日常と非日常 よりマスコミ相手のメール配信は「78文字」で勝負が決まる

では、どうすれば記者の目に留まる「メールの件名」を付けられるでしょうか?

竹島さん曰く、そこには「1-2-3の法則」があると言います。

  1. 一言で言える言葉が強い。
  2. 何を言うか? どう言うか?
  3. 鮮度、角度、深度

1. 一言で言える言葉

1の「一言で言える言葉」とは、ハッシュタグになる様な、点も丸もない、みんなが使える言葉だと竹島さんは言います。

他の言い方をすれば、シンプルだがインパクトの強い短い言葉と言えるかもしれません。

2. 何を言うか? どう言うか?

2の「 何を言うか? どう言うか? 」このキーワードの説明の時に竹島さんが口にした言葉は「ソイ・テリーヌ」です。

「ソイ・テリーヌ ???」 って感じですが、冷静に考えてみましょう。

ソイは大豆の事。テリーヌはペースト状にした食材を四角く固めた食べ物的な…つまり「豆腐」を言い換えただけでした。

何を言うか? どう言うか?」は、「豆腐→ソイ・テリーヌ」の様に視点や切り口を変えて「紹介するモノや事」を考えてみると言う事でしょう。

相手に「なんだろう?」と思わせる、視点や切り口を変えた件名付けは確かにインパクトがあります。

3. 鮮度、角度、深度

3の「鮮度、角度、深度」は、1と2を組み合わせたキーワードになります。

  • 「鮮度」
    「紹介する事」がいかに新しい出来事なのかをアピールする事になるかと思います。チラシ等でも良く見る「新発売!」や「新鮮!」、または「新登場!」や「〇月New Open!」等が該当します。
  • 「角度」
    2で紹介した「紹介する事」をどんな切り口、視点で紹介するか?
  • 「深度」
    その「紹介する」事や情報の深さを表すキーワードです。

とは言え長々説明する事=深度でも無いとの事。「深度」の説明の際に竹島さんが例えたのは「池上彰」さん。

確かに言われてみれば「この〇〇は、××では△△と説明されていて、□□と言った効果があると言われています」なんて言い方を池上彰さんは良くされますが、それを聞くと「へぇ~」と思ったり、何か深い感じがしますものね。

つまり紹介する情報の、ちょっとした背景等を盛り込むと、情報の深度が深まる=相手の興味をそそり、もっと知りたい、取材してみようと言う気持ちを膨らます事が出来る「かも」知れません。

※因みに2と3については「メールの件名」だけではなく、メール本文の書き方にも関係してきますが、これについては後述致します。

まつなが ひでとしさんによる写真ACからの写真  (ヘッダー写真含む)

情報の送り手はアツい・情報の受取り手は忙しい

意外と忘れがちなのが、この視点です。

情報を伝えたい側、紹介したい側は「ぜひこの情報を掲載して欲しい!」と、力を入れてプレスリリースを作成し、心を込めて(期待も、願いも、念も込めて)メディアに送ります。

しかし、メディアは1日に多い所では1000通以上もプレスリリースを受け取っているのです。さらに言えば通常業務も行い、取材や会議等も行っています。

つまり「情報の受け手側」は多忙であり、プレスリリースに眼を通す事は、必要と分かっていても「面倒くさい」作業かも知れないのです。

相手は自分のプレスリリースだけを受け取っている訳ではない。 

この視点は、往々にして忘れがちですが、非常に重要なポイントです。では「忙しく」「面倒だ」と思っている相手に対して、アピールする為にはどうしたら良いか?

竹島さんは「コアを捉える事が大事」と言います。

プレスリリース上の文面はもちろんですが、送る時のメール件名や、メール本文等で「どう言うプレスリリースなのか」ひと目でわかる工夫をする事が、大事だと言う事です。

「一言で言うと○○」「早い話が〇〇」

メールの件名で、相手に興味を持ってもらえたとして、次のステップはなんでしょう?

そうです。添付したプレスリリースを開いてもらう為には、メールの本文も重要になります。

件名ではフォローしきれないかった情報を、メール本文でアピールし、添付したプレスリリースや資料を開いてもらう事につなげる。

その為に生きてくるテクニックが「1-2-3の法則 」の、特に2と3です。

・何を言うか? どう言うか?

・鮮度、角度、深度

この2点、さらに竹島さんの言う「コアを捉える」と言うアドバイスも踏まえ、プレスリリースを送る際のメール本文を考えてみましょう。

沢山のプレスリリースを毎日受け取り、チェックする事が「面倒だ」と感じている多忙な相手に対して、どんな本文が有効でしょうか?

「メール本文を読んで、内容がザックリとわかる」「より知りたいと相手の興味を喚起する」

この2点がメール本文を作成する場合のポイントであり、添付したプレスリリースや資料を開いてもらう鍵と言えるのではないでしょうか?

つまり 情報のコア=一番伝えたい部分を捉えて、簡潔に魅力的に書く

それが 「一言で言うと○○」「早い話が〇〇」 と言う事です。

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Twitterは最強のトレーニングの場

ところで今回の記事の小見出しは、 シンプルでキャッチー、かつ分かりやすいと思われませんか?

これらの小見出しタイトルは、取材をした際に、竹島さんのクチから実際に出たワードを使用しています。つまり竹島さんの頭の中は、常に「キャッチコピー」を作る態勢になっているんですね。

でも、コピーライターでは無い我々は、頭の中が常にそう言う発想が出来る態勢にはなっていません。つまり「キャッチコピーを作る筋肉」は発達していません。

そんな我々に対して竹島さんは「Twitterって言う、最強のトレーニングの場があるじゃないですか?」と言います。

確かにTwitterには140文字と言う制限があります。簡潔に物事を書く、コアを捉えた文章を書くトレーニングには適した場と言えるでしょう。

竹島さんは「バズる事が評価の全てではない」と言います。

人に見せる事によって相手にどう伝わるかを知る事も出来るし、ハッシュタグはそれこそ「一行力」を考え、生み出すトレーニングには持ってこいだと言います。

因みに竹島さんはTwitterで #一行力 と言うハッシュタグを付けたTweetもされています。ぜひ一度チェック。また #一行力 をつけてつぶやくと、竹島さんがあなたの「一行力」をチェックしてくれるかも知れませんよ。

キャッチコピー実践セミナー

今回、簡単にご紹介した「一行力」やキャッチコピーの作り方について、より具体的に知りたいと言う方に朗報です。

2020年1月29日(水)に、竹島さんのキャッチコピー実践セミナーが、東京・恵比寿にて開催されます。

■イベント紹介

本セミナーでは、日本最高峰のコピーライターの登竜門である「宣伝会議賞」の金・銀・銅賞など、過去に15の広告賞を受賞した伝説のコピーライター竹島靖を講師に、「いいコピー」の作り方の基礎を学び、ワークを通して「スルーされないコトバ術」を体験していただきます。

企業のマーケティング担当者はもちろんのこと、自社のブランディングを考えている経営者、個人で活動するフリーランスの方は必見の内容です。未来を生き抜くための「スルーされないコトバ術」をともに手に入れましょう!

■竹島塾オープンセミナー
伝説のコピーライター直伝! キャッチコピー実践セミナー

[概要]
開催日:2020年1月29日(水)
時間:19:00~21:00
※講義終了後、有志で懇親会を実施予定。
場所:VALCREATION会議室
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-4-8 ウインド恵比寿ビル2F
※ 『恵比寿駅』徒歩7分程度
参加者:12名(先着順、事前申込み制)
参加費:5,000円
講師:竹島 靖
 
[内容]
・なぜ今、コピーを作成する技術が必要なのか
・コピーをつくる上で気をつけること「目的が手段を決定する」
・コピーはセンスではなくロジカル「一行力の法則」
・コピーの切り口を見つける「ブレーンストーミング」
・竹島靖「コピー48手伝授」+ワークショップ+総評
・スペックよりもストーリーが重要な現代

申込他・詳細は https://valcreation.co.jp/2019/12/takeshimajukuos4/ にてご確認下さいませ。 

プレゼント

さらに! 竹島さんから、大変太っ腹なプレゼントをいただきました。

竹島さんのセミナーで使用される キャッチコピーの作り方の極意が書かれた資料「#キャッチフレーズでまちおこし」を、特別に3名の方にプレゼント致します。

ご希望の方は、2つのハッシュタグ #一行力 #竹島さんからのプレゼント希望 をつけて、Tweetしてください。応募期間は2020年1月5日までといたします。

応募期間中に、上記2つのハッシュタグを付けてTweetされた方3名様に、竹島さんのセミナーで使用される資料をプレゼントいたします。 ぜひふるってご応募くださいませ。

※応募多数の場合は、厳選なる抽選にて当選者を決定。当選された方には2020年1月5日以降、Onigiri MediaのTwitterアカウントよりDMをお送りいたします。(DMをお送り出来ない場合は、当選権利は無効となります。ご注意ください)

※当選者の発表は、当選をお知らせするDMをもってかえさせていただきます。

その4は1月中旬公開(予定)

「プレスリリースの書き方のお作法:その3:メディアの目に留まる為には?」では、ゲストに伝説のコピーライター 竹島靖氏を迎えて、プレスリリースの掲載率を高める為の「一行力」についてご紹介しました。

「プレスリリースの書き方のお作法:その4」では、掲載率アップ・テクニック編として「せっかく作ったプレスリリース、送る時にもひと手間かけて」をテーマにお届けします。

※掲載スケジュール及び内容が、諸事情により若干変更となりました。何卒ご理解・ご了承の程、お願い申し上げます。

プレスリリースの書き方のお作法・掲載スケジュール

プレスリリースの書き方お作法:その1 プレスリリースってナニ?【連載・コラム】メディアに掲載されている情報の源となるプレスリリース。この特集ではそのプレスリリースとは何か?どう書けば良いのか?掲載される為のテクニック等を、6回にわたる連載でご紹介していきます。...
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その4:送る時は思いやりが大事(2020年1月中旬公開予定)
せっかく作ったプレスリリース、送る時にもひと手間かけて

その5:英語でプレスリリースを書くには
(1月下旬公開予定→2月中旬に変更)
2022年北京・冬季オリンピック翻訳エキスパート・右田アンドリューミーハン氏に聞く、世界に通用する英語翻訳(ゲスト:右田アンドリューミーハン氏)

その6:それでも載るとは限らない
(2月上旬公開予定→2月下旬に変更)
プレスリリースの書き方のお作法のまとめ

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フリーランスPRエージェント、時々ライター。海外⇔国内、英語⇔日本語業務を中心に、スモールビジネスのPR業務のサポート他、コーディネーションやブッキングも行う。 インタビュー記事 https://ledgeweb.com/740/